ある本を読んでいたら、PTSD(心的外傷症候群)という過去のショッキングな出来事が
急に再現されて大きな恐怖感と不安感にさらされる病気がある。
その治療法にEMDRというのがあるのに興味を持った。
やり方は、患者さんにトラウマの詳細な状況を思い出してもらい、
その際に医師などが人差し指など指を左右に動かし、その指の動きを患者が見て
眼球を動かす指にそって左右に動かすというもので、それを何度か繰り返す方法を行うというものだ。
この方法はPTSDの症状を軽くする効果が認められ、アメリカの心理学学会では認められた治療法だという。
原理はわからないが、嫌なことを思いだしている際に、後頭葉にある視覚野の神経が興奮している状況で
目と視覚野は神経でつながっているため、目を動かして現実に集中することが良いのかもしれない。
現実に集中する方法で効果がある方法はこれもアメリカで瞑想と心理学をヒントに20年ほど前に生み出された
マインドフルネス瞑想法があり、精神的ないろんな病気に効果を発揮している。
不安や恐怖などの精神的に不安定は過度に過去や未来にこだわることが原因と言われている。
例えば、将来のことばかり考えていると、人は生物であるから必ず死ぬ。
その死を恐れたり、子供の将来のことなど、すべて予測不可能な「未来」を考えすぎることが原因であるといえる。
したがって、EMDRやマインドフルネス瞑想法のように、今の現実に体の感覚で集中することで精神的な安定を得ることができるのだと考えられる。
現実に体が動かなくとも目を左右に動かすだけで、脳の認知処理影響するのは興味深いことだ
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