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2019年06月07日

大腸CTアカデミア 鋸歯状病変SSA/Pを違う角度から観察すると興味深い!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
第58回日本消化器がん検診学会総会
川崎医科大学総合医療センター健康管理学
教授 鎌田 智有先生の会長のもと
2019年6月7ー8日に岡山で開催されます!

パネルディスカッション3
新しい対策型大腸がん検診精密検査法としての
大腸CT検査の現状と課題
が議論されます。司会は野崎先生と松本先生です。

ナガイチは教育講演2で
科学的根拠に基づいた大腸CT診断をおこなうために
のお話をさせていただきます。

是非、ご参加くださいね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★





PubMedから、今日のつぶやき − 498 −


Pickhardt PJ, et al. Volumetric growth rates of sessile serrated adenomas/polyps observed in situ at longitudinal CT colonography. Eur Radiol 2019 Feb 11. [Epub ahead of print]



論文「大腸CT検査の経時的観察による鋸歯状病変SSA/Pの成長速度」
のご紹介です。

【考察】
リミテーションについて考察する。

本研究は、SSA/Pの罹患率が比較的低い
比較的小規模の対象者の検討であり
単一施設での解析にすぎない。

そうではあるけれども、本研究は生体内のSSA/Pを経時的に観察した
初めての研究である。

比較的長い追跡期間(平均5年以上)の検討ではあったが、
SSA/Pにおける異形成を認めなかったことから
癌化までのの期間は15-20年程度なのかもしれない。

比較的成長スピードが速い高齢者を対象として、
より長い観察期間が今後の研究では必要だと考えられる。

本研究では分子異常(MSI、CIMP、BRAF)について
すべての症例で検査を実施したわけではないが、
分子異常の関する研究はすでに十分な数の先行研究がある。

今後は、SSA/Pの成長率との相関をみるために、
切除病変で遺伝学的検査をさらに進めることを予定している。


(感想)
SSA/Pをまた違う角度からみると
いろいろ見えてきて面白いですね。

この論文の紹介は今回で終わりにしたいと思います。

それでは、また。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30741343

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。








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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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