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遥かなる スオミからの便り

 最近、ビート・バンドをよく聴いています。
 そして、それがなぜか北欧のバンドだったりします。
 別に意識してチョイスしているわけではありません。

 私は普段、ロックよりも、古いブルースやR&B、サザン・ソウルなどを聴くことが多いです。
 そんな私ですが、最近、バイオリズムがロックを聴く体調になっているらしく、その流れが当ブログの再開のきっかけとなり、そして、ここ何回かの記事になりました。

 ただ、なぜか普通に英米のロックを聴いていないのが不思議です。
 ちなみに、現在、本盤と並行して聴いているCDは、スウェーデンのビート・バンドとイタリアのジャンプ、スイング・バンドです。 
 
love messengers1.jpg

We Said We Said
Love Messengers

1. Save My Soul (Dee Christopolus, John Kelman)
2. Don't Look Back (Billy Vera)
3. Handbags And Gladrags (Mike D'Abo)
4. I Need You (Ray Davies)
5. She Said Ride (Steve Kipner, Steve Grovers)
6. Security (Otis Redding)
7. Answer To Life (Pembroke)
8. Your Body Not Your Soul (Eelco Gelling, Harry Muskee)
9. Can't Help Thinking About Me (David Bowie)
10. I Can Tell (Ellas McDaniel)
11. War Or Hands Of Time (Mick Bower)
12. Coast To Coast (Sean Tyla, Nick Garvey)
13. Love Hound (Dennis Linde, Alan Rush)

 今回聴いたのは、フィンランドのビート・バンド(R&B系パブ・ロック風)で、「愛の使者」という気恥ずかしい名前を持つ、イカツイおっさんのバンドです。
 本作は、10年にリリースされました。
 
 いつものように、メンバー、編成をご紹介します。
 以下のとおり、ギターは1本で、キーボードを擁する4人組です。

Jussi Reunamakr : keyboards
Keith Hall : drums
Timo Paakko : guitar, vocals
Tarmo Lehtonen : bass

 例によって、カナ表記に迷うような名前が多いですね。
 ドラムスのみ、英語圏のような名前ですが、北欧のミュージシャンで、ステージ・ネームを英語風にしている人が案外いるようなので、油断はできません。

 さて、先ほど、R&B系パブ・ロックと書きましたが、そんな風なイメージを持っていただければ、ほぼ間違いありません。
 重ねて、本バンドの姿を伝えるとすれば、3つのキーワードが浮かびます。
 それは、60s British Beat、Dr. Feelgood、Lenny KayeのNuggetsです。

 初めの2つのワードは説明不要ですね。

 レニー・ケイのオリジナル・ナゲッツは、60年代の半ば、ブリティッシュ・インベイジョンの襲来で衝撃を受けた米国のティーン達に、いったい何が起こったかをドキュメントした、優れた仕事でした。
 あのコンピレーションに、大きな影響を受けた人は多いと思います。

 70年代パブ・ロックの雄、Count Bishopsは、1stアルバムで、Standellsの"Sometimes Good Guys Don't Wear White"をカバーしました。
 Inmatesは、やはり1stで、Standellsの"Dirty Water"をカバーしています。
 御大Dr.Feelgoodは、Strangelovesの"Night Time" をやっていたはずで、これらは、いずれもNuggetsで広く知られるようになった曲だと思います。

 ブリティッシュ・ビートの本家である英国の若者たちが、一回りして、米国のガレージ・パンクに逆に感化されたわけで、ナゲッツは、それも当然と思える魅力的な音が詰まったコンピでした。

love messengers2.jpg


 さて、それらを踏まえて、本盤の(私の)注目曲は、以下のとおりです。

2. Don't Look Back (Billy Vera)
4. I Need You (Ray Davies)
6. Security (Otis Redding)
10. I Can Tell (Ellas McDaniel)
12. Coast To Coast (Sean Tyla, Nick Garvey)
13. Love Hound (Dennis Linde, Alan Rush)

 まず、"Don't Look Back"です。
 この曲は、くだんのナゲッツの収録曲で、ボストンの学生バンド、Remainsのナンバーです。
 渋いチョイスで、私は、正直、あまり注目していなかった曲ですが、これを契機に興味がわいてきました。
 時代の熱気を感じさせる曲だと思います。

 続いて、Kinksの"I Need You"です。
 これまた渋い選曲です。
 あまたあるKinksの曲の中でこの曲を選んだのは、もしや、Count Bishopsの影響でしょうか?
 ビショップスの1stの1曲目を飾ったのは、この曲のヘヴィなカバーでした。
 初期キンキー・サウンドは、ハード・ロッキンなR&Bバンドにぴったりだと思います。

 次は、"Security"です。
 オーティス・レディングのカバーで、さすがにボーカルはつらいですが、健気なビート・バンド・アレンジの演奏に、頑張れと声援を贈りたくなります。

 そして、"I Can Tell"の登場です。
 この曲は、人気ありますよね。
 ボー・ディドリーは、60年代ビート・バンドがこぞってカバーしていましたが、この曲の北欧での人気は、やはりDr.FeelgoodやPiratesのカバー盤によるところが大きいでしょう。
 ここでも、Dr.Feelgood風のギターが聴けます。

 そしてそして、何と"Coast To Coast"です。
 私は、あくまで個人的な思いではありますが、本作のハイライトと言いたい曲です。
 Ducks DeLuxeのカバーで、作者は、ダックスのメンバーのSean TylaとNick Garveyです。
 Love Messengersのダックスへの愛情が感じられるカバーだと思いました。

 ラストは、"Love Hound"です。
 Dr.Feelgoodが、Nick Loweのプロデュースでリリースしたアルバム、"A Case Of The Shakes"(80年)の収録曲です。
 かの盤は、オーティス・ラッシュのカバーもありましたが、ニックの制作は全体的にブルージーさは抑え気味で、タテにもヨコにも乗れるような、スピード感あふれるロックンロール・アルバムでした。
 Gypie Mayoは、もっとソロが弾きたかったかも知れない、と想像します。
 思い入れが先行する私は、今作のカバーに甘い点数を付けています。

 本盤は、私の経験からいって、初見だけでは、人見知りのように無愛想かも知れず、何度か聴いて自然と旨みを味わっていくのが正解なのかな、などと思っています。




Love Hound
by Love Messengers




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