2022年01月16日
SDGs(エス・ディー・ジーズ)とマイホーム(住宅)
「SDGs(エス・ディー・ジーズ)とマイホーム」とタイトルは決めてみたものの、どう関係があるのかよくわかりません。
そもそもSDGs(エス・ディー・ジーズ)とは何なのかの知識を得る必要があり、ネット検索して眺めてみるても断片的な割愛抽出した情報では、還暦すぎの脳では整理が大変です。
そこで早速本屋さんへ、マイホームという観点から「2030年を生き抜く会社のSDGs」というを読んでみました。
Amazon 楽天市場 Yahoo!
この本は見開き裏に書いてあるとおり
「会社のSDGsは「自己犠牲」では続きません。
きちんと、ビジネスベースに乗せること。
それでこそ「持続可能(サステナブル)」なのです。
そしてSDGsは、ビジネスチャンスでもあるのです。」
SDGsの17の項目は個人ベースの行動ではとても関係性の高いことばかりのようですが、やはり会社の仕組みに取り入れて収支バランスをとることは難しいかなと思われます。
よってこの本でも小さな会社の方が取り入れやすいと書いてあります。
SDGsのターゲット
7.3項 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
12.2項 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
SDGsのターゲット
12.4項 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
「SDGs マイホーム」で検索してみると以下のようなタイトルが出てきます。
「暮らしから実現できる、SDGsに貢献する家づくり」
「〇〇ハウス、SDGs(持続可能な開発目標)への積極的取り組みを宣言」
「SDGsの取り組み|住宅フランチャイズ企業の〇〇」
「地球にやさしく|〇〇自由設計・注文住宅のハウス ...」
SDGsを含むコピーが多数出てきますが、中味と言えばこれまで実施してきた事が、SDGsに関係が有ったという感じのようです。
我が家は築12年、以前の記事にかいてありますがマイホームのコンセプトは以下のような項目です。
●コストパフォーマンスの良い家
●安全に健康で快適に暮らせる家
・空調をなるべくしなくても良い家
・できるだけ自然素材を使う
・家自体を頑丈で長持ちする家
今改めて過去の記事を読み返してみればSDGs(エス・ディー・ジーズ)そのもののような気がします。
マイホームの断熱はセルロースファイバーで床下・外壁・天井を包んでいます。
完成当時は建築コストを下げるため複層ガラスの安価なアルミサッシでしたが、数年かけてDIYで二重サッシにしました。
言い換えれば、自然素材以外をできるだけ使わないこと。
マイホームではできるだけ無垢材にこだわり、剛床の合板、外壁のパネルのケナボード以外の柱や野地板・フローリングなど無垢材を使いました。
また、外壁室内側は、防湿機密シートは使用せず、透湿クロスを張り、基本的には屋外の湿度と同じなります。
そもそも、第三種換気なので、各室には外気を取り入れる換気口が有るので、機密を確保することは困難です。
現代の住宅は結露を意識するあまり、外壁をグラスウールや発泡ウレタン、ビニールシートで包んだ結果、長期に渡る塗料や接着材から発生する有害化学物質でシックハウス症候群が問題となりました。
シックハウス症候群は、ダニアレルゲン、ハウスダスト、カビ、細菌、揮発性の化学物質が原因とされていますが、高気密をうたうため、外壁をグラスウールや発泡ウレタン、ビニールシートが源因だと思います。
SDGsと家庭生活と尚且つ住宅をキーに検索してみると、堺市の㏋からは以下のような事柄が出てきます。
「窓やドアの隙間をふさいでエネルギー効率を高めよう!」「エアコンの温度を、冬は低め、夏は高めに設定しよう!」「ソーラーパネルを家に取り付けよう。電気代は確実に減るはず!」「古い電気機器を使っていたら、省エネ型の機種や電球に取り替えよう!」「照明を消そう。テレビやコンピューターの画面は意外と明るい。」
堺市の㏋の取り組みについては、だいたい同意できる事項ですが、異論もあります。
「ソーラーパネルを家に取り付けよう。電気代は確実に減るはず!」は、確かに電気代の一部は減ると思いますが、それなりの設置費用が必要なので当然です。さらに給湯器やIHなども必要です。
高額な設備投資や機器の耐用年数や更改、維持管理などもあり、ほんとに良いことだけなら、個人ではなく、国策として企業や電力会社が積極的に取り組むべきだと思います。
住まいの「エネルギー効率を高めよう!」と言う点については異論の無いところです。
マイホームの断熱は建築段階からプランナーと打ち合わせ、セルロースファイバーで包みました。
日本の住宅の「断熱性能の基準」は先進諸国と比較すれば「世界最低レベル」、未だに20年前の断熱規準で建築しているのが現状のようです。
東洋経済の記事によれば、ドイツの研究所が規定する「パッシブハウス基準(最低限の暖房で全館暖房ができる性能)」では、100uの家で見ると、年間に消費する18リットル灯油タンク8.3本です。
これに対し、日本の2020年省エネ基準(1999年基準)の住宅では55.6本も必要で、燃費にして約7倍の開きがあるとのことです。
一方、マイホームでは、すべて二重窓となったこの2冬居住スペース約100uあまりの出入り口を開放しての灯油消費量は、約360L 18リットル灯油タンクは20本です。
これは、日本の「一般社団法人新木造住宅技術研究協議会(新住協)」が目指す断熱性能を数値化した熱損失係数(Q値)が「1.0」基準「Q値1.0(キューワン)ハウス」と同等な灯油消費量です。
ちなみに「20年先を見据えた住宅の高断熱住宅研究会」が出している「HEAT20」では、日本の2020年省エネ基準(1999年基準)と「Q値1.0(キューワン)ハウス」の中間的な基準だそうです。
いかに日本の断熱性の基準が低く、建築行政・業界のSDGsを掲げての取組みは心もとないかわかります。
屋内外のシーリングライトや照明はLEDに交換しました。
残っているのは使わない部屋のシーリングライトとキッチン・洗面台の照明が蛍光灯のままです。
トイレの換気扇・LED電球は人感センサー、バスルーム・リビングの換気扇はタイマーで自動OFF、ガレージ前ブラケットライトは人感センサーにしました。
こうしてマイホーム(住宅)のSDGs(エス・ディー・ジーズ)に関する事項について書いてみると、日本の取り組みがいかにあまいかを感じてしまいます。
ハウスメーカーが色々取り組んでいることは、世界の国からは冷笑されるに違いありません。
抽象的な耳あたりの良い事を並べても、日本の住宅の絶対的な断熱性能の低さが致命的だと思います。
日本の住宅の2020年省エネ基準(1999年基準)断熱性能はあまりにも古すぎ低すぎです。
これからマイホームを計画している方にはこの現状を理解し、高気密以前に倍以上の高断熱を目指すべきかと思います。
外壁は高断熱にしても、出入口ドアや窓からの熱損失を防ぐこともさらに重要です。
熱伝導率に優れたアルミニウムを窓枠に使用するのは日本だけ、窓の熱損失は、暑さの7割、寒さの6割と言われています。
はたして、3重ガラスの窓をどれだけの住宅メーカーや工務店で採用するでしょうか。
2014年に日本の住宅の省エネ基準は1999年基準です、途中、省エネ性能を評価できる基準など示されましたが単に断熱性能の表示方法を定めたのみで、1999年基準とした断熱性能を示すためのもので、ハウスメーカーや工務店が示さなくとも罰則規定があるわけでもありません。
せいぜい数値を示しても、一定の設計施工での数値、間取りや窓の大きさ、構造の変更など何の意味もありません。
国と断熱材や窓のメーカーはこれまでの製造ラインで製造できる多少性能の良い製品を納品するだけ、お互いに忖度し業界の利権や既得権だけで基準を定めているとしか思えません。
SDGs(エス・ディー・ジーズ)と掲げるいまこそ地球的・世界的な視野で取り組んでほしいものです。
7.3項 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
12.2項 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
太陽光・風力発電はもとより、東欧で実現している地熱発電や、全国に有る水力発電も見直してはどうかと思います。
省エネ基準も見直さず、東日本大震災で問題となった電力不足、東西電力周波数の一本化も取組みません。
南海トラフ・首都直下地震・富士山噴火と予知されている中、猛暑や寒波の時だけは電力不足々と叫び、災害の備え危機管理は無いのでしょうか。
再生可能エネルギーとして、関連業界からの献金も多い原子力発電の見直しを目論でいるようにも思います。
そもそもSDGs(エス・ディー・ジーズ)とは何なのかの知識を得る必要があり、ネット検索して眺めてみるても断片的な割愛抽出した情報では、還暦すぎの脳では整理が大変です。
そこで早速本屋さんへ、マイホームという観点から「2030年を生き抜く会社のSDGs」というを読んでみました。
Amazon 楽天市場 Yahoo!
「2030年を生き抜く会社のSDGs」取組を継続する
この本は見開き裏に書いてあるとおり
「会社のSDGsは「自己犠牲」では続きません。
きちんと、ビジネスベースに乗せること。
それでこそ「持続可能(サステナブル)」なのです。
そしてSDGsは、ビジネスチャンスでもあるのです。」
SDGsの17の項目は個人ベースの行動ではとても関係性の高いことばかりのようですが、やはり会社の仕組みに取り入れて収支バランスをとることは難しいかなと思われます。
よってこの本でも小さな会社の方が取り入れやすいと書いてあります。
SDGsのターゲット
7.3項 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
12.2項 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
SDGsのターゲット
12.4項 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
住宅建築会社のSDGsの取り組みやPR
「SDGs マイホーム」で検索してみると以下のようなタイトルが出てきます。
「暮らしから実現できる、SDGsに貢献する家づくり」
「〇〇ハウス、SDGs(持続可能な開発目標)への積極的取り組みを宣言」
「SDGsの取り組み|住宅フランチャイズ企業の〇〇」
「地球にやさしく|〇〇自由設計・注文住宅のハウス ...」
SDGsを含むコピーが多数出てきますが、中味と言えばこれまで実施してきた事が、SDGsに関係が有ったという感じのようです。
自分の考える「SDGs(エス・ディー・ジーズ)とマイホーム(住宅)」
我が家は築12年、以前の記事にかいてありますがマイホームのコンセプトは以下のような項目です。
●コストパフォーマンスの良い家
●安全に健康で快適に暮らせる家
・空調をなるべくしなくても良い家
・できるだけ自然素材を使う
・家自体を頑丈で長持ちする家
今改めて過去の記事を読み返してみればSDGs(エス・ディー・ジーズ)そのもののような気がします。
空調をできるだけしなくても良い家
マイホームの断熱はセルロースファイバーで床下・外壁・天井を包んでいます。
完成当時は建築コストを下げるため複層ガラスの安価なアルミサッシでしたが、数年かけてDIYで二重サッシにしました。
できるだけ自然素材を使う
言い換えれば、自然素材以外をできるだけ使わないこと。
マイホームではできるだけ無垢材にこだわり、剛床の合板、外壁のパネルのケナボード以外の柱や野地板・フローリングなど無垢材を使いました。
また、外壁室内側は、防湿機密シートは使用せず、透湿クロスを張り、基本的には屋外の湿度と同じなります。
そもそも、第三種換気なので、各室には外気を取り入れる換気口が有るので、機密を確保することは困難です。
現代の住宅は結露を意識するあまり、外壁をグラスウールや発泡ウレタン、ビニールシートで包んだ結果、長期に渡る塗料や接着材から発生する有害化学物質でシックハウス症候群が問題となりました。
シックハウス症候群は、ダニアレルゲン、ハウスダスト、カビ、細菌、揮発性の化学物質が原因とされていますが、高気密をうたうため、外壁をグラスウールや発泡ウレタン、ビニールシートが源因だと思います。
SDGsの家庭生活の中でできる取り組み
SDGsと家庭生活と尚且つ住宅をキーに検索してみると、堺市の㏋からは以下のような事柄が出てきます。
「窓やドアの隙間をふさいでエネルギー効率を高めよう!」「エアコンの温度を、冬は低め、夏は高めに設定しよう!」「ソーラーパネルを家に取り付けよう。電気代は確実に減るはず!」「古い電気機器を使っていたら、省エネ型の機種や電球に取り替えよう!」「照明を消そう。テレビやコンピューターの画面は意外と明るい。」
ソーラーパネルを家に取り付けたくない。
堺市の㏋の取り組みについては、だいたい同意できる事項ですが、異論もあります。
「ソーラーパネルを家に取り付けよう。電気代は確実に減るはず!」は、確かに電気代の一部は減ると思いますが、それなりの設置費用が必要なので当然です。さらに給湯器やIHなども必要です。
高額な設備投資や機器の耐用年数や更改、維持管理などもあり、ほんとに良いことだけなら、個人ではなく、国策として企業や電力会社が積極的に取り組むべきだと思います。
我が家のSDGs
我が家の「窓やドアの隙間をふさいでエネルギー効率を高めよう!」
住まいの「エネルギー効率を高めよう!」と言う点については異論の無いところです。
マイホームの断熱は建築段階からプランナーと打ち合わせ、セルロースファイバーで包みました。
日本の住宅の「断熱性能の基準」は先進諸国と比較すれば「世界最低レベル」、未だに20年前の断熱規準で建築しているのが現状のようです。
日本の住宅の「エネルギー効率」は最低
東洋経済の記事によれば、ドイツの研究所が規定する「パッシブハウス基準(最低限の暖房で全館暖房ができる性能)」では、100uの家で見ると、年間に消費する18リットル灯油タンク8.3本です。
これに対し、日本の2020年省エネ基準(1999年基準)の住宅では55.6本も必要で、燃費にして約7倍の開きがあるとのことです。
一方、マイホームでは、すべて二重窓となったこの2冬居住スペース約100uあまりの出入り口を開放しての灯油消費量は、約360L 18リットル灯油タンクは20本です。
これは、日本の「一般社団法人新木造住宅技術研究協議会(新住協)」が目指す断熱性能を数値化した熱損失係数(Q値)が「1.0」基準「Q値1.0(キューワン)ハウス」と同等な灯油消費量です。
ちなみに「20年先を見据えた住宅の高断熱住宅研究会」が出している「HEAT20」では、日本の2020年省エネ基準(1999年基準)と「Q値1.0(キューワン)ハウス」の中間的な基準だそうです。
いかに日本の断熱性の基準が低く、建築行政・業界のSDGsを掲げての取組みは心もとないかわかります。
我が家の住宅機器の「エネルギー効率を高める」工夫
我が家の照明の「エネルギー効率を高める」工夫
屋内外のシーリングライトや照明はLEDに交換しました。
残っているのは使わない部屋のシーリングライトとキッチン・洗面台の照明が蛍光灯のままです。
我が家の住宅機器の「エネルギー効率を高める」工夫
トイレの換気扇・LED電球は人感センサー、バスルーム・リビングの換気扇はタイマーで自動OFF、ガレージ前ブラケットライトは人感センサーにしました。
SDGs(エス・ディー・ジーズ)とマイホーム(住宅)まとめ
こうしてマイホーム(住宅)のSDGs(エス・ディー・ジーズ)に関する事項について書いてみると、日本の取り組みがいかにあまいかを感じてしまいます。
ハウスメーカーが色々取り組んでいることは、世界の国からは冷笑されるに違いありません。
抽象的な耳あたりの良い事を並べても、日本の住宅の絶対的な断熱性能の低さが致命的だと思います。
日本の省エネ基準(1999年基準)の早急な改定
日本の住宅の2020年省エネ基準(1999年基準)断熱性能はあまりにも古すぎ低すぎです。
これからマイホームを計画している方にはこの現状を理解し、高気密以前に倍以上の高断熱を目指すべきかと思います。
高気密をめざす前に窓やドアを見直す
外壁は高断熱にしても、出入口ドアや窓からの熱損失を防ぐこともさらに重要です。
熱伝導率に優れたアルミニウムを窓枠に使用するのは日本だけ、窓の熱損失は、暑さの7割、寒さの6割と言われています。
はたして、3重ガラスの窓をどれだけの住宅メーカーや工務店で採用するでしょうか。
日本の住宅も世界レベルの基準に
2014年に日本の住宅の省エネ基準は1999年基準です、途中、省エネ性能を評価できる基準など示されましたが単に断熱性能の表示方法を定めたのみで、1999年基準とした断熱性能を示すためのもので、ハウスメーカーや工務店が示さなくとも罰則規定があるわけでもありません。
せいぜい数値を示しても、一定の設計施工での数値、間取りや窓の大きさ、構造の変更など何の意味もありません。
国と断熱材や窓のメーカーはこれまでの製造ラインで製造できる多少性能の良い製品を納品するだけ、お互いに忖度し業界の利権や既得権だけで基準を定めているとしか思えません。
SDGs(エス・ディー・ジーズ)と掲げるいまこそ地球的・世界的な視野で取り組んでほしいものです。
7.3項 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
12.2項 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
住宅の省エネ基準を大幅に見直さない理由
太陽光・風力発電はもとより、東欧で実現している地熱発電や、全国に有る水力発電も見直してはどうかと思います。
省エネ基準も見直さず、東日本大震災で問題となった電力不足、東西電力周波数の一本化も取組みません。
南海トラフ・首都直下地震・富士山噴火と予知されている中、猛暑や寒波の時だけは電力不足々と叫び、災害の備え危機管理は無いのでしょうか。
再生可能エネルギーとして、関連業界からの献金も多い原子力発電の見直しを目論でいるようにも思います。
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