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2017年12月01日

地球は9つの惑星のエイリアンから監視されていた








地球は9つの惑星の
エイリアンから監視されていた?
「地球の監視」に最適な
系外惑星がガチ特定される!(最新研究)


 9つの太陽系外惑星から宇宙人が地球を監視しているかもしれないという驚きのニュースが舞い込んできた。


太陽系外から我々は監視されている?

 太陽系外惑星とは、太陽ではなく他の恒星を周回する惑星のことで、以前トカナでもご紹介した赤色矮星「トラピスト1」もその1つである。これまで、観測機「スーパーWASP」や探査機「ケプラー」の活躍により、この他にも数千の太陽系外惑星が存在することが判明しているが、この度、英クイーンズ大学と独マックス・プランク研究所の研究者らが行った最新の研究で、特に地球などの太陽系惑星を観測できる位置にある系外惑星を特定することに成功したという。


 英紙「Daily Mail」(9月8日付)などによると、今回の研究には「トランジット法」と呼ばれる系外惑星の観測法が採用されたとのことだ。これは、惑星が恒星の前を横切る時の明るさの変化によって惑星を探す方法であり、地球にいながら遥か遠方の系外惑星を発見することができる。だが、見方を180度変えて、「地球から系外惑星の観測」ではなく、「系外惑星から地球の観測」をしてみたらどうであろうか?

 つまり、太陽系惑星(水星、金星、地球…etc)が太陽の目の前を横切る範囲“トランジットゾーン”にある系外惑星からは、たとえば地球が太陽の目の前を通過した時、太陽の減光が確認されるはずである。


 調査の結果、太陽から遠い惑星(木星〜海王星)よりも、太陽に近い惑星(水星、金星、地球、火星)の方が系外惑星から発見されやすいことが分かったという。だが、普通に考えれば、これは少し奇妙なことだ。なぜなら、木星や土星の方が地球などよりもサイズ的に大きいため、より多くの太陽光を遮断することになり、発見も容易になると思われるからだ。このことについて、クイーンズ大学博士課程に在籍しているロバート・ウェルズ氏は次のように語っている。

「より大きな惑星は、恒星の前を通過する際により多くの光を遮断します。しかし、より重要な要素は、恒星への距離です。水星〜火星は太陽により近いので、トランジットにおいてより発見されやすいのです」








地球監視に最適なポジションにある9つの系外惑星

 なるほど、それでは、系外惑星に居住しているかもしれないエイリアンが太陽系の惑星を観測できる確率はどの程度のものなのだろうか?

「太陽系外のランダムな位置にいる“宇宙人”が少なくとも太陽系惑星の1つを観測する確率は、およそ40分の1(2.5%)です。2つの惑星を観測する確率はその10分の1(0.25%)。3つともなれば、そのさらに10分の1(0.025%)です」(論文共著者、Katja Poppenhaeger氏)

 この確率をこれまでに発見されている数千の太陽系外惑星にあてはめると、およそ68の惑星から、1つ以上の太陽系惑星が太陽の前を通過する瞬間を観測できるという。そして、そのうち9つの惑星から地球のトランジットも観測することが可能とのことだ。要するに、これらの惑星に少なくとも人類と同程度の文明を持った知的生命体が住んでいれば、彼らが地球を観測している可能性は極めて高いというわけだ。

 残念なことに、これら9つの惑星はハビタブルではないとのことだが、理論的には、地球を観測できる位置にある10の太陽系外惑星がハビタブルであるはずだという。もしかしたら、いまも “彼ら”は深宇宙から我々を監視しているのかもしれない……。今後の研究に期待しよう。


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(編集部)


参考:「Daily Mail」、「EWAO」、ほか












タグ:宇宙人
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