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2019年05月30日

大腸CTアカデミア 鋸歯状病変SSA/Pの表面に豊富な粘液を伴うことは内視鏡検査や大腸CT検査で検出向上の助けになる

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PubMedから、今日のつぶやき − 492 −


Pickhardt PJ, et al. Volumetric growth rates of sessile serrated adenomas/polyps observed in situ at longitudinal CT colonography. Eur Radiol 2019 Feb 11. [Epub ahead of print]





論文「大腸CT検査の経時的観察による鋸歯状病変SSA/Pの成長速度」
のご紹介です。

【考察】
つい最近まで、検出が難しいSSA/Pは見落とされたり
違う病変として認識されてきた。

病変表面に豊富な粘液を伴うことは
内視鏡検査や大腸CT検査における
検出を助ける特徴である。

現在まで、SSA/Pの自然史はほとんど知られておらず
エビデンスがないため専門家委員会の見解が出される
にとどまっていた。

SSA/Pが内視鏡検診の中間期癌の前駆病変と考えられたことから
SSA/Pの成長・癌化は急速であると推論されたのである。

(感想)
病変表面に豊富な粘液を伴うことは
大腸CT検査においては病変の表面に
タギングされた粘液をまとうということであり、
このことによりSSA/Pの検出能があがること
さらには質的診断に結び付く可能性も示唆されます。

ただ、病変表面に豊富な粘液を伴うことで
SSA/Pと質的診断ができるかどうかについては
慎重に前向き評価されなければいけないと思います。


それでは、また。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30741343

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。








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2017年の春から予告しておりましたように、
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2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。


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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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