2018年10月24日
大腸CTアカデミア 閉塞性大腸がんに対するステント留置後の大腸CT検査は安全で有用な検査法だよ!
PubMedから、今日のつぶやき − 350 −
Cha EY, et al. CT colonography after metallic stent placement for acute malignant colonic obstruction. Radiology 2010;254:774-82.
それでは
論文「閉塞性大腸がんに対するステント留置後の大腸CT検査」です。
【結果】
ステントの近位側大腸の6mm以上の病変に対する大腸CT検査の
病変別感度は85.7%(12/14)
患者別感度は90%(9/10)であった。
大腸CT検査はすべての同時性大腸がん(2病変)と
アドバンスドアデノーマ(5病変)を検出した。
6ミリ以上の病変に対する患者別特異度は
85.7%(18/21)であった。
大腸CT検査によるがんの偽陽性はなかった。
偽陽性病変に伴う術式変更はなかった。
大腸CT検査の実施に伴う、
ステントの脱落やずれ
あるいは腸管穿孔は1例も発生しなかった。
【結論】
閉塞性大腸がんに対するステント留置後の大腸CT検査は
安全で有用な検査法である。
(感想)
大腸ステントを入れれば、当然、その近位側は
精度高く診断できると考えていました。
ですが、この論文はそれを初めて確認した新規性と
そして何より、ステントが入っていても安全であることを
確認している点が素晴らしいですね。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20177092
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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