2018年08月15日
巧言令色少なし仁
【巧言令色鮮し仁】意味:「言葉巧みで、人から好かれようと愛想を振りまく者には、誠実な人間が少なく、人として最も大事な徳である仁の心が欠けているものだ。」
こんにちは。仕事柄もあってか、まさに「巧言令色ヤロウ」のかつおです。
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武道の先生って、無口で怖そうで近寄りがたい人も多いですよね。うちの道場は先生方みなさん優しいですが。
昔の沖縄の先生方も、あれやこれや手取り足取り教えてくれたわけではないようで、これで合っているのか間違っているのか分からず不安に思いながら稽古されていたようなことを耳にします。あれこれ聞きにくいオーラといいますか。
最近、とある人から指導されたものに、以下のようなものがあります。
「言葉が多いと、その言葉が一人歩きしてしまうことがある。なるべく言葉少なに、身体で学べるよう指導を工夫しなくてはいけない。言葉は言葉にした瞬間に本質とは異なるものになる。その時、その場で、その人に合わせて使った言葉が、あたかも絶対的な恒常性や普遍性があるように捉えてしまう相手がいることを念頭に置きながら指導しなくてはいけないし、教わる側は言葉そのものではなく指導者が真に何を伝えたいかを考えながら指導を捉えることを忘れてはいけない。言葉として表現すると、相矛盾する内容も出てくるが、真理として伝えたいことが別にあるということは往々にしてみられることである。時には、先生はいつもコロコロと言うことが変わるという認識になってしまう。武道における絶対的な真理というのは確かにあるが、言葉の枝葉に惑わされない姿勢というものも学んで欲しい。」
という主旨のものでした。
冒頭の諺は、本旨とは違うものですが、一つの真理を求めるスタンスとして似通ったものがあると感じ、ふと記して見たくなった次第です。
(๑ ́ᄇ`๑)
あれやこれやと工夫を凝らして方便を用いて弟子に真理を悟らせようとしたブッダさん。奇跡(とも思える挙動)で行動で見本を示したイエスさん。大切なことを伝えるのに、色々なスタイルがあるのでしょうかね。
最近、うちの師範の指導が長嶋監督みたい(グッとしてガッときてドーン!的な)やなと感じている島田がお送り致しました。
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補足 メジャーで大成功したゴジラ松井選手は、長嶋監督の言うことをきちんと理解できた数少ない野球選手の一人であると言われていますね。
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コメントありがとうございます。
正しく小生がその矛盾に頭を抱えていた一人でして、指導者の真意をくもうというスタンスが欠如していたなぁと自覚したエピソードなのであります。
親心子知らずということなのでしょうが、いつか自分も「親」となった時に「子」に同じことを思われるのでしょうか…
「力を入れろ」
「腰を入れるな」
「腰を入れろ」
「気迫を込めろ」
「打ち気を出すな」
いずれも正しい。その場の状況と、子弟の現在の関係性の中でのみ読み解いていく言葉でしょう。言葉だけ並べても矛盾だらけです。問題はここにありますね。道場が単にサービスを受ける場所だと思っている人には、これが矛盾に見えるかもしれません。それは矛盾ではなく、その時その場で、ほかならぬ子弟の間でのみ成り立つ貴重な教訓なんですがね・・・・・・。