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2015年05月04日

箱根大桶谷付近で立ち入り禁止規制、噴火の可能性は?

気象庁は、3日、箱根山の大桶谷付近の浅い場所を震源とする火山性地震が増えていると発表しました。

気象庁によると、4月1日以降の火山性地震は約150回で、特に4月26日から急増しており、そのうち、体に感じる揺れ(震度1相当)が4回発生したということです。5月3日朝には、大涌谷近くの温泉施設で蒸気が勢いよく噴出しているのが確認されたようです。

こうした状況から、突発的な蒸気噴出現象が発生する可能性があるということで、箱根町は、大涌谷の半径約3キロの範囲に含まれる遊歩道とハイキングコースを4日から立ち入り禁止にしています。火山性地震によるこうした規制は初めてのことだそうです。

観光客が特に増える大型連休中の規制ということで、箱根町は「観光面では痛手だが、万が一に備えた」と述べています。観光客の安全を考えると、やむを得ないところでしょうね。これから、箱根方面に出掛けようと考えていた人は要注意ですね。

ちなみに、この規制は活発な活動が終息するまで続くことになりますが、県温泉地学研究所によれば、「今回のような群発地震は数年に一度起きており、通常1〜2カ月、長いときは半年で終息する」と分析しているようです。

ただ、これには異論もあり、最近の小笠原諸島・西之島新島の噴火や拡大が、箱根山を刺激しているという考え方があります。そして、富士山と箱根山は兄弟のようなものと言われており、箱根山の活発化が富士山にも影響を与えるのではないかと考えられています。

特に、2014年9月に長野県と岐阜県にまたがる御嶽山で、多くの犠牲者を出した想定外の大きな噴火がありましたが、この御嶽山の噴火が富士山や浅間山などの関東方面の活火山に影響を与え、富士山が噴火する可能性もあり得るだろうというのです。中には既に、富士山噴火のカウントダウンが始まったという見方もあります。

箱根山は、300年前に噴火した富士山よりも、過去には大規模な噴火を起こしているとも考えられています。もし、箱根山が噴火すれば噴石や火山灰が噴出し、火山灰と空気が混じった「火砕サージ」が時速60キロ超のスピードで襲ってくる可能性もあります。その結果、東京も無傷ではすまないだろうと予測する専門家も多くいます。例えば、火山灰が降り積もり、首都機能が麻痺する可能性もなくはないでしょう。

何もなければ、ないにこしたことはありませんが、万が一に備え、避難計画や避難用品の準備が今、必要とされているのかもしれません。

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