2002年02月10日
ボルナ病ウイルスと精神病
ウマを自然宿主とするボルナ病ウイルスは、人間の精神病と関連があるのではないかと疑われている。
1985年にRottらのグループによって、精神分裂病患者の血清中に抗ボルナ病ウイルス抗体が存在する事が示されて以来、精神分裂病患者・そううつ病患者などから検出されたという各種報告がある。
日本でも北海道大学の生田先生のグループが、パーキンソン病患者から分離したと、1998年の日本ウイルス学会で報告している。
いずれにしても、まだ信頼性の高い検査法が確立していないので、直接疾患と関連があるかどうかはまだ不明である。
しかし、疑わしいものには近づかない方がいいだろう。精神病院に長年勤務している職員は、なんか変な感じに見えるのは、わたしの偏見かな?
輸血などにより感染する可能性も考えられるのだから、精神病患者からの献血は避けるのが無難だ。
このボルナ病ウイルスだが、慢性疲労症候群との関連も疑われている。慢性疲労症候群は、その名の通り、からだが疲れた感じでやる気もまったく出なくなると言う。ところが、精神病院でカンファレンスを受けたりすると、治る患者もいるそうだから、精神的な部分もあるらしい。
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