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幹部中級課程の最大行事といえる図上演習について、本番の演習は東京の幹部学校で行います。
みんなでなんやかんやと、東京への大移動!
しかし東京で待っていたのは、まさかの自宅通勤?!
ほんとに図上演習実施は大丈夫か?
(参考記事):『【図上演習E】何が悪かった?!事前演習反省会!』
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(1)事前演習が終わって東京に行くぞ!
江田島での事前演習は何度か行い、形となったところで東京に向かいます。
江田島から久々の移動となるよ〜!
1.1 本番は東京で!
中級課程の図上演習については、本番の演習は東京にある幹部学校で行います。
図1 幹部学校
引用wiki
東京目黒区にある、海上自衛隊幹部学校の図上演習装置を使って本番を行います。
図2 図上演習装置
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/EN1Hwp9UcAQq1qE?format=jpg&name=4096x4096
大規模にコンピューター上で行うためには、やはり東京で行うしかありません。
1.2 総勢100名以上の移動になるね〜
幹部中級課程の共通教育になると、かなりの人数が在籍しています。
それほどの人数が一気に移動となるため、結構な大人数の移動となります。
図3 移動
引用URL:https://www.rirekisyodo.com/wp-content/uploads/2017/10/171009_employee-travel-clothes-01.jpg
一度に大人数で動くと迷惑になるため、教育班ごとに移動ということになります。
幹部自衛官であるので教官たちも気楽に、
「●〇日の〇時までに幹部学校着で計画立てとけ〜」
「旅費は前払いで出すんで、早めに申請しろよ〜」
「旅客機の使用は出張なんでつかえないからな〜」
というようにほとんど丸投げ状態です。
他の班と時間調整しながら、新幹線で東京まで行くことになります。
1.3 1週間ほどの出張だよ!
東京幹部学校への図上演習は、教育目的の出張となります。
関係資料やら生活用具やら結構な荷物を持っていくことになります。
図上演習関連の荷物は、事前に部内郵便で送付して着替えなどを持っていく形です。
横須賀から来た中級艦船装備課程の人間も、当初は横須賀には戻らず東京で過ごす予定でした。
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(2)ここは空自の基地だったの?!
どうにかこうにか広島県江田島を出発して、東京目黒区にある幹部学校に到着します。
しかしそこには驚きの展開が待っていた!
2.1 出発!乗り遅れ!の移動ハプニング!
広島県からは、新幹線で移動となりますが当時はまだ出張で「のぞみ」を使わせてもらえない時代でした。
(今は改善されて合理的な手段で「のぞみ」を利用できます。)
そんなわけで、途中の新大阪で乗り換えが必要でした。
大人数で移動すると当然発生するハプニングとして、乗り遅れが発生します。
図4 乗り遅れ
引用URL:https://www.civillink.net/sozai/images/pics3517.png
私のいた教育班もまた、半数の人間が乗り換え駅で乗り遅れをやらかします。
そんなハプニングを予期して、時間の余裕と切符を分散して購入するなどしておいた苦労が報われます。
なんだかんだで、ようやく東京目黒の幹部学校にたどり着きます。
2.2 ここ空自の基地ってなってるぞ?
何とか目黒の幹部学校があるところまでたどり着きます。
そんな一行に立ちふさがったのは、正門の光景です。
図5 目黒基地正門
引用URL:https://www.mod.go.jp/asdf/meguro/kichigaiyou/images/mon.jpg
『お〜い、航空自衛隊目黒基地ってなってるぞ?』
『入口を間違えて、空自の幹部学校に着いちゃった?』
『地図だとここが、幹部学校への入口になってるぞ?』
そんなことをしていると、空自の隊員が
「海自の学生さんですか〜?幹部学校はここであってますよ〜!」
と声をかけてくれて、そのまま入門して幹部学校に到着しました。
後で聞くと、(当時の)目黒の基地業務は航空自衛隊の管轄になっているとのことでした。
ここで初めて幹部学校が陸海空同じ建物に入っていることを知った次第です。
(陸自幹部学校は2018年に、組織改編により教育訓練研究本部に名称変更)
やれやれと、到着報告を行い学生用宿舎にて荷物を下ろします。
大人数となって狭いですが、1週間ほどですので我慢です。
とりあえず、次の日は休日なのでゆっくりできるかと思いきや!
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(3)まさかの自宅通勤に変更!
中級学生全員が到着した後、一度全員が教務講堂に集められました。
何事かと思いきや、驚くべき指示が待っていました。
3.1 自宅通勤をしてくれないか?
幹部学校に先に到着していた統率科教官から意外な指示が出されました。
・「1週間ほど目黒で生活するが、今の時期目黒地区は人数が多い」
・「幹部隊舎の割り当ても少ない状況になっている」
・「関東周辺に自宅があるものは、自宅通勤をしてくれないか?」
図6 通勤
引用URL:https://www.irasutoya.com/2017/02/blog-post_722.html
ちょうど図上演習に行った時期は、幹部学校でも他の課程が開講して人数が多くなっている状態でした。
特に偉い人向けの課程(幹部特別課程)が行われていました。
そのため、しわ寄せが若手(?)幹部に行く状態です。
結婚して自宅を構えた幹部も多くなっているため、そんな指示となりました。
結局、横須賀に宿舎を借りているペンギンなど30人ほどが目黒まで自宅通勤となる結果となりました。
3.2 午前4時起きかぁ〜!
遅刻がないように午前7時頃に目黒幹部学校に到着するように逆算すると、
「起床は午前4時かよ〜!」
ということになります。
躊躇したけども、狭い隊舎で寝泊まりよりはましかもしれません。
乗り換え1回のみで、目黒地区まで行けることもわかりましたから選択することにしました。
3か月ぶりに、自宅からの通勤を行うことになります。
「海幕勤務の予行のつもりで体を慣らしとけ〜」
教官の激励(?)を受けて、横須賀の自宅に帰宅します。
まさかの東京通勤になるとは、ほんとに何があるかわからんぜ〜!
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最近では再び経費削減でそんなことになっているんですね〜!
「キングオブ夜行バス」の「はかた号」みたいな状況になっているとは・・・(水曜どうでしょうを思い出す)
陸自のトラック輸送も、結構シャレにならない状況かもしれませんね〜!
貸し切り夜行バス・・・・・
当時は出張経費も「一番安い方法」というのが大前提でした。
そのため、「のぞみ」の利用は基本的に不可!という方針になっていました。
「合意的」は「合理的」の誤字でしたので修正いたします。
その後、のぞみの本数も増えてきたため、
『普通に「のぞみ」を使った方が早くて経済的合理的だよね?』
という形で、出張時の新幹線利用おける経理の方針が示されました。