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2023年12月31日

871番:「アリス」(27)(フィリップ短篇集より)


「アリス」(27)(フィリップ短篇集より)

ALICE

  
.−−−−−−−−−−【27】−−−−−−−−−−−−−−−−

Au contraire, il semblait plutôt que celui- ci la
mît en valeur. Il pleurait souvent et lui permettait
de dire des mots comme ceux- ci:



..−−−−−−−−−−− (訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 それどころか、それが赤ちゃんが彼女に価値を与えて
くれるようにも思えました.赤ちゃんは、しばしば泣い
て、こんな言葉をアリスに言わしめたのです:


−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

permettait de + 不定詞:(3単半過去)
    < permettre de + 不定詞:〜することを許す
  〜することを可能にする
au contraire:反対に、それどころか

870番:湖畔(6)(シュトルム作)


湖畔(6)
IMMENSEE(6)

−−−−−−−−−−【6】−−−−−−−−−−−−−−−−−

Endlich stand er vor einem hohen Giebelhause still,
sah noch einmal in die Stadt hinaus und trat dann
in die Hausdiele.


.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

ついに彼は一軒の高い切妻屋根の家の前に立ち止まり、
もう一度、町を眺め、そして玄関に入って行った.


.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

Giebelhause:切妻屋根の家、破風作りの家
Giebel:(m)(同尾式) 切妻、破風
hinaus:(副) あちらのそとへ、
Hausdiele:(f) (弱n) 玄関の間(衣服掛けがある)


869番:「荷車」(72)(フィリップ短篇集より)


「荷 車」(72)(フィリップ短篇集より)

LA CHARRETTE

 
−−−−−−−−−−【72】−−−−−−−−−−−−−−−−

 On les avait cru noyés. Un quart d' heure
plus tard, on serait allé prévenir les gendarmes.
Lartigaud et sa femme avaient les yeux gonflés.

   
  

..−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 両親は子らが沼地で溺れてしまったのだと思っていました.
もう15分遅れていたら、両親は憲兵隊に知らせに行っていた
ことでしょう.ラルティゴーと妻は目をはらして(泣いていた)
のでした.
  


.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

on:指すものは変幻自在の代名詞ですがここでは
「親たち」.文法上の数は単数.
les:「子供たち」を指す.S+V+OD+Aの文型.ただし
les は動詞の前に出るのでS+OD+V+A.それで
OD=Aの関係を確認しましょう.
両親は子供たちが池に溺れてしまったんだと思って
いました.「子供たち=溺れた」という関係です.
gendarme:(m) 憲兵.本文は複数なので、憲兵隊のこと
だと思います.
serait allé prévenir:(条件法過去)
prévenir:(他) 通告する、通報する、知らせる

868番:「おとうと」(31)(フィリップ短篇集より)


「おとうと」(31)(フィリップ短篇集より)

LE PETIT FRERE



−−−−−−−−−【31】−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
Elle eût voulu rencontrer quelqu' un dans
la rue pour pouvoir dire:
−−Je ne viens pas de chez moi comme
vous pourriez le croire. J' ai couché chez le
père Boutet.



−−−−−−−−−− (訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ジュリーは通りに出て誰かに出会って、そして
こう言いたかったのです.
 「私ね、そう思っているでしょうけど、自分の家から
出てきたのじゃないのよ.ブーテ叔父さんの家に泊まっ
たんだ.」



−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−−

eût voulu:(接続法大過去)ここでは条件法第2形として
過去の非現実の願望を述べている.
   < avoir voulu ~:〜したかった
Elle eût voulu rencontrer quelqu'un.
彼女は誰かに出会いたかった.
pour:(前置詞) ここでは「目的」を表わす.
   pour pouvoir dire:「言えるために」
この日本語は変なので「言ってみたくて」
と調整して訳します.じゃなぜvouloir を
使わないんだ?それは dans la rue が暗黙
の条件となっていて、通りでなら言える
というニュアンスを持つからです.

2023年12月29日

867番:「アリス」(26)(フィリップ短篇集より)


「アリス」(26)(フィリップ短篇集より)

ALICE

  
.−−−−−−−−−−【26】−−−−−−−−−−−−−−−−

 Les premiers temps, elle ne fut pas trop jalouse
en voyant tous les soins dont on entoure un nou-
veau- né.  


..−−−−−−−−−−− (訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
はじめのうちはアリスもみんなが新生児の面倒を見る入
念さを見てもたいして嫉妬は感じませんでした.
 

−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

soin:(m) 入念さ、注意
entoure:(直現3単) < entourer [アントゥーレ]
❶(人を) 取囲む、取り巻く
  ❷(人の)面倒をみる 

866番:「湖畔」(5)(シュトルム作)


湖畔(5)
IMMENSEE(5)


−−−−−−−−−−【5】−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−Er schien fast ein Fremder; denn von
den Vorübergehenden grüßten ihn nur wenige,
obgleich mancher unwillkürlich in diese ernsten
Augen zu sehen gezwungen wurde.


.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−彼は、よその土地の人のようにみえた;なぜなら
多くの人が知らず図らず彼の厳粛な目をみるように仕向
けられるのですが、通行人で彼にあいさつをする人はご
くわずかだからでした.


.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

ein Fremder:外国人、よそ者、見知らぬ人
< Fremde (m)(f)[形容詞変化]
Vorübergehenden:(形容詞の名詞転用、複数3格)
die Vorübergehenden:通行人
vorübergehend:(形) vorüber/gehen の現在分詞
   一時的な、臨時の;
vorüber/gehen:(自) (...3 のそばを)通り過ぎる
grüßten:(過去形) <grüßen (他) (4格に)あいさつする;
語尾en は1複, 3複、ここでは3複
   grüßen −− grüßte −−gegrüßt
nur wenige:ここでは主語「ごくわずかの人」
obgleich:(従属接続詞) ...にもかかわらず
mancher:(定冠詞類) かなりの数の、幾人もの
unwillkürlich:[ウンヴィルキューアリヒ](形) 無意識的な、
   思わず知らずの
gezwungen:(形、過去分詞) 不自然な、わざとらしい
   < zwingen「強いる」「強要する」
   不定詞を伴い、「無理やり〜させる」
   ここではwerden で受け身を作っています.
   「無理やり〜させられる」、つまり
   「いやがおうでも見てしまう」
   いやがおうでも彼の厳粛な目を見てしまうにも
   かかわらず、あいさつする通行人はわずかにす
   ぎなかった、と言っています.
ernst:(形) まじめな、真剣な、本気の


865番:「荷車」(71)(フィリップ短篇集より)


「荷 車」(71)(フィリップ短篇集より)

LA CHARRETTE

 
−−−−−−−−−−【71】−−−−−−−−−−−−−−−−
   
Ce fut Emmanuel qui fut battu d' abord. Quand
il sortit des mains de son père, ce fut pour tomber
dans sa mère, qui venait de poser les petits par
terre.
 

..−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 最初にぶたれたのはエマニュエルだった.彼が父親の
手からのがれると、今度は赤子を下に下ろした母親の手
に落ちた.
 


.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

par terre:地べたに、
poser les petits par terre:赤子を床に置く.
テキスト解説によると、par terre は必ずしも地面の上
でなくてもよく、「床に」や、単に「下に」の意味で
使われることも多いとのことです.

864番:「おとうと」(30)(フィリップ短篇集より)

「おとうと」(30)(フィリップ短篇集より)

LE PETIT FRERE




−−−−−−−−−【30】−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
Elle ne voulut pas attendre, elle préférait se
passer de petit pain.Elle sortit.Elle était bien
fière tout de même parce qu' elle n' avait pas
couché chez elle.



−−−−−−−−−− (訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

ジュリーは待ちたくなかった.むしろ、プチパンは抜
きでも構わなかった.なので彼女はその家を飛び出した.
それでも彼女は、自分の家で寝たのではないというので
得意満々だった.


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−−

préférait:(3単半過去) < préférer (他)
    …のほうを好む
    Préférez-vous du café ou du thé?
コーヒーと紅茶、どちらになさいますか?
se passer de qc:〜なしで済ませる、〜は必要ない
se passer de qn:〜(誰々)はいなくても大丈夫
se passer de + 不定詞:〜せずに済ます
fière:(形) 得意げの 
tout de même:それでも(ここではパンがもらえなくても)



−−−−−−−−−−≪文法≫−−−−−−−−−−−−−−−−−−

elle préférait se passer de petit pain.
彼女はむしろプチパンなんかなくてもよかった.

テキスト註釈によると、petit pain に冠詞(un)がついて
いないのは、そのパンが観念上のもの、つまり今は食べ
る対象ではないからだ、とのことです.

2023年12月28日

863番:「アリス」(25)(フィリップ短篇集より)


「アリス」(25)(フィリップ短篇集より)

ALICE

  
.−−−−−−−−−−【25】−−−−−−−−−−−−−−−−

 Elle croyait, du reste, ayant reçu trois fois de
suite la leçon de l' expérience, que les petits frères
meurent huit jours après leur naissance.
  


.−−−−−−−−−−− (訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 その上彼女は3度続けて経験から学んだので、弟とい
うものは生後1週間で死ぬものと信じていました.


−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

du reste:その上、それに、そもそも、
いずれにせよ、もっとも、しかし
de suite:引き続いて、続けざまに
   recommencer trois fois de suite /
   3度続けてやり直す


862番:「湖畔」(4)(シュトルム作)


湖畔(4)
IMMENSEE(4)


−−−−−−−−−−【4】−−−−−−−−−−−−−−−−−

;mit seinen dunklen Augen, in welche sich
die ganze verlorene Jugend gerettet zu haben
schien, und welche eigentümlich von den
schneeweißen Haaren abstachen, sah er ruhig
umher oder in die Stadt hinab, welche im
Abendsonnendufte vor ihm lag.



.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

すっかり失われた青春時代が失われず残っている彼の
黒い目で、そして雪のように白くなった髪から際立っ
て見える黒い目で、彼は静かにあちこち見回したり、
行く手に町が夕日の中に横たわっているのを見ていた.



.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−

seinen:(所有代名詞)(en=複3)
dunklen:(形) < dunkel (格語尾en がつくとdunkelen
はdunklen となる)(en=混複3)
   暗い、黒みがかった、黒っぽい 
Auge:(n)(弱n) 目
verlorene:(過去分詞 + e) < verlieren (他)
   なくす、失う、見失う、
   verlieren−−−verlor−−−verloren  
Jugend:(f)[複ナシ] 青春時代、青春
gerettet:(過去分詞) < retten (他) [...⁴を] 救う、
    救済する、守る、逃れる;
die ganze verlorene Jugend:すっかり失われた青春;
gerettet zu haben:(zu 不定詞) (完了形のzu 不定詞は
   過去分詞をzu に先行させる)
  Er behauptet, auf der Straße die Dame gesehen zu haben.
彼は通りでその婦人を見たと主張している.
sich retten:助かる、逃れる;
  Er rettete sich durch einen Sprung aus dem Fenster.
schien:< scheinen ~:〜のように見える>
scheinen−−−schien−−−geschienen
eigentümlich:(形)[文語] 奇妙な、風変わりな;
特有の、固有の
abstachen:(過去)
    < ab/stechen:[...3 から]際立って見える;
    Sie sticht durch ihre Kleidung von den anderen ab.
................(彼女は服装で他の人たちより際立っている)
ruhig:(形) 静かな、じっとした、
umher:あちこち
hinab:(上から向こうの)下へ
Abendsonnendufte:辞書不掲載→Abendsonnen + dufte
Abendsonne (f)(複ナシ) 夕日
Duft (m)(Düfte) 香り、(快い)におい
   der Duft der Rose / バラのかおり 
lag:(過去) < liegen 横になっている


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