2018年07月18日
大腸CTアカデミア 研究論文ではリミテーションにも必ず目を通そう
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PubMedから、今日のつぶやき − 280 −
Pickhardt PJ, et al. CT Colonography Performance for the Detection of Polyps and Cancer in Adults ? 65 Years Old: Systematic Review and Meta-Analysis. AJR Am J Roentgenol 2018 doi: 10.2214/AJR.18.19515. [Epub ahead of print]
それでは論文
「65歳以上の対象者に対する大腸CT検査の大腸腫瘍性病変検出能
システマティックレビューによるメタアナリシス」
のご紹介です。
早速、リミテーションを見ていきましょう。
【考察】
本メタアナリシスの主要なリミテーションは
いくつかのアウトカムにおいて
研究報告間の不均一性の程度が
高かったことである。
ただし、その不均一性は
各研究における症状の有無、
性別、年齢に寄るものであり、
大腸CT検査の技術的な違いによるものではない。
また、今回の検討では病変別の精度の
検討は行っていない。
病変別の検討は、前向き研究で、
大腸CT検査の陽性いかんに関わらず
全例で大腸内視鏡検査を実施する必要が
あるからである。
さらに、今回の検討では
大腸CT検査や大腸内視鏡検査で見逃されやすい
右側結腸の鋸歯状腺腫について検討できていない。
ただし、最近の研究では、
大腸CT検査は鋸歯状腺腫の検出も
可能だという報告でも出ている。
(感想)
「つぶやき − 273 −」で
腫瘍性病変が多く検出される因子として
欧州の研究のオッズ比は2.14(対米)として
高いことはなぜ?
とコメントしました。
この点に関する直接的な考察はありませんでした。
リミテーションの最初の説明を
もとにすると欧州と米国の研究では
患者背景が異なることに寄るのかもしれません。
確かに印象として米国の研究は
無症状者の検診目的の研究が
多い感じです。
少し気になりますね。
それではまた。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29667892
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
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