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マザー・ロードをゆく

 ハイウェイ・ソングやトラック・ドライバーズ・ソングが好きです。
 この二つは似ていて、どちらとも分類できるものがありますが、地名が歌いこまれた曲が特に私の好みです。

 このアルバムは、Asleep At The Wheelのドラマー、David Sangerが編さんしたもので、01年にリリースされています。
 ルート66をテーマにした曲をコンパイルしたもので、95年リリースのSongs Of Route 66の続編にあたるものです。


More Songs Of Route 66
Roadside Attractions

1. Introduction / Route 66 / Marcia Ball
2. Sweet Home Chicago / Randy Garibay
3. You Came A Long Way From St.Louis / Gary Primich
4. Hoppin' in Joplin / Maryann Price
5. Oklahoma Hills / Jimmy Lafave & Night Tribe
6. T-U-L-S-A Straight Ahead / Jason Roberts
7. Midnight in Amarillo / Cindy Cashdollar
8. Tucumcari, Here I Come / Dale Watson
9. Albuquerque / Asleep at the Wheel
10. Goodbye, California (Hello, Illinois) / Two High String Band
11. Gallop to Gallup / Dale Watson
12. Arizona State Line / Red Dirt Rangers
13. California Sun / The Leroi Brothers
14. 66 Highway Blues / Steve James


 収録アーティストは、私にとって未知の人が大半ですが、カントリーの世界ではそれなりに有名なアーティストの可能性は高いです。

 70年代にサザン・ロックとカテゴリーされたバンドは、現在ならカントリー専門のFM局や、衛星放送などで流れていることが多いです。

 ここに含まれている一部のカントリー・ロック系のバンドも、ロック・フィールドより、カントリーのリスナーに支持されている場合が多いのではないかと考えます。

 マーシア・ボールは、リーダー・アルバムこそ持っていませんが、イースト・テキサスやルイジアナ系のコンピなどで聴くことが多いシンガー、ピアニストです。
 ドクター・ジョン製作の企画アルバムもあったはずです。(すぐに出てきませんが…。)
ここでは、冒頭でメイン・テーマを歌っていて、跳ねるブギ・ピアノがかっこいいです。

 ジェイソン・ロバーツは、アスリープのフィドラーで、ときどきリード・ボーカルもとっている人です。
 今回やっている曲は、アスリープのバージョンもある曲で、原曲は、リオン・マッカーリフのウエスタン・スイングです。
 リオンは、ボブ・ウィルズ & テキサス・プレイボーイズのスチール・ギタリストだった人で、自身のバンドでのアルバムは日本盤も出ています。

 シンディ・キャッシュダラーは、元アスリープのスチール・ギタリストで、リーダー・アルバムが1枚あります。
 脱退後も、和気あいあいとアスリープのステージにゲスト出演したりしています。
 ここでは、ペダル・スチール・ギターのムーディーなインストで和ませてくれています。

 そして、本家アスリープの演奏も収録されていて、いつもながら、ジェントルな魅力に溢れるレイ・ベンスンのバリトン・リードは、安定感満点で貫禄を感じます。
 
 リロイ・ブラザーズは、私にとっては懐かしい存在です。
 以前は、テイル・ゲイターズなどと共に聴いていたバンドでした。
 私は、ご無沙汰になって久しいです。

 相変わらず、テキサスの香りをプンプンさせている、コンパクトな音がいさぎよいバンドです。
 オルガンのサウンドが、オーギーやジョー・キング・カラスコを容易に連想させ、「そうだ、これなんだ」と嬉しくなります。

 未知の人では、むさい男声のなかで、女性ボーカルが新鮮なマリアン・プライスが良いです。

 そして、ジャック・ガスリーのカントリー・クラシック、Oklahoma Hillsを歌うJimmy Lafave & Night Tribeは、胸にぐっとくるせつな系のアレンジが決まっています。

 シカゴからセントルイスを経て、タルサ、オクラホマ・シティを横に見て、アマリロからアルバカーキーへ、そしてサンタモニカまで、母なる道を行く旅は歌とともに続きます。
 
 デイル・ワトソンは、レイ・ベンスンにも似たボーカルのシンガー・ソングライターですが、トワンギーなギターが、やはりかっこいいです。
 ここでの自作のブギも、ウキウキするようなご機嫌なチューンに仕上がっています。

 ツー・ハイ・ストリング・バンドのGoodbye, California (Hello, Illinois) では、西海岸から全く逆のコースを走る行程が歌われています。
 マンドリンを中心とした、さわやかなアクースティック・ナンバーです。
 シンディ・キャッシュダラーのドブロも見事に決まっています。

 最後は、ピート・シーガー作のフォーク・ソングを、スティーヴ・ジェイムズが弾き語ります。
 カントリー・ブルースに通じるギターがかっこいいです。

 アルバムを通して、オースティン・カントリーの香りが感じられる好アルバムだと思います。
 デイヴ・サンガーの仕事は要注目です。



こちらは、初期のデイル・ワトソンです。




 関連記事はこちら   オール・アメリカン・ハイウェイ・ソング



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