2015年05月19日
後藤健二さんが誘拐保険に入っていなかったことが明らかに、理由は?
在りし日の後藤さん
イスラム過激派組織「イスラム国」に殺害されたジャーナリストの後藤健二さんが、誘拐保険に加入していなかったことがニュースになっています。
警察当局が保険会社などに確認した結果、判明したということですが、
後藤さんが殺害されたとみられる映像が公開されたことを受け、警視庁などは、人質強要処罰法違反容疑などで捜査を開始し、保険会社に加入状況を確認するとともに、後藤さんの口座を調べるなどした結果、一般的な海外旅行保険にしか加入していなかったことが判明したそうです。この海外旅行保険は病気や事故などは補償されるが、テロは対象外で、今回の事件でも保険金は支払われていないという。
ただ、後藤さんは、シリアで拘束される前の昨年10月8日に民放のテレビ番組に出演した際、1日あたり約10万円の掛け金で、英国の会社の保険に入っていると話していたそうで、保険を解約したのか、実は以前から入っていなかったのか不明ですが、今回の渡航では、あまりリスクはないと考えていた可能性もあります。
ある情報では、後藤さんは、湯川さんが8月にシリアでイスラム国に拘束された件について、自身が責任を感じており、イスラム国に潜入して身柄を救出する準備を進め、10月下旬にそれを実行したわけですが、その行動を見てみると、10月22日にトルコに向かい、23日にトルコのコーディネーターに電話をかけ、24日に国境の町で接触し、25日に国境を越えてイスラム国の首都であるラッカに向かい、帰国予定は10月29日だったようです。つまり、後藤さんによる湯川さん救出の行動はそこから逆算すると実質2泊3日ほどのきわめて短期の計画でした。
このことから、現地で時間をかけて捜索するのではなく、事前に何らかの調整がついていて、調整した約束どおりに素早く身柄を引き取って戻ってくる予定だった可能性が高いと考えられますね。
というわけで、今回は、誘拐保険に入るほどのリスクはないと考えたのかもしれません。
ただ、実際には、裏切られて、拘束されてしまうわけですが。
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