2022年01月18日
大腸CTアカデミア 便DNAと大腸CT検査による大腸鋸歯状病変の検出精度
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Deiss-Yehiely N, et al. Detection of High-Risk Sessile Serrated Lesions: Multi-Target Stool DNA Versus CT Colonography. AJR Am J Roentgenol 2021 Nov 10. doi: 10.2214/AJR.21.26719. Epub ahead of print.
今回から新しい論文をご紹介します。
取り上げた論文は
「マルチターゲット便DNAと大腸CT検査によるハイリスクの大腸鋸歯状病変の検出精度の比較」です
大腸鋸歯状病変はこのつぶやきでもたびたび取り上げてきました。
従来、治療が必要とされていない過形成ポリープの中で鋸歯状病変を有する場合は、癌化のリスクがあることが明らかになりました。
下記のように分類されています。
過形成ポリープ
SSA/P(sessile serrated adenoma/polyp)
SSA/P with cytological dysplasia
TSA(traditional serrated adenoma)
このうち、SSA/PとTSAはハイリスクに分類されています。
大腸鋸歯状病変は表面型病変であることが多く、形態を基に検出する大腸CT検査はその検出精度に課題がありました。
今回の論文は、大腸がん検診法として米国で認められている便DNA検査と大腸CT検査とで大腸鋸歯状病変の検出精度を比較したものとなります。
マルチターゲット便DNAとはKRAS の変異,NDRG4 および BMP3 の異常メチル化,βアクチンの定量的分子アッセイなど複数の異常をターゲットにしたものです。
次回から内容に入っていきましょう。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34755523/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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