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2018年07月17日

大腸CTアカデミア 高齢者に対する大腸CT検査の陽性適中率は高いよ!

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PubMedから、今日のつぶやき − 279 −

Pickhardt PJ, et al. CT Colonography Performance for the Detection of Polyps and Cancer in Adults ? 65 Years Old: Systematic Review and Meta-Analysis. AJR Am J Roentgenol 2018 doi: 10.2214/AJR.18.19515. [Epub ahead of print]



それでは論文
「65歳以上の対象者に対する大腸CT検査の大腸腫瘍性病変検出能
 システマティックレビューによるメタアナリシス」
のご紹介です。


【考察】
最近、便DNA検査がメディケアでカバーされるようになった、

しかし、無症状の50−84歳の対象者において
便DNA検査の陽性率は16%以上であり、
その陽性者におけるアドバンスド腫瘍の
検出率は低い。

今回のメタアナリシスにおける大腸CT検査の
陽性適中率は80%以上なのに対し、
便DNA検査では25%以下に過ぎない。

便DNA検査は便潜血検査(免疫法)よりも
アドバンスド腫瘍の感度は高いのだけれど、
コストが高く、また不要な内視鏡検査
による精査を増やしてしまう。

(感想)
便DNA検査の採用については、
各所から?がついていますね。

2016年のUS Preventive Services Task Force
(米国の権威ある検診・予防に関する推奨・研究機関)
でも便DNA検査はエビデンスが不十分とされています。

残念ながら、
かならずしも科学的な側面から採用されていない
場合もあるのが実情です。

今日はこのあたりにしますね。

次回はつぶやき恒例のリミテーションを見ていきますね。

それではまた。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29667892


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。


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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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