高血糖症がすすむと糖尿病になり、毛細血管が炎症を起こし、
毛細血管の集中する臓器が機能不全になり、失明、腎臓障害、足の切断
睡眠時に低血糖になり、突然死になったりすることは知られている。
ところで、高血糖ではなく低血糖症という病気もある。
その一つは糖尿病の人がインスリン注射を打ったことでなる場合や
夜間眠っている際に血糖値が急激に下がることでおきる低血糖症もある。
今回問題にしているのは、糖尿病に関係する高血糖ではなく
普通の人でもおきる低血糖症である。
人によっては自分が低血糖症であることに気が付かない人がいるそうだが
それは昼食後にすごく眠くなる人や食後3時間程度後の空腹時に
イライラが行動にでるほど顕著に現れたり、
後になって自分はどうしてあんなに怒ったのかと思うことがあるそうだ。
健康な人でも空腹時、つまり低血糖時にイライラして
怒りっぽくなる、感情が爆発する、投げやりで短気になるなど経験があるだろう。
反応性低血糖症は通常の血液検査ではわからない低血糖症であり、
糖分の高い食品を食べる習慣を続けることで起きるといわれているものだ。
しばしばパニック障害、不安障害、うつ病、統合失調症と間違って診断されることがあるという。
メカニズムとしてはこうだ。
炭酸飲料やジュース、甘いお菓子、菓子パンなど精製された炭水化物を取る習慣を続けていると
膵臓が血糖値を下げるために、多くのインシュリンを出すことで
食後1時間から3時間程度で血糖値が急激に下がり、
その急激に下がる際に、精神的な症状として、
強烈な不安感、動悸、吐き気、冷や汗、緊張感、自殺念慮、罪悪感
気分の落ち込み、イライラ、怒りっぽい、切れやすい、
せん妄や妄想などの精神症状を呈するということだ。
なぜ、そうなるかと言えば、すい臓からのインシュリンで急激に低下した
血糖値を上げるために、
アドレナリンや副腎ホルモンなどの脳や神経を悪い意味で興奮させる物質が
体内から多量に分泌されるためだ。
よって、精神の不調を訴えて心療内科や精神科を受診すると
医者からは安定剤や抗うつ薬を処方される。
安定剤や抗うつ薬は脳内の興奮神経の働きを弱めて沈静化するために
薬を飲めば、ある程度の症状は薬が効いている中では改善するため、
実は反応性の低血糖症とわからない場合があるのだ。
健康な人の血糖値の範囲は70から110mg/dlの間にあるが
食事して30分から40分程度でそれが110以上になり
インシュリンの効き始める1時間から3時間で110以上から
一挙に70以下に低下する、血糖値の乱高下の際に精神症状が顕著になることがわかってきた。
そのようなことがあるので、精神的な病気がなかなか治らない場合
糖尿病を専門とする病院へ行って、血糖値を持続的に知ることができる検査を受けるのも手であると思う。
自分で知る方法は、1カ月程度の期間、自分が良く好んで飲食している
炭酸飲料、缶コーヒー、お菓子、菓子パン、カップ麺など炭水化物を断ちつつ、
それがわかるように、何時に何を飲食して、その1から3時間後に
どのような精神状態であるかを記載する「日記」をつけるなどをするとわかると思う。
私はそのようにして、自分の不調と自分の悪い食べ物習慣をわかった。
将来的には、それらの甘い飲食物を続けていると、すい臓が疲弊して機能低下をおこし
今度は十分なインシュリンが分泌できなくなり、糖尿病へと移行してゆくと言われている。
対策としては食後に歩いた入り運動して筋肉に糖分を取り込ませ
血糖値の急激な上昇をさけること、
上記のような甘い飲食物は極力避けること、
食べ物を食べる順序は最初は野菜など血糖値の低い食べ物から食べること
早食いは血糖値を急激に上げて、インシュリンを急に分泌させるので
ゆっくり噛んで食事に時間をかけることだと言われている。
それと野菜など食物繊維の多い食品を多く食べ、糖分の急激な吸収を抑えることと言われている。
近年、精神科の先生の中でも、反応性低血糖症の理解が進んだようだ。
それはなぜかといえば、糖尿病の人も
精神的な症状を訴える人が多数いることで血糖値の乱高下との関係がわかってきたためだ。
血糖値と感情の起伏、自殺念慮に関連性があることが最近の研究でわかってきた。
考えてみれば、人類400万年の歴史の中で、精製された糖分や炭水化物が
肉体をあまり動かさないでも、簡単にすぐさま血液内に吸収される習慣になったのは
ここ50年程度であり、今でも途上国では糖分や精製された炭水化物を採れないことも多い。
特に先進国の間では肉体をろくに動かさずに、エネルギー減である糖分を
過剰に摂取すれば、人の体がここ50年程度で順応するわけもなく、
血糖値の変化や過剰で起きる様々な病気が増加していると考えられる。
それが精神疾患であったり、糖尿病や肥満症などの慢性疾患、癌であろう。
江戸や明治時代には多分、糖尿病や精神疾患はかなり少なったのではと考えられる。
まずは自分が高血糖になる炭水化物を多くたべていないか
高血糖飲食物摂取後の1から3時間後の自分の体調、精神状況を調べてみよう。
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