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2021年02月28日

地方道なくして地域生活なし


以前の記事で国民生活と日本経済、産業の発展に高速道路や新幹線などの交通幹線インフラがいかに必要不可欠であるかを述べた。

しかし、今回は市道などの地方道の必要性について述べたいと思う。

そこで道路にはどのような機能があるのかを少し説明したいと思う。

道路には以下の機能があるといわれている。

1、交通機能
  人や物を通し移動するための空間

2、防火機能
  道路空間があることで、火災の延焼を食い止める役割

  尚、建築基準法で宅地は道路に2m以上接している必要があることが明記されている。

3、公共施設収容機能
  道路敷地内に水道管、下水道管、ガス管、NTT、電力、光ファイバーなど生活で必要な

  インフラを収容する空間としての機能。(道路は公共用地なので、新たに上記埋設物を設置するために

  用地買収費などを行う必要がなく、埋設物の余分な整備費を必要としない)

4、緊急医療機能
  近年の高齢化社会では高齢者が病気などで急な体調不良に見舞たり、若者でも急病などで、

  医療面で急を要する場面が少なくない。

  その際に救急車が必要であり、救急車の出入りのためには所定の幅員以上の道路が必要である。

5、都市部での衛生確保機能
  都市部などの人口密集地域では道路幅も狭く通風が少ない地域では、調理で出る汚れた空気が立ち込めたり、
砂ゴミが滞留したりする場合に空気や水の通過がないことで、衛生環境が悪化することがある。

  しかし、道路空間で汚れた空気は拡散され、また、路面では道路を整備する際の最低技術基準に道路の両側に側溝を設けることになっているため、

  雨の際に不浄物は側溝に入り流され、道路周辺区域が清潔に保たれる機能がある。

6、遮熱機能
 近年、都市部での夏場のヒートアイランド現象が住環境に悪影響をおよぼしている対策として

 東京をはじめ、道路舗装に遮熱性舗装や保湿性舗装を施工することが進められている。

 これにらの舗装によって、都市部の平均気温を5度下げる効果があることが実証されている。

7、交流機能、健康増進機能
 道があることで地域の人々が物理的に交流する機会が増える。

 例えば田舎での高齢者の見守りや散歩などの健康増進が図られている。

このように市町村道のような地方道は高速道路とは違った側面で日本国民の生活に大きく貢献している。

しかし、区画整理されていない市道などの古い道は車がやっと1台通れるかどうかと幅員が狭かったり、

車ですれ違いができなかったり、曲がりくねって視界が悪かったり、交通安全上も問題が多い。

特に今後、高齢化が進展すると急な体調不良や病気の発作などで救急車のお世話になることが増えるし、

防火上の観点からも建築基準法で道路の最低幅員が4.0m以上ないと消防自動車が入れず、

車と救急車がすれ違いで通ることができないので最低4.0m必要と明記されている。

ところが市町村が管理する道路はこれらの基準を満たしていない例が多い。

したがって、国民の生命と財産と健康を守る意味でも市町村の道路整備がまだまだ必要である。

多くの自治体は予算が足りないが、今後も少しずつ整備をしてゆく必要があるといえるだろう。



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