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2019年05月31日

大腸CTアカデミア 大腸CT検査による病変のナチュラルヒストリーの観察

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
日本消化器がん検診学会
第79回関東甲信越支部地方会
2019年9月29日に萩原廣明先生の会長のもと
群馬県前橋市で開催されます!

ナガイチは講演を担当させていただきます。

是非ご参加くださいね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★






PubMedから、今日のつぶやき − 493 −



Pickhardt PJ, et al. Volumetric growth rates of sessile serrated adenomas/polyps observed in situ at longitudinal CT colonography. Eur Radiol 2019 Feb 11. [Epub ahead of print]




論文「大腸CT検査の経時的観察による鋸歯状病変SSA/Pの成長速度」
のご紹介です。

【考察】
大腸内視鏡検査では検出されたすべての大腸ポリープは
一般に切除されてしまうため
生体内での経時的変化をみることができない。

一方、大腸CT検査では、経時的に生体内の大腸ポリープを
非侵襲的に観察および計測することができ、
病変のナチュラルヒストリーをみることが可能である。

しかも、大腸CT検査では病変の解剖学的位置の特定が
極めて正確であるので、時間差のある検査間でも
同一病変の正確な比較を可能とする。

また、大腸内視鏡検査に比べて
病変のサイズ測定は大腸CT検査でより信頼性が高い。

サイズ評価にとどまらず、大腸CT検査による病変の体積測定は、
大腸内視鏡検査による計測よりはるかに正確である。

実際の病変の大きさを反映してい体積は、
直径の計測よりも臨床的に重要である。

今回の検討から、SSA/Pなどの大きな平坦な病変や
一般的なカーペット病変(日本では発育分類としてLSTといわれている)が、
その他の表面型病変瘍と比較して
同じサイズであればより悪性度が低いといえる。


(感想)
一般的に大腸内視鏡検査は大腸診断のリファレンススタンダートとされ
感度・特異度が最も高い検査です。
ですが、大腸CT検査は内視鏡検査に勝る特性をもっています。
検査の特質を利用した研究の裾野はひろいと思います。


それでは、また。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30741343

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。



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何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。


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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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