2024年08月05日
旅の裏側
私は現在74歳。
妻は73歳。
これ迄幾度一緒に旅した事か、数えきれない。
私が兎に角出かけるのが好きだから、小銭さえあれば即、貧乏旅行をして来た。
アリとキリギリスの寓話に例えたら当然私はキリギリス。
寒い冬を迎える頃にはズタボロで死んでいるだろう。
今迄、全て私の小遣いの中か、かかる費用等は一切私が出してきた。
旅の途中の小さな支払いは妻がすることもあったが、お土産以外はほぼほぼ私の持ち分であった。
しかし、今年の愛媛県岩城島の桜見物は7割位が私の支払いであった。
大網から寝台特急を利用して倉敷を経て三原駅迄と、尾道国際ホテルの宿泊代と帰路の明石駅から我が家迄の新幹線グリーン車等々は私の支払いであった。
中抜けである。
中抜けの部分、つまり三原駅に着いてからヘェリ―で生名島に渡り其処から岩城島の登山口までの往復バス代、生名島から尾道駅迄とホテルまでのタクシー代、翌日ホテルからロープウェイ乗り場までのタクシー代、尾道から明石までの新幹線等の乗車券代が今回の旅における妻の負担。
これら2日目、3日目の移動費は妻持ちになったのである。
別段画策したわけでは無く、旅行会社の切符手配から寝台特急後の三原駅以降からその後の明石駅迄は時間と行動が読めないから別途現地支払いとなった次第である。
この15年ほどの間に、集中的にドライブやバス旅行、電車飛行機による旅行と日本全国津々浦々飛び回ったあげく、私の泉もいよいよ枯れて来たのである。
来年からはドライブが関の山か。
寂しいものがある。
しかし旅に出る裏側で買主不在の不安を抱えて待つ動物家族の寂しさは、こちらが思っている以上の悲しさ寂しさがある事だろう。
そこもしっかり思いやり、今後旅する時は良ーく話しかけ「留守番頼むよ」と伝えよう。
留守番する4女的存在のユズさん