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2022年03月29日

日本人の食の安定を支える農業土木や水産土木


公共事業には農業土木というお米や野菜を効率的に生産するための分野がある。

また水産業に必要な漁港の整備などを行う水産土木も公共事業である。

ところで多くの国民は、日本は石油や鉄鉱石など鉱物資源だけでなく、

農産物の6割以上を輸入に頼る輸入大国だとの認識が薄いと思う。

食料自給率が100%を超えているのはお米ぐらいだけ。

そこで、いったい日本はどこの国からどのような農産物をどれだけ輸入しているのかが気になり調べてみた。

近年の農林水産省の統計によると、日本での輸入費の多い順に10位までの農産物と輸出国を並べると以下のようになる。

1位:トウモロコシ:アメリカ48%、ブラジル等南米40%輸入

2位:たばこ:農水省での公表データがないので産出国は不明
   
3位:豚肉:アメリカ40%、EU諸国30%、カナダ20%、ブラジル10%輸入

4位:牛肉:オーストラリア50%、アメリカ40%輸入

5位:生鮮、乾燥果実(ナッツ類):フィリピン、中米、アフリカが主と言われ農水省でデータを公表していない。

6位:アルコール類:農水省でデータを公表していないがおそらくワインなどEU諸国と推測される。

7位:小麦:アメリカ50%、オーストラリア30%、カナダ20%輸入

8位:鶏肉:農水省に輸出国のデータが公表されてないが、フライドチキンの報道から中国産が多いようだ。

9位:大豆:アメリカ60%、ブラジル20%、カナダ16%、中国3%輸入

10位:なたね(主に食用油に使用):94%カナダ、6%がオーストラリア輸入

なるほど、私たちが日常食べるラーメン、カップ麺、パン、うどん、パスタ、牛丼、豚丼、豆腐や納豆などの大豆食品、みそ、醤油、おかず類、カレーのもとの香辛料、胡椒、からし、とんかつ、お好み焼き、たこ焼き

ハンバーガー、フライドチキン、コーヒー、チョコレート、お菓子、ケーキ、南国果物、ナッツ類の多くが海外からの農産物が原料になっていることがわかる。

牛丼の多くが外国産の牛肉であることは多くの人が知るところだが、カレーライスの原料の香辛料、

とんかつ、ラーメンやパン、パスタ類の原料の小麦が外国産、なるほどコンビニのパスタが安いわけだ。

現在国内産の豚肉や小麦使用での商品は少ないし、国内産大豆を使用した納豆も豆腐、醤油、みそも少ない。

外国人に人気の日本食のほとんどが外国から輸入した原料で作られているのが現実のようだ。


次に我が国がどこの国から多くの農産物を輸入しているのかを見ると上位5か国は以下の国になる。

1位はアメリカで23%、2位が中国で13%、3位がオーストラリアで7%弱

4位がブラジルで6.5%、5位がタイで6.3%と上位5か国で輸入の6割を占めている。

上位5番以外では東南アジア、EU諸国、南米、アフリカ諸国、ロシアなど世界各国からに輸入となっている。

例えば、日常で飲むコーヒーも日本で生産がほとんどされていないため、99%が輸入に頼り、

チョコレートやアーモンド、ナッツ類もほとんどを外国に依存してる現状がある。

EUからの輸入品で多いのはワインやチーズ、バター、オリーブオイル、豚肉などである。

東南アジアからの輸入品で多いのは香辛料などカレーライスのもとの原料などだ。

立ち食いソバなどに日常でお世話になることが多いが、そばの原料はほとんどがロシア産である。

一方で日本の食料自給率は昨年4割以下となり、今後のTPPで日本人が食べる食料品の外国依存が高まれば、

諸外国での農産物の不作の影響がもろに食料品の物価高騰に反映され、国民生活を混乱させることが懸念される。

少し前にヨーロッパからのバターの輸入が品薄状態となり、バターを使用する食料品の値段が一気に上がり

消費者のふところを圧迫したことを記憶にある方も多いだろう。

上記の輸入品目の中でも、日本の気候では生産が難しい、コーヒー、チョコレートの原料のカカオ、

バナナやパイナップルなど外国産果物、アーモンドなどのナッツ類、などは輸入に頼らざるを得ないが、

日本で生産可能なものまで、ただ安いという理由だけで輸入に頼るには国民の食生活や健康への懸念が大きい。

例えば中国産の農産物の多くには日本では有害指定されている農薬が多量に使用されていたり、

鉱山開発や工業排水での汚濁水を農産物の生育に利用されているのは明らかであり有害性の疑念がある。

アメリカ産農産物は遺伝子組み換え食品が多数を占めているが、

アメリカ国内では遺伝子組み換え食品の人体に及ぼす悪影響や農薬使用について有害との研究結果もある。

アメリカでも中国同様に儲かればよいという経済優先の考えが残っている。

10年ほど前になるが、アメリカ産の狂牛病牛肉の輸入検査が杜撰なことが何度も報じられたが、

全数検査は無理だから、抜き打ち検査にとどめるようにアメリカ側と摩擦があったことは記憶に新しい。

安いという理由だけで外国の農産物に頼りすぎると、国民の健康に懸念があるばかりか

海外の農産物の不作の影響が日本経済をもろに直撃し消費者である国民生活が困ることが懸念される。

なぜなら農作物の生産高はそのとその年の天候よって大きく左右されるからである。

このように、農薬や重金属等が多く含まれていれば、長く食べ続けると人体に悪影響がでる可能性が否定できない。

近年、日本でも花粉症やアレルギー、アトピー、免疫抵抗力の低下に起因する様々な病気などが多いが、

ここ40年で外国産農産物が多量に日本に入るようになった時期と病気の増加傾向に相関関係があるように感じる。

日本が輸入する農産物のうちアメリカの次に多い中国が上位10位に品目が入っていないのが不気味だが、

農水省のページをよく調べると様々な生鮮野菜と冷凍野菜、唐辛子が中国産で占められ、

ビタミンCに至っては日本国内で現在は生産されておらず100%近く中国からの輸入である。

なるほど大手飲料メーカーがレモン100個分のビタミンCが入っているなどと触れ込んで販売している

ジュース類に入っているのは中国産の天然でないビタミンCであったか。

いったい中国産のビタミンCがどのような過程で製造され、100%安全か、健康に良いといわれるビタミンCだが疑問である。

こうなると日本の果物に含まれる自然のビタミンCのほうが安全性が高いと思う。

中国産の野菜や冷凍野菜は日本では冷凍食品や加工食品として惣菜など様々なものに使用されている可能性は高い。

したがって、外国産は安い分、食品安全性でリスクがあることを心に留め置く必要はあるだろう。

それ以外に中国のような悪意のある国に依存しすぎると過去のレアアースのように政治的に食料供給を外交のカードに使われかねない。

外国に食料を頼りすぎた中で、外国で何か不足の事態が起きたら日本人は一気に食べ物に困ることになる。

ところで世界の人口は今から60年前は30億人だったが現在は72億人まで膨らみ、

特に人口増加は東南アジア諸国、アフリカ諸国、中南米など発展途上国の人口増加率は今後も続くと予測されている。

人口が増えればそれだけ食料が必要になるが、将来を考えれば日本政府は外国に食料を頼りすぎることのリスクを心配する必要がある。

将来到来すると考えられる食料不足に備えて水田耕作作物だけでなく、畑作での多種多様な種類の野菜栽培のための農地の温存と後継者育成、

畜産の振興や酪農地域の整備など食料自給を高める政策が日本人の食の安全と健康に必要であり、

国策として今からそのことに取り組んでゆく必要があると考える。



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