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2018年04月19日

国家試験解説「臨床栄養学(No.118)」

「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。

118.経腸栄養法に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)半消化態栄養剤は、脂質を含まない。
(2)成分栄養剤の窒素源は、たんぱく質である。
(3)半固形タイプの栄養剤は、胃瘻には使用できない。
(4)下部消化管完全閉鎖時には、禁忌である。
(5)下痢が生じた場合は、投与速度を速める。


【解説】…回答(4)
(1)誤り。半消化態栄養剤は、低残渣食であり、脂質も必要量が含まれている。
   半消化態栄養剤は、天然食品を人工的に処理した栄養剤である。
(2)誤り。成分栄養剤の窒素源はすべて結晶アミノ酸である。
   成分栄養剤は、消化態栄養剤(栄養成分のほとんど全てが消化されたものと同様な状態となっている
   栄養剤)の一種で、全ての栄養素が化学的組成の明らかなものだけから構成されている。
(3)誤り。半固形タイプの栄養剤は、胃瘻に使用できる。
   半固形タイプの栄養剤の利点としては、@栄養剤の胃食道逆流症が抑制され、誤嚥性肺炎を減らす、
   A栄養剤の胃瘻からの漏れを防ぐ、B栄養剤の胃内移動速度が遅く、ゆっくりと消化される、
   C豊富な食物繊維が含有されているので、便通が改善し、下痢が改善する、
   D短時間注入のため、体位を長時間一定にする必要がなく、褥瘡の予防や改善によい、
   E短時間注入のため、余った時間をリハビリテーションやその他に有意義に使用できる、
   など多岐にわたる。
(4)正しい。この他に、汎発性腹膜炎、活動性の消化管出血、病態が重篤な活動期の炎症性腸疾患、
   難治性嘔吐、難治性下痢、ショック時などには、経腸栄養法が禁忌となる。
(5)誤り。下痢が生じた場合は、投与速度を遅くする。通常の栄養剤投与速度は100〜200mL/時であるが、
   下痢時には50mL/時程度に下げ、消化器症状の変化をモニタリングする。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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