2019年06月06日
大腸CTアカデミア 大腸内視鏡検査の結果が陰性であった場合の中間期癌や見逃し癌は、通常の癌に比べて右側結腸に3倍も多いのはなぜ!?
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第58回日本消化器がん検診学会総会が
川崎医科大学総合医療センター健康管理学
教授 鎌田 智有先生の会長のもと
2019年6月7ー8日に岡山で開催されます!
パネルディスカッション3
新しい対策型大腸がん検診精密検査法としての
大腸CT検査の現状と課題
が議論されます。司会は野崎先生と松本先生です。
ナガイチは教育講演2で
科学的根拠に基づいた大腸CT診断をおこなうために
のお話をさせていただきます。
是非、ご参加くださいね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
PubMedから、今日のつぶやき − 497 −
Pickhardt PJ, et al. Volumetric growth rates of sessile serrated adenomas/polyps observed in situ at longitudinal CT colonography. Eur Radiol 2019 Feb 11. [Epub ahead of print]
論文「大腸CT検査の経時的観察による鋸歯状病変SSA/Pの成長速度」
のご紹介です。
【考察】
大腸内視鏡検査の結果が陰性であった場合の中間期癌や見逃し癌は、
通常の癌に比べて右側結腸に3倍も多い。
右側結腸のがんの検出率が低いのは
見逃されていたSSA/Pが関係している可能性がある。
さらに、これらの中間期癌はCIMPやMSIといった分子異常が
他の癌に比べて4倍高く、これらの分子異常はどちらも鋸歯状経路からの
癌化の特徴である。
(補足)
SSA/PではCIMP(CpGisland methylation phenotype:CpG island methylation の蓄積)や
MSI(microsatellite instability:MLH1高メチル化による マイクロサテライト不安定)
といった分子異常がSSA/P由来の癌化にみられることが多い。
こうしたSSA/Pの経路は高齢者の中間期癌や見逃しがんの原因となってきたのであろう。
大腸CT検査の結果が陰性であった症例の
中間期癌も同様に右側結腸に偏る傾向があり
全体的な割合でみると大腸内視鏡検査と同等
またはわずかに低い程度である。
大腸CT検査は毛な結果を後ろ向きに観察することが可能で
見直したところ中間期癌の90%が見逃されていたことが示された。
この結果は、中間期癌が長い時間の経過の間で見逃された病変から生じたものであり、
急速に成長するde Novo癌ではない可能性が十分に高いことを裏付けている。
今日はこのあたりにしたいと思います。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30741343
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
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2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
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著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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