2011年01月31日
日本が危ない(260)ベトナム新幹線、導入の行方(90)
財務省、高速開発社の保証中止:カウゼー〜ニンビン高速建設に影響
2011年1月10日
財務省がこのほど、ベトナム高速道路開発投資会社(VEC)がハノイ市カウゼー〜北部ニンビン省ニンビン間高速道路(全長56キロ)の建設に向けて発行する社債(国営企業債)の保証を行わない決定を下したことで、同計画の進ちょくに影響すると、関係者からは懸念や批判の声が上がっている。
財務省の決定は、昨年12月21日付の公文書17387で示したもので、VECが進める同高速道路の建設案件については、財務省が保証する社債の発行でなく、別の資金調達方法を検討するよう記されていた。
財務省はまた、VECが商業銀行などの金融機関から借り入れる際の保証も行わないとしている。
ホー・ギア・ズン運輸相は財務省の決定を確認し、同高速道路の建設に関係する業者らを集めて会合をこのほど行い、財務省がVECの社債の保証を行わない決定を説明した。業者らは驚きを隠せなかったという。
カウゼー〜ニンビン間高速の工費は約9兆ドン(4億6,100万米ドル、1米ドル=約83円)と見積もられている。
政府は1兆ドンを同計画に拠出したが、残りの8兆ドンはVECが社債発行などで独自に調達する必要がある。
VECはこれまで、財務省の保証引き受けを前提に社債を2度にわたって発行し、計1兆4,000億ドンを調達した。
さらに6兆6,000億ドン余りを調達する必要があるが、ドン建て金利が高く、社債発行の条件は悪化している。
財務省がこのほどVECの社債の保証を中止すると決定したことで、VECの社債発行による資金調達は絶望的となった。
政府予算からの資金拠出は今年6月まで期待できないとされており、建設に向けた資金は不足が必至となっている。
ズン運輸相は、財務省がVECに指示した「別の資金調達方法」はないとし、グエン・タン・ズン首相に対応策を検討するよう書簡を送った。
■影響はドミノ式
ズン運輸相は関係業者らを集めて行った会合で、「財務省の決定は影響力の大きいニュース。建設業者の利益を確保するために声を大きくしたい」と述べた。
業者からは「事業主であるVECの資金調達が行き詰れば、業者にとって大打撃となる」と懸念の声が上がった。
VECの幹部らは、財務省の決定はVECや関係業者にとって、悪影響以外に何ももたらさないとした。又、VECの資金調達が困難になれば、今年6月予定の開通は間違いなく遅延するだろうと述べた。
また遅延すれば、同案件にコミットしてきた中小企業は大打撃を受けると声をそろえた。
さらに、財務省がVECの保証を中止したことで、商業銀行などの金融機関がVECへの融資を敬遠するようになり、VECの事業にも今後、大打撃を与えるとの意見が上がった。
追記:先に紹介した、電力グループ(EVN)といい、今回の高速道路開発投資会社(VEC)といい、どちらも国の重要なインフラ整備であるのに、資金手当てが行きづまるとは、政府閣内の勢力争いなのかな?
しかし、不動産開発は飛ぶ鳥を落す勢いなのに、どっかおかしいね。
インフラ整備は議員他の役人にとっても旨みがないのかもね。
2011年1月10日
財務省がこのほど、ベトナム高速道路開発投資会社(VEC)がハノイ市カウゼー〜北部ニンビン省ニンビン間高速道路(全長56キロ)の建設に向けて発行する社債(国営企業債)の保証を行わない決定を下したことで、同計画の進ちょくに影響すると、関係者からは懸念や批判の声が上がっている。
財務省の決定は、昨年12月21日付の公文書17387で示したもので、VECが進める同高速道路の建設案件については、財務省が保証する社債の発行でなく、別の資金調達方法を検討するよう記されていた。
財務省はまた、VECが商業銀行などの金融機関から借り入れる際の保証も行わないとしている。
ホー・ギア・ズン運輸相は財務省の決定を確認し、同高速道路の建設に関係する業者らを集めて会合をこのほど行い、財務省がVECの社債の保証を行わない決定を説明した。業者らは驚きを隠せなかったという。
カウゼー〜ニンビン間高速の工費は約9兆ドン(4億6,100万米ドル、1米ドル=約83円)と見積もられている。
政府は1兆ドンを同計画に拠出したが、残りの8兆ドンはVECが社債発行などで独自に調達する必要がある。
VECはこれまで、財務省の保証引き受けを前提に社債を2度にわたって発行し、計1兆4,000億ドンを調達した。
さらに6兆6,000億ドン余りを調達する必要があるが、ドン建て金利が高く、社債発行の条件は悪化している。
財務省がこのほどVECの社債の保証を中止すると決定したことで、VECの社債発行による資金調達は絶望的となった。
政府予算からの資金拠出は今年6月まで期待できないとされており、建設に向けた資金は不足が必至となっている。
ズン運輸相は、財務省がVECに指示した「別の資金調達方法」はないとし、グエン・タン・ズン首相に対応策を検討するよう書簡を送った。
■影響はドミノ式
ズン運輸相は関係業者らを集めて行った会合で、「財務省の決定は影響力の大きいニュース。建設業者の利益を確保するために声を大きくしたい」と述べた。
業者からは「事業主であるVECの資金調達が行き詰れば、業者にとって大打撃となる」と懸念の声が上がった。
VECの幹部らは、財務省の決定はVECや関係業者にとって、悪影響以外に何ももたらさないとした。又、VECの資金調達が困難になれば、今年6月予定の開通は間違いなく遅延するだろうと述べた。
また遅延すれば、同案件にコミットしてきた中小企業は大打撃を受けると声をそろえた。
さらに、財務省がVECの保証を中止したことで、商業銀行などの金融機関がVECへの融資を敬遠するようになり、VECの事業にも今後、大打撃を与えるとの意見が上がった。
追記:先に紹介した、電力グループ(EVN)といい、今回の高速道路開発投資会社(VEC)といい、どちらも国の重要なインフラ整備であるのに、資金手当てが行きづまるとは、政府閣内の勢力争いなのかな?
しかし、不動産開発は飛ぶ鳥を落す勢いなのに、どっかおかしいね。
インフラ整備は議員他の役人にとっても旨みがないのかもね。
投稿者:がくがく|01:05