然し乍ら、私たちが生きていく上では、情報を覚えるだけでなく、情報を忘れる事も大切である。
又、過去の失敗してしまった経験や不愉快な思い出は、できるだけ早く忘れて仕舞いたい筈である。
今回は、心理学の立場からこの記憶・思い出の忘れ方について説明していく。
記憶を忘れる為に必要な要素の一つが、時間である。
この様に時間は、私たちの思い出を自然と忘れさせてくれる。
これまでの心理学の研究から、感情が強く喚起された出来事は、時間が経過しても鮮明に覚えている事が報告されている。
実は、とても単純な方法で嫌な出来事を忘れる事ができる。
それは、意図的に忘れる様に努力する事である。
但し、ポイントは嫌な出来事を思い出さない様にする点である、詰まり、嫌な出来事に関連する情報を見付けた場合に、積極的に嫌な出来事を思い出さない様にする事が重要である。
野内 類 人間環境大学総合心理学部教授
愛媛新聞 四季録から
感情が強く喚起された事は覚えているらしい。
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