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2017年08月26日

「ロサンゼルス空襲事件」大量のUFO?!

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「ロサンゼルス空襲事件」とは、1942年2月25日にアメリカ合衆国のカリフォルニア州にある都市ロサンゼルスにて、アメリカ陸軍が上空を飛び交う大量の未確認飛行物体に対し、大規模な対空砲火を行ったという事件のことである。当時は第二次世界大戦の真っ只中であり、アメリカ軍は約3ヶ月前の1941年12月8日に日本海軍から真珠湾攻撃を受けていたため、その未確認飛行物体の正体を日本海軍の艦載機などと誤認して攻撃を行ったものと見られている。実際には第二次世界大戦後に明らかとなった記録によれば、当時、日本海軍が都市ロサンゼルスを攻撃したという事実などは一切見つかっておらず、その未確認飛行物体の正体は未だにわかっていない。





この事件の詳細

1942年2月25日の午前1時44分頃、アメリカ合衆国のカリフォルニア州にある都市ロサンゼルスに設置されていたアメリカ陸軍の防空レーダーが、西方約190キロの地点にて大量の未確認飛行物体の存在を感知した。この時、未確認飛行物体の数は合計で25機と報告されており、直ちに空襲警報が発令されたため、真夜中の都市ロサンゼルスには大音量のサイレンが鳴り響いた。

当時、アメリカ陸軍は約3ヶ月前の1941年12月8日に日本海軍から真珠湾攻撃を受けており、また2日前の1942年2月23日には日本海軍の伊号第十七潜水艦によってアメリカ本土にも攻撃を受けていたため、その未確認飛行物体の正体を日本海軍の艦載機だと推測した。この時、その飛行物体の姿は多くのロサンゼルス市民によって実際に目視されている。

同日の午前4時頃までにかけて、アメリカ陸軍は都市ロサンゼルスにて、サーチライトに照らし出されながら上空を飛び交う大量の飛行物体に対し、大規模な対空砲火を行っている。この時、約1,400発もの高射砲が発射されたものと推測されているが、その飛行物体には一発も命中することはなかったという。またアメリカ陸軍のP-40戦闘機が迎撃を試みているが、全て失敗に終わっている。その後、その飛行物体はサンタモニカとロングビーチを結ぶ地点で、防空レーダーから完全に姿を消したのだという。

このアメリカ陸軍による大規模な対空砲火の様子は、CBS放送などのラジオ放送局にてアメリカ全土へと中継されており、アメリカ国内は大きなパニック状態へと陥ることになった。また都市ロサンゼルスは飛行物体からの攻撃などは受けなかったものの、対空砲火による破片が落下したことにより、3人のロサンゼルス市民が死亡しており、同じくショック性の心臓麻痺によって3人が死亡している。



この「ロサンゼルス空襲事件」における、アメリカ陸軍が行った大規模な対空砲火については、アメリカ陸軍と海軍の間で立場や意見などが対立している。

事件当日である1942年2月25日の午後、第46代アメリカ合衆国海軍長官のフランク・ノックスは、「日本海軍の艦載機などと思われるような飛行物体が飛来したという事実は存在しておらず、それらはアメリカ陸軍による単なる誤報であり、実際には日本海軍からの攻撃などは一切確認されていない」という発表を行った。

その翌日である1942年2月26日、第45代アメリカ合衆国陸軍長官のヘンリー・スティムソンは会見を行い、「アメリカ陸軍では都市ロサンゼルスの上空にて約1時間ほどにわたり、合計で15機もの航空機が飛来していたことを確認している」と反論している。

その後、第二次世界大戦後に施行された情報公開法により、第15代アメリカ陸軍参謀総長のジョージ・マーシャルが、当時のフランクリン・ルーズベルト大統領へと宛てた報告書が見つかっている。その報告書によれば、「合計で15機もの航空機が飛来したことが確認されていたものの、空襲などの攻撃を受けることはなかった。そのため、これらの航空機はあくまで偵察機の一種であり、こちらの対空砲の位置などを把握するための目的で飛来した可能性が高いものと推測される」という形で一連の事件がまとめられていた。

その真相とは?

この「ロサンゼルス空襲事件」に関して、第二次世界大戦後に明らかとなった記録によれば、当時日本海軍が都市ロサンゼルスを攻撃したという事実などは一切見つかっていない。そのため、世界各国のUFO研究家の中には、この事件における未確認飛行物体の正体を「宇宙人によるUFOなのではないか」と考える者も多い。

現在、もっとも現実的な説としては、「アメリカ陸軍が気象観測を目的として飛ばしていた『気球』を、自らが誤認し、攻撃を行っていただけなのではないか」というものが挙げられている。これは事件当日の1942年2月25日にアメリカ陸軍が都市サンタモニカにて、気象観測を目的をとした気球を飛ばしていたことが判明しているためである。

その未確認飛行物体の正体が気球だとした場合、アメリカ陸軍は自らが飛ばした気球を誤認して攻撃を行い、結果的には6人のロサンゼルス市民を死亡させるという大きな失態を犯していたことになる。そのため、この事件における未確認飛行物体の正体を「日本海軍による航空機」とする主張をアメリカ陸軍が最後まで曲げない姿勢を取っていたことにも説明がつく。

しかし、結果的にはアメリカ陸軍の姿勢が何か重大な秘密を隠蔽しているかのように見えるため、この「ロサンゼルス空襲事件」は、現在でもUFOが起こした事件の一つとして紹介されることが多いというのが現状である。


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