小豆洗いの小手先大工猫日記

霊場巡りはどうして皆さんやり始めたのかな。

恋人が死んでしまい、吹っ切るためにとテレビで言っていた人もいた。人それぞれである。
自分自身を問うためにとか、己探しとか、一つのきっかけになればとか、悟りを得られればとか、何か難しい
事を掲げて始める人が多いみたいである。

私はと言うと、友人と房総の田舎のお寺さんに寄るとはなしに寄ってしまい、そこで初めて納経帳なるものと
ご対面。



係りの人に問うと朱印帳なる物に、訪問したお寺さんで御朱印を頂き、有り難く綴り保管するものだと。
人によっては白装束の半纏みたいなものに朱印を押してもらい、死んだときにそれを着せてもらい荼毘に付さ
れるんだと言っていた人もいた。

非常に宗教がかって重いものである。
私と友人はそんな宗教に全くお構いなしに、スタンプラリーにはもってこいだなと意気投合しその日から、
そのお寺で求めた朱印帳に押してもらい、かくてスタンプラリーが始まったのである。

私が住む千葉県は７ケ所、神奈川県は9ケ所、埼玉県は4ケ所、東京都は1ケ所、茨城県は6ケ所、栃木県は
4ケ所、群馬県は2ケ所の併せて33ケ所である。

回り始めて１巡するまでに３年２ケ月要した。
その後気に入った箇所は幾度も訪れている。何が気に入ったかと言うと観音様の綺麗さである、
煩悩の塊である事がここでも証明されてしまった。

どこが綺麗かは個人の好みの問題であるから、またそんな下らない事に興味を示す者もいないであろう。