出資馬トラジェクトワールの近況です。
24/5/16 尾関厩舎
15日は美浦Wコースで追い切りました
(67秒2−51秒7−26秒9−11秒1)。
16日は軽めの調整を行いました。
「硬さが出やすかったりと
そのときそのときで浮き沈みのある馬なのですが、
今週は比較的安定していますかね。
水曜日に追い切ったのですが、
最初の角馬場から気になるようなところがなく、
コースへ入って速いところへ行っても問題はなかったです。
動きに関しては、
前半から出していっても良かったかなと思えるくらいで
想定よりは遅くなり終い重点の内容になってしまいましたが、
それでも11秒1の時計で、
余力ある格好で動くことができていたので問題ないでしょう。
体調もすごく良いかなと思えます。
体はいくらか立派かなと思えるのですが、
今時期の3歳馬と考えると
成長面ということも踏まえる必要はありますし、
悪くないかなと思います。
あとは、今の安定している状況を維持していけるかが大事で、
その時々で本当に変わりやすいですから、
いい感じだなと思って油断しないよう
レースまでの残り数日も気を引き締めて調整にあたります。
なお、今回の鞍上は松山ジョッキーにお願いすることにしましたので、
この馬の良さを引き出してもらえたらと思っています」
(尾関師)
19日の東京競馬(3歳1勝クラス・芝1600m)
に松山騎手で出走いたします。
24/5/19 尾関厩舎
19日の東京競馬ではスタートで大きく躓き最後方から。
直線勝負にかけるが、前を飲み込むほどの伸びはなく9着。
「自己条件になる今回はなんとか巻き返したいと思っていたのですが、
思うようにいかず申し訳ありません。
やはりスタートにつきますかね…。
そのあたりも含めてジョッキーに話を聞くと
“レースを見ていましたし、話も聞いて、
この馬の良さを活かす乗り方をしたいと考えていました。
返し馬で走りそうな馬と思わせる感触があり、
より楽しみを持って臨んだのですが、
スタートで躓き、さらには内のほうの馬が外に寄れてきたことで
挟まれてさらにガクッと来て、
離れた位置からになってしまいました。
それでも、この馬は急かさず整えて
終いを活かす競馬が良いと思っていたのでジッとしましたが、
それでいて結構力みました。
脚は使えていますが、その力み方が
課題と言えるのかもしれません”とのことでしたね…。
おそらくですが、セントポーリア賞と同じで接触したことにより
カーッとしてしまったのではないかと思います。
強くハミを取っていた分、
コーナーで逆手前になっていたりしていましたし、
もう少し落ち着いて走れると
勝った時のような良い脚が使えるはずなのですが…。
少頭数なのに…と嘆いてしまいたくなる競馬で申し訳ないですが、
ジョッキーが言うように走ってくる馬のはずですから、
何とか上手に走って力を出せるように持っていきたいです」
(尾関師)
前走は期待を込めて重賞レースへトライしたものの
道悪馬場に泣かされたこともあって
良さを発揮できずに終わってしまいました。
仕切り直しとなった今回は距離短縮となりましたが、
自己条件戦でもあったので
何とか巻き返して欲しいと願って送り出したものの、
スタートでバランスを崩してしまいました。
後方から溜める競馬はこの馬のスタイルではありますが、
前が止まらない展開ではさすがに厳しいと言わざるを得ません。
脚元などに負担がかかってないか心配ですから、
まずはレース後の状態をよく確認していきます。
24/5/22 尾関厩舎
22日は軽めの調整を行いました。
「先週は思うようにいかず申し訳ありませんでした。
本質的にかかるというわけではないと思うのですが、
理由があるとは言え力んでしまって
終いの脚を使えないという状況になってきているのは頭が痛いです。
未勝利戦を勝ったときのように確かな決め手はあるはずで、
それを再び発揮できるように
今は終いを伸ばすということを教えていく必要がありそうです。
そういう意味でも、
できれば東京で使いたいという思いもありますから、
少しの間手元に置いて様子を探り、
行けそうならば来週かそれ以降のところで
レースを考えていくかもしれません。
もちろん無理はしませんので、
疲れが増してきたなといったことがあれば
切り替えさせていただきます」
(尾関師)
レースは9着でした。
スタートで躓き、他馬によられてと
ツキの無さを感じますが、落ち着いて走れれば、
後方からまとめて差し切れる能力はあると思います。
次走に期待します。