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2023年01月02日

第34訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて

明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第34訓を垣間見てみます。


序文

日常と非日常


原文

作略は平日致さぬものぞ。

作略を以てやりたる事は、
其迹を見れば、善からざること判然にして、
必したり之れ有るなり。

唯戦に臨みて、作略無くばあるべからず。

併し平日作略を用れば、戦に臨みて作略は出来ぬものぞ。

孔明は平日作略を致さぬゆえ、あの通り奇計を行はれたるぞ。
予嘗て東京を引きし時、
弟へ向ひ、「是迄少しも作略をやりたる事有らぬゆえ、
跡は聊か濁るまじ、夫れ丈けは見れ」と申せしとぞ。



仮名入り


さくりゃく へいじついた
作略は平日致さぬものぞ。

さくりゃく もっ         こと
作略を以てやりたる事は、
そのあと   み       よ            はんぜん
其迹を見れば、善からざること判然にして、
ひっ     これ  あ
必したり之れ有るなり。

ただいくさ のぞ      さくりゃくな
唯戦に臨みて、作略無くばあるべからず。

しか  へいじつさくりゃく もちう   いくさ のぞ     さくりゃく でき
併し平日作略を用れば、戦に臨みて作略は出来ぬものぞ。

こうめい へいじつさくりゃく いた              とお   きけい  おこな
孔明は平日作略を致さぬゆえ、あの通り奇計を行はれたるぞ。

よかつ  とうきょう ひ    とき

予嘗て東京を引きし時、
おとうと むか    これまですこ    さくりゃく       ことあ
弟へ向ひ、「是迄少しも作略をやりたる事有らぬゆえ、
あと いささか にご        そ    だ      み      もう
跡は聊か濁るまじ、夫れ丈けは見れ」と申せしとぞ。



私流訳

相手をだまして苦しい立場に追いやり罠をかけるようなことは、
普段はやってはいけない。

相手をだまして苦しい立場に追いやり
罠をかけるようなことを行ったことは、
その結果を見れば、良くないこと明らかであり、
そうなるのは避けられないことである。

ただ戦争の場合だけは、相手をだまして苦しい立場に追いやり
罠をかけるようなこともなければならない。

しかし、普段そのような策略をやっていると
いざ戦ということになった時には、
策略や謀略はできないものである。

諸葛孔明(劉備玄徳の軍師)は普段は策略や謀略をしなかったらから
あの通り、普通では思いつかないような、
相手をあっといわせる巧みな計略を行うことができた。

自分はかつて東京を引揚げたとき
弟(西郷従道)に向かって
『自分はこれまで少しも、謀ごとを、
やった事が無いので、ここを引揚げた後も、
跡は少しも濁ることはあるまい。
それだけはよく見ておけ』
とはっきりと言っておいた。




私流解釈

この遺訓は平常と非日常の2つの時空間が存在している。

西郷は平常の時は、作略はやってはいけないと強く説いている。
この遺訓の中には、無私の澄んだ心でやること素晴らしさが
何度となく書かれておりますが、ここでも作略をもってやることは、
後々のことを考えるとうまくいかないことが書かれております。

このことは、良きことや善なることを成功に繋がっていることを
指しておりますし、そのことが必然と強く伝えています。

しかし、一変に翻し、非日常になる戦争という時空間に入りますと
作略が必然となり、作略や謀略が必要となります。

戦争.PNG


その中で適材となるのが平常で、そのようなことをしない非凡な人が
逸材となり、諸葛孔明が例になっています。

この遺訓では、いかに日常で正しいことをやることが王道であり、
相手をだまして苦しい立場に追いやり罠をかけるようなことは、
普段はやってはいけないと説いていると感じる次第であります。


現代に顧みて

この日本は戦争ができない制約が憲法にあり、国連憲章には敵国条項があり、
日本が侵略戦争をした場合は、国連加盟国は自動参戦してもいい条項がある。
これは、現代において、まだ、有効かどうか議論はあるが、
参戦に関しては、国連常任理事国がその判断をもっているので
いざとなったら、その解釈は適用されるかもしれない。
実質的に日本は侵略戦争が不可能であるが、自衛の防衛はできる。

そこで、近年では敵基地攻撃が議論されておりますが、
日本は、中国・北朝鮮・ロシアと危ない核保有国に囲まれております。

迎撃なんか一発程度なら、できるかもしれないが、
当然、意図した攻撃をされた場合は、飽和攻撃が必然であるから
数十発から数百発が同時に発射されるのは当然でしょう。

防衛予算がGDP1%からGDP2%にアップに進展したことは
素晴らしいことではあるが、どう考えてもまだまだであることは
はっきり言えるでしょう。

そこで、戦争のない秩序をつくり、国際社会でイニアシブをとって
行うことを一貫して日本は行ってきたが、
安倍元総理亡き後、岸田総理や林外務大臣なんかを見てますと
ただただ悲観するしかありませんね。

自国でできる有事を対応できるために、憲法改正はどうなっているのやら、
この頃、このことはニュースにもなりませんね。

今年がいい年になりますように切に願う次第であります。


最後まで読んで頂きまして有難うございます。



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