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2021年03月02日

長引いている乳価交渉

ホクレンの乳価交渉が2ヶ月遅れ、という記事が北海道新聞に出ていました。

背景にはコロナ禍による消費減や全国的な増産があるようです。

まだ交渉の結果が出ていないのですが、もし大幅に下がるようであっても、これがコロナの影響であるとは私は思いません。

そもそも、牛乳の消費量が多いと言われる子供の数が減っているにもかかわらず、増産させるような政策を取っている国がおかしいんです。

輸出拡大と言っていますが、輸出拡大のあてがあるわけではないでしょう。輸出が拡大する前に生産を増やしてしまえば余るのは当たり前です。

これをコロナのせいにするのは大間違いです。

すでに国の政策に乗って規模拡大を図ってしまった酪農家にとっては、乳価は死活問題です。

もちろん経営者として判断したことなので、国の政策ばかりを責めることはできません。

ただし、補助が入った牧場が倒産し、さらに補助金の返還ができない事態となれば、それは国費の無駄遣いだったとしか言いようがありません。

すなわち、国民の税金が無駄になったと言えるし、国債が財源であれば、国の借金の負担が将来全国民にのしかかるということです。

少し話変わって、コロナ禍で影響を受けた事業者に無利子無担保での融資が進んでいるようで、倒産件数は例年より減っているそうです。特に国民の反対もなく進められている政策のように見えます。

しかしこのような融資を、将来本当に返すあてはあるのでしょうか。事業者に同情はしますが、その負担は国の借金、将来全国民が背負わなくてはいけないものだという議論が蚊帳の外に置かれているように思います。

紙幣を刷れば解決、という意見もあるようですが、その手法はインフレにつながるということが従来の学説だったはずです。

いずれ誤りだとされる日が来るように思います。
posted by とば吉 at 00:09 | 農業の話題

2020年11月25日

補助事業を活用する際に農家が知っておくべきこと

最近はいわゆるクラスター事業のような、酪農・畜産農家の施設建設・機械導入に対する補助事業がいくつかありますので、利用されている農家の方も多いでしょう。

最大半額の補助は非常に大きいですので、有効に活用していただきたいと思います。

しかし、気を付けなくてはいけないこともあります。

まず1つには、その投資が本当に必要なものなのかどうかよく考えてから事業に手を上げていただきたいことです。

補助が出るからと言って不要なものを買おうとしていないか、無理に頭数を増やそうとしていないか。

後々借金で大変なことにならないか、しっかり検討した上で参加するようにしてください。

もう1つ重要なことは、国から補助を受ける以上、国からの検査が入ることを承知しておかなくてはいけないことです。

例えば事業の目的や決まりに反した使い方をしていた場合、補助金の返還を命じられることもあります。

そうならないように、ルールをしっかりと把握しておくことも必要です。

また、補助を受けるということはただお金を補助をしてもらえるということではなく、補助を受ける以上は成果が求められます。

最近の国の補助事業では、その事業が定める成果を達成すること、という条件を付けられることが当たり前になりました。

達成できなければどうなるのか、それは様々なケースがあるでしょうが、補助の受ける以上は成果を求められるのだということは認識しておいていただきたいです。
posted by とば吉 at 22:07 | 農業の話題
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