2018年10月26日
大腸CTアカデミア 大腸CT検査によるステントの近位側腸管の6ミリ以上の病変の病変別感度は85.7%
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PubMedから、今日のつぶやき − 352 −
Cha EY, et al. CT colonography after metallic stent placement for acute malignant colonic obstruction. Radiology 2010;254:774-82.
それでは
論文「閉塞性大腸がんに対するステント留置後の大腸CT検査」です。
【結果】
大腸CT検査によるステントの近位側腸管の6ミリ以上の病変の
病変別感度は85.7%であった。
大腸CT検査はすべての同時性大腸がん(2/2)
Fig. 2
(ラインコミュニティ限定で配信しました)
およびすべてのアドバンスドアデノーマ(5/5)
を検出した。
しかし、2名の患者で8ミリと6ミリの病変が
検出できなかった。
Fig 2.
直腸S状部に閉塞性の大腸がんを有する69歳男性。
上行結腸に15ミリの同時性大腸がんを認めた。
(a)内視鏡類似像でひだ上の矢印頭に隆起性病変を認め、大腸CT検査で事前に検出できた。
(b)サジタル像でも矢印頭に隆起性病変を認める。
(c)6ヵ月後の術後大腸内視鏡検査で指摘病変が確認された。ESDで治療され、sm浸潤の腺癌であった。
(感想)
閉塞性大腸がんを有する患者さんでは、その主病変の治療状況や
転移の有無などにより、副病変の治療方針も多様になってきます。
Fig 2の症例では手術時に右側結腸切除術もあわせて行う選択肢もあったでしょう。
経過が良かったから6ヶ月後に内視鏡検査を実施し、内視鏡治療をしたのだと思います。
ただ、主病変の経過が良かった場合、sm浸潤がsm massiveだったりしたら、
その後のサーベイランスあるいは追加切除など臨床的には迷いそうです。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20177092
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
ご質問もお待ちしています。
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・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
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・配信されたことがすぐに分かる。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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ただ、主病変の経過が良かった場合、sm浸潤がsm massiveだったりしたら、
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