2011年06月03日
バック・トゥ・ベーシック
最近、寝る前に文庫本を読みながら聴き流しているCDがいくつかあって、どれもなかなか気に入っています。
そのうちの1枚が"Red Dirt Rangers"というカントリー・ロックのバンドなんですが、そのお気に入りのアルバムのプロデューサーが、懐かしや、Steve Ripley先生なのでした。
1. The Tulsa Shuffle (Steve Ripley)
2. Fallin' Apart (Steve Ripley, Ron Getman)
3. Thirty Days (Chuck Berry)
4. I've Had Enough (Steve Ripley)
5. The Little Man (Jim Pulte, Steve Ripley, Tim Dubois)
6. Baby Likes To Rock It (Steve Ripley, Walt Richmond)
7. Badly Bent (Martha Ellis, Steve Ripley, Walt Richmond)
8. The Blue Collar Rock (Steve Ripley)
9. Doreen (Steve Ripley)
10. Settin' The Woods On Fire (Fred Rose, Ed G. Nelson)
11. Tryin' To Get To New Orleans (Steve Ripley, Walt Richmond, Tim Dubois)
12. The Tulsa Shuffle (Revisited) (Steve Ripley)
というわけで、急きょ聴き返したくなったのが、The Tractorsの1stアルバムです。
ほとんど中身を忘れていましたが、当時めちゃくちゃ気に入っていたことだけは覚えています。
このバンドは、デビュー当時からおじさんバンドで、いかにも職人集団という感じですね。
いなかのTOTOといったところでしょうか。(ただし、大ブレイクはしませんでした。)
オクラホマ州タルサ出身で、同郷のレオン・ラッセルやJ.J.ケイルといった大物が、多数ゲスト参加しているほか、ボニー・レイットやライ・クーダーも参加して、スライドを弾いています。
オクラホマといえば、テキサスと並んでウエスタン・スイングが盛んだった土地柄です。
Bob Willsには、"Take Me Back To Tulsa"という名曲がありました。
ロック・アーティストで印象的だったのは、やはりJ.J.ケイルでしょうか。
曲では、クラプトンがスライドを弾いた"Tulsa Time"が印象に残っています。
私は、このアルバムのあと、同バンドを3枚ほど、Steve Ripleyのソロを1枚聴きましたが、いずれも記憶に残っていません。
聴き返せば、新たな発見があるのかも知れませんが、とにかくこの1stは別格で、一聴してすぐに好きになったのは、このアルバムだけでした。
今回、聴き返してみて、「やはり良い。捨て曲一切なし」と強く思ったところです。
私は、カバー・ソング好きでして、すぐにそっちの方へ走ってしまうんですが、チャック・ベリー・ソングも、ハンク・ウイリアムス・ソングもそれなりにいいけれど、私としては珍しく、圧倒的にオリジナルが良いと感じました。
アルバムのテーマともいうべき、"The Tulsa Shuffle"はもちろん良いです。
音楽をジャンルではなく、ただ良い悪いだけで聴いていた基本へ帰ろう、と訴えるグッド・ミュージック讃歌です。
ホーン陣の気持ちいい鳴りをバックに、のっしのっしと進んでいくようなグルーヴが快感です。
その他の曲も全て良くて、改めて名盤だと再認識しました。
"I've Had Enough"は、ウエスタン・スイングの香り漂う、ほのぼの系の曲です。
特に、ブリッジで合いの手といいますか、囃子言葉のようなのが入るところが、Bob Willsっぽさ全開で、ウィルズ・ファンには堪りません。
軽快にすっ飛ばす"Baby Likes To Rock It"は、ただただビートに身を任す快感に浸れます。
アルバムのハイライトの1曲でしょう。
ギターで、James Burtonが参加しています。
Bob Willsのテキサス・プレイボーイズのギターリストだった、Eldon Shamblinが参加した"Doreen"もごきげんです。
ちょっと後期のチャック・ベリーを思わせる曲調だったりしますが、何気にイントロが"My Baby Left Me"風だったりして、地味ながら愛すべき魅力を感じさせる曲に仕上がっています。
そして、今回聴き返して初めて感じたのですが、"The Blue Collar Rock"が、私の耳にはもろにJohn Hiatt風に聴こえました。
アルバムの中では、数少ないスロー〜ミディアム・テンポのアメリカン・ロック調の曲で、「I Can Get Off」と締めるフレーズ終わりが、何ともハイアット風に聴こえます。
この曲のバックに、ライ・クーダーやジム・ケルトナーが参加しているのは、偶然とはいえ面白いです。
「ぼくがほんの子供だったころ、エルヴィスがキングだった」と歌っています。
記憶は美化されてはいず、「あーそうだった、これ、これ」と感激が甦るとともに、新たな発見もあって、改めて新鮮な気持ちで楽しめました。
とっくに解散したと思っていたバンドですが、最近作の"Trade Union"が出たのが09年で、驚いて入手したのを覚えています。
入手時に確かに聴いたはずですが、全く印象に残っていません。
旧作も含め、聴き返そうかな、と思いだしています。
そのうちの1枚が"Red Dirt Rangers"というカントリー・ロックのバンドなんですが、そのお気に入りのアルバムのプロデューサーが、懐かしや、Steve Ripley先生なのでした。
The Tractors
The Tractors
The Tractors
1. The Tulsa Shuffle (Steve Ripley)
2. Fallin' Apart (Steve Ripley, Ron Getman)
3. Thirty Days (Chuck Berry)
4. I've Had Enough (Steve Ripley)
5. The Little Man (Jim Pulte, Steve Ripley, Tim Dubois)
6. Baby Likes To Rock It (Steve Ripley, Walt Richmond)
7. Badly Bent (Martha Ellis, Steve Ripley, Walt Richmond)
8. The Blue Collar Rock (Steve Ripley)
9. Doreen (Steve Ripley)
10. Settin' The Woods On Fire (Fred Rose, Ed G. Nelson)
11. Tryin' To Get To New Orleans (Steve Ripley, Walt Richmond, Tim Dubois)
12. The Tulsa Shuffle (Revisited) (Steve Ripley)
というわけで、急きょ聴き返したくなったのが、The Tractorsの1stアルバムです。
ほとんど中身を忘れていましたが、当時めちゃくちゃ気に入っていたことだけは覚えています。
このバンドは、デビュー当時からおじさんバンドで、いかにも職人集団という感じですね。
いなかのTOTOといったところでしょうか。(ただし、大ブレイクはしませんでした。)
オクラホマ州タルサ出身で、同郷のレオン・ラッセルやJ.J.ケイルといった大物が、多数ゲスト参加しているほか、ボニー・レイットやライ・クーダーも参加して、スライドを弾いています。
オクラホマといえば、テキサスと並んでウエスタン・スイングが盛んだった土地柄です。
Bob Willsには、"Take Me Back To Tulsa"という名曲がありました。
ロック・アーティストで印象的だったのは、やはりJ.J.ケイルでしょうか。
曲では、クラプトンがスライドを弾いた"Tulsa Time"が印象に残っています。
私は、このアルバムのあと、同バンドを3枚ほど、Steve Ripleyのソロを1枚聴きましたが、いずれも記憶に残っていません。
聴き返せば、新たな発見があるのかも知れませんが、とにかくこの1stは別格で、一聴してすぐに好きになったのは、このアルバムだけでした。
今回、聴き返してみて、「やはり良い。捨て曲一切なし」と強く思ったところです。
私は、カバー・ソング好きでして、すぐにそっちの方へ走ってしまうんですが、チャック・ベリー・ソングも、ハンク・ウイリアムス・ソングもそれなりにいいけれど、私としては珍しく、圧倒的にオリジナルが良いと感じました。
アルバムのテーマともいうべき、"The Tulsa Shuffle"はもちろん良いです。
音楽をジャンルではなく、ただ良い悪いだけで聴いていた基本へ帰ろう、と訴えるグッド・ミュージック讃歌です。
ホーン陣の気持ちいい鳴りをバックに、のっしのっしと進んでいくようなグルーヴが快感です。
その他の曲も全て良くて、改めて名盤だと再認識しました。
"I've Had Enough"は、ウエスタン・スイングの香り漂う、ほのぼの系の曲です。
特に、ブリッジで合いの手といいますか、囃子言葉のようなのが入るところが、Bob Willsっぽさ全開で、ウィルズ・ファンには堪りません。
軽快にすっ飛ばす"Baby Likes To Rock It"は、ただただビートに身を任す快感に浸れます。
アルバムのハイライトの1曲でしょう。
ギターで、James Burtonが参加しています。
Bob Willsのテキサス・プレイボーイズのギターリストだった、Eldon Shamblinが参加した"Doreen"もごきげんです。
ちょっと後期のチャック・ベリーを思わせる曲調だったりしますが、何気にイントロが"My Baby Left Me"風だったりして、地味ながら愛すべき魅力を感じさせる曲に仕上がっています。
そして、今回聴き返して初めて感じたのですが、"The Blue Collar Rock"が、私の耳にはもろにJohn Hiatt風に聴こえました。
アルバムの中では、数少ないスロー〜ミディアム・テンポのアメリカン・ロック調の曲で、「I Can Get Off」と締めるフレーズ終わりが、何ともハイアット風に聴こえます。
この曲のバックに、ライ・クーダーやジム・ケルトナーが参加しているのは、偶然とはいえ面白いです。
「ぼくがほんの子供だったころ、エルヴィスがキングだった」と歌っています。
記憶は美化されてはいず、「あーそうだった、これ、これ」と感激が甦るとともに、新たな発見もあって、改めて新鮮な気持ちで楽しめました。
とっくに解散したと思っていたバンドですが、最近作の"Trade Union"が出たのが09年で、驚いて入手したのを覚えています。
入手時に確かに聴いたはずですが、全く印象に残っていません。
旧作も含め、聴き返そうかな、と思いだしています。
I've Had Enoughです。
Blue Collar Rockです。
【アメリカン・ロックの最新記事】
この記事へのコメント