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2021年02月14日

我が国の発展と田中角栄


田中角栄と言えばロッキード事件など悪い印象もあるが、

我が国の発展を考察する時、我が国の発展に大きく寄与した人物として忘れてはいけない存在だ。

角栄氏は新潟県の雪国の農家に生まれて、雪国ことに地方と東京などの都会に

大きな格差があることを問題意識し

地方と都会の経済格差や雇用機会の格差、職業選択の格差、医療格差など様々な格差を是正すべく、

その手段として都市部と地方、地方と地方を結ぶ高速道路事業や新幹線事業を押しすすめた。

その流れは近年まで継承されてきた。

継承された理由は、これらの公共事業は投資した分以上の大きな経済効果をもたらす、

いわゆるストック効果を発揮することを多くの官僚や経済界の人々が認めたためだ。

他国を見ると例外なく、高速道路や鉄道など交通や物流を効率化するインフラを整備すると

必ずと言ってよいほど、経済発展を遂げるのである。

中国はここ20年ほどで急激な経済発展を遂げ、世界第2位の経済大国にのし上がったが、

中国での高速道路の整備スピードは共産国であるために、土地の用地買収など強制的に進めるなど

建設スピードが早く、高速道路整備と港湾整備を急ピッチで進めるのと比例して、経済を大きく伸ばしていった。

このように中国は50年前の日本をモデルにインフラ建設によって経済成長を成し遂げた。

このように道路インフラの整備と経済成長とは密接な相関関係、比例関係があるのだ。

田中角栄は地方の発展を成しとげるためには、都会と地方を結ぶ高速道路や新幹線を

全国のつづうら浦まで建設するということが必要だと強い認識、思いを持っていたようだ。

いわゆる列島改造論を提唱して、それを当時の建設官僚や地方自治体と組んで成し遂げていった。

もし田中角栄のような雪国の地方出身の総理や国会議員でなければ、

地方と都会の格差を埋めるという発想や考え、地方のことなどまったく関心も興味も持たなかったと思う。

それらの公共事業は数十年にわたって継承された結果、地方の発展と同時に都会も更に発展していった。

それは物流と人の交流、人の移動が容易になり、活発化した結果だと言える。

高速道路網ができる前までの遠距離物流は貨物列車によることが多かったが、

高速道路の幹線道路網が整備されると、遠距離物流の主流が高速道路に置き換わり、

その頃から、宅配便や宅急便などの物流産業が活発化して、地方の物価が次第に安くなり

ガソリンや灯油、生活必需品、衣料品、家電製品など地方でも安く手に入るようになった。

当時に計画された高速道路網の総延長は1万2000キロメートルであるが、

現在はその目標値をほぼ達成しており、これから2000キロメートルほどは

各高速道路どうしを連結する高速道路を国土交通省が主体となって行っている。

知ってのとおり、高速道路建設を目的に組織された日本道路公団は平成17年に民営化された。

よって、道路公団は新しく高速道路をつくることはほとんどせず、維持管理とサービスでの業態となり

通行料金の収入やサービスエリア事業などの収益は維持管理費と人件費、

それと民営化時代に国から追っている40兆円ほどの借金返済に充てている。

今、現在、高速道路はスマホと宅配便などと相まって、国民生活に必要な物資、品物の提供に大いに寄与し

ネットを介した個人消費や地方や都会の店舗で販売される商品などの購買などの個人消費と

輸入材料を工場で加工したり、工場同志を結び、生産の効率化によって日本経済に大きくけん引している。

いわゆる内需に対する貢献である。

今後、情報化社会が進展する中で、品物という物質移動だけは、

高速道路をはじめとするインフラ施設を利用した物流は変わることはないと考えられる。

そう考えれば、今まで50年で高速道路によって生じた経済効果、

これから100年は使用されることで生じる経済効果を考えると、

建設投資よりもはるかに大きな経済効果を発揮する高速道路、

新幹線での短時間での人の移動を可能にしたことは、

我が国の経済発展と地方と都会の格差是正、国民生活に必要な物資がいとも簡単に

数日で手に入るという便利さなど、今更ながらすごいことだと思う。

その礎をつくったのは雪国出身の中卒の総理大臣、田中角栄だったのだ。

私は地方に住んでいるために、小さいころと今では、欲しいものが地方でも安く買えることは彼のおかげだと思う。

もし、太平洋側の都会育ちの恵まれた地域で育った人間なら、

すでに生活でも仕事でも、医療でも充実しているわけだから、地方のことに目を向けることもせず

地方と都会の格差の是正など考えるはずもなく、

高速道路や新幹線整備などを長期間かけて作るという発想はなかったと思われる。

そうなれば、公共インフラの整備は大きく遅れて、今のような日本の経済発展

経済大国、技術大国、地方で必要な物質が全国にまんべんなく行き渡るということはまだなしえなかったかもしれない。

インフラ整備の整備状況の差が先進国と途上国で大きく違うのである。

日本が戦後から20年もしないころに、高速道路事業や新幹線事業を考え、

それが追い風となり高度経済成長を成し遂げたことは紛れもない事実である。

これらのインフラ事業を強く推し進めた田中角栄と当時の建設官僚には先見の明があったのだと思う。



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