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2013年03月03日

図書館利用の妙味

山田真哉『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉』を粗々読んでみました。

興味深い本ですね。

費用対効果やコストパフォーマンスといっても実際のところは、主観的なものに過ぎないですね。

私にしても20代、30代の頃は、本は買って読むものだという考えの人の影響を安易に受け、たくさん本を買いましたが、買って蔵書にしてしまうといつでも読めるとの安心感からそのまま読まずじまいということが多かったように思います。

結局はブックオフ行きとなった本が多いですね。

40代になってからはほとんど本を買わなくなりました。

その代り、図書館の利用は尋常でない状態です。

借りては返しのフル稼働ですね。

図書館利用の場合、返却期限があるのがいいですね。

とにかく読み始めるという効果があります。

それと購入するとなるとお金がかかることから購入すべきかどうかの検討が入り、購入しないという場合もあります。

結局読むチャンスがなくなるという欠点があります。

しかし、図書館で蔵書があれば、ちょっと気になっただけの本であっても、さっさと借り入れ申し込みをすればいいだけですから、簡単なものです。

大した本でなかったとしても、何ともありません。

すぐに返せばよいのですから。

また、図書館利用の場合、返却するわけですから、家に蔵書が増えないという利点があります。

これは非常に大事な点であると思います。

20代、30代の頃は蔵書が多い方がさも知的であり、博識であり、立派であり、いいことだと思っておりましたが、数百冊の蔵書になると、実の所、邪魔なだけであることに気付きました。

それと数百冊の蔵書があったにしても常に読む本は極めて少数であり、蔵書とする必要性も感じられなくなりました。

ほとんどの本は図書館にあるものです。

それはそうでしょう。図書館の蔵書は数十万冊ですから。

このような発想の転換のきっかけとなったのは、市民・県民税ですかね。

この税金は当然のことながら図書館にも使用されているわけで、図書館の蔵書は私の蔵書といえますね。

自分の蔵書ですから、どんどん利用すればいいわけです。

現在ではインターネットで蔵書検索もできますから、家で蔵書を抱えるより便利です。

いずれにしても山田氏が言いたかったことは、以下の文章に要約されているようです。

「会計・非会計の話にかぎらず、ビジネスにおいても、生活においても、大事なのは複数の視点を常に持つことです」(山田真哉『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉』光文社新書 233頁)

しかし、これは、難しい課題ですね。

一つの視点だけで物事を考えてしまう人が多いように思います。

私自身も常に複数の視点を得られているかといえば、そうでもないですね。

上記にあげたように、本は買って読むものという出版業界の思惑どおりの考え方しかなかったのが20代、30代の私であったわけで、一つの視点だけで物事を考えていたといえるでしょう。

しかし、図書館を利用すればよいという別の視点があることにより、人生が豊かになると同時に読書量が格段に増えたという事実がおもしろく感じられます。

今までは、本を読むというと構えてしまい、全部読まなければなどと思っていたふしがありますが、現在は気楽に読んでいます。

ほとんどの本は全部読むこともないですね。

必要な個所がなんとなくわかりますので、そこだけ読んでいます。

本で大切なのは内容であって物体ではないわけですから、蔵書として所有することに、さほど意味はありません。

書籍という物体としての蔵書ではなく、自分の頭の中、生命の中にたくさんの蔵書があるという状態が理想ですね。
posted by lawful at 12:32| 読書

2013年02月09日

『レモンをお金にかえる法』

レモンをお金にかえるとはどういうことか。

不思議な錬金術の話なのかと思っておりましたら、至極当然な経済の話でした。

レモンと水と砂糖を原料にしてレモネードを作り、それを売るというところから話が始まります。

その後の展開は、この絵本で確認いただくとして、注目したいのは、この絵本が1976年(昭和51年)に出版されているということですね。

日本語の翻訳版は、昭和57年に出版されています。

37年も前の絵本であり、日本語訳版にしても31年も前です。

一読して名著であることが分かりますが、いままでこの絵本の存在を知りませんでした。

ある本でこの絵本のことが紹介されており、タイトルが興味深かったので読んでみたわけです。

本を読んで感じるのは、本は本を呼び込むということですね。

本には、他の本が紹介されており、そこから今まで知らなかった本を知り、その本を読むという流れになっています。

また、今では、インターネットがありますので、その中でさまざまさ本が紹介されており、本を知る機会が増えています。

いい時代といえるでしょう。

それに、その本がどのような評価を受けているかを確認したい場合には、アマゾンのレビューを見れば、おおよそのことは分かります。

どのような評価であれ最終的には自分が読んで評価すればよいのですが、如何せん書籍の数は膨大ですから、すべてを確認するわけにはいきません。

よって、レビューで評価の低い本は見送るという判断もあります。

逆にレビューの評価が低いからこそ興味が出てくるような本は確認しますが、そのような本はほとんどありませんね。

インターネットが普及する以前に比べ、読む本の数が増えたように思います。

やはり、知る機会がなければ、そもそも読むことが出来ないわけで、また、知ってしまうと読みたくなるわけで、時代は読書の時代に突入しているといえるでしょう。

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posted by lawful at 20:49| お金

事業を始めるとはどういうことか

「私は、これから事業を始めようとする人に言いたい。
 あなたは時間のすべてを事業に投入して、中途で死ぬのも人生だ、人間いつも裸なのだと思いさだめて闘えるかと。
 もしそうでなければ、事業は絶対、成功しないだろう」(藤田田『起業戦争の極意』KKベストセラーズ 180頁)

事業を始めたはいいが、借金まみれにならなくとも廃業したり、借金だらけで倒産したりする場合があります。

確かに、景気の動向も影響しているでしょう。

しかし、根本的には、藤田田氏が言うように覚悟があるかどうかがポイントとなるでしょう。

覚悟が決まらないまま事業を始めてしまうと、大した工夫をすることもなく、何となくといった感じで事業を進めてしまいます。

ダラダラした経営がいつしか借金経営になってしまいます。

覚悟が決まらないことには手を出さないということですね。

事業の世界は、魑魅魍魎の世界といってもよく、素人風情がうろうろできるところではありません。

また、すべての時間を事業に投入するという観点からすれば、嫌いなことは事業になり得ませんね。

好きなことでなければ、精神的に参ってしまうでしょう。

好きなことも、単に好きなのではなく、熱中できるほど好きであるという次元にまで至らないといけませんね。

なにせすべての時間を使うのですから。

藤田田氏の面白いところは、中途で死ぬのも人生だという点ですね。

事業が調子に乗ればいい気になり、死などまったく眼中にないという状態になりがちですが、常に、死を意識しているところが、単なる事業家、起業家と違うところでしょう。

また、何かにつけ藤田田氏は、人間いつも裸といいますが、まっさらな人なのでしょうね。

地位、名誉、財産等々にはこだわりがありません。

起業そのものにこだわっているという人ですね。

死や人間はいつも裸という観点がある故に、他のビジネス書とは一味違った感銘を与えます。

生命や人間存在そのものの洞察なしにビジネスをしたところで大したビジネスにはなりません。

浅薄な人間が行うビジネスはつまらなく、深みのある人間が行うビジネスはおもしろいということでしょうか。

会社を分析する時は、社長を見ればよいと言われますが、まさに、社長が浅薄な人間か深みのある人間かを見れば、おおよその見通しはつきます。

現今、世の中では、さまざまな問題が発生しておりますが、よくよく観察してみると、トップにある人間が悉く浅薄な人間です。

だから、問題が発生するのですね。

所詮は、人ということですね。

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posted by lawful at 19:54| ビジネス

2013年02月07日

専門分野を体系的に把握すること

「優秀といわれるユダヤ人は、たしかに好奇心が旺盛です。だが、自分の分限でない領域には首を突っ込みません。彼らは自分の専門で、なおかつ興味のある分野だけをどこまでも探究し続けるのです」(手島佑郎『ユダヤ人の頭脳活性法』PHP研究所 218頁)

若いころは何でも知ってやろうと意気込み、さまざまな分野に首を突っ込みますが、結局、何も身に付いていない自分自身を発見し愕然とするものです。

私にも思い当たるふしがあり、反省することしきりです。

好奇心があるのは結構なのですが、好奇心が拡散してしまっては意味がありません。

あれもこれもという態度では身に付くものも身に付きません。

好奇心はある一定の分野に集中させるべきでしょう。

そうすることによって、まとまりのある知識として身に付きます。

自分の専門外のことに関しては、単なる素人にしかすぎないわけですから、その道の専門家に任せておけばよいですね。

下手に首を突っ込む愚は避けなければなりません。

自分の専門を極めるという姿勢が大切です。

専門があれば自信も付きますし、責任感も芽生えます。

所謂、大人という存在になるわけですね。

ある分野の専門といっても、専門分野が幅広いということがあります。

例えば、仏教という専門分野で考えても、仏教全体の専門家になることは、幅の広さからいって無理ですね。

インドの仏教、中国の仏教、日本の仏教等々、国々によってさまざまな仏教があります。

日本の仏教に限っても、法華系、真言系、禅系、浄土系等々、さまざまな分野があります。

法華系にしても、最澄もいれば、日蓮もいます。

平安時代の貴族に親しまれた法華経という観点からも探究は可能です。

仏教と一口に言っても、さまざまな仏教があり、その中から自分自身が関心を持つ分野、興味を持つ分野に特化することは、どうしても必要ですね。

法華系にしても、日蓮を中心に考えるという視点が定まれば、その日蓮を体系的に把握していくことにより、豊潤な成果を得ることができると考えます。

「狭くても、一つの分野を体系的に精通することによって、人はより創造的になっていくのです」(同書同頁)との指摘通りでしょう。

人間は、なんでもかんでも知りたいのですが、やはり、限界があります。

限界だらけといってもいいでしょう。

人間が知りうる事柄など、森羅万象からすれば微々たるものです。

その微々たるものに何を選択するかが、その人間の人生を決定するといえましょう。

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posted by lawful at 20:22| 雑感

2013年01月30日

株価を動かす要因

「株式市場を左右するのは、実は次の四つの要因しかありません」(林和人『香港大富豪のお金儲け 7つの鉄則』幻冬舎 72頁)ということで四つの要因が示されています。確認してみましょう。

@ 企業が翌年に稼ぐ利益(前年よりも利益が上がるのならば○、下がっていれば×)(同書73頁)

A 金利(低金利が続き、大きく上昇しないときは○、上昇傾向が続くなら×)(同書74頁)

B 需給(需要が多ければ○、供給が多ければ×)(同書同頁)

C 市場心理(強気であれば○、弱気であれば×)(同書75頁)

非常に分かりやすいですね。当たり前のことを当たり前に理解することが肝要です。

つい株式投資になるとさまざまな言説が飛び交い、ウルトラCがあるかのように錯覚を起こしますが、適切に市場を見ていけばよいですね。

当然のことながら成長する企業を見つける必要があります。

別に新興企業である必要はありません。

老舗企業であっても成長する時はしますからね。

「本業でいくら利益が伸びていくかが重要。損益計算書だけをみてもいいくらいです」(同書73頁)ということですから、損益計算書を読めるように、活用できるようにしておきたいですね。

決算書の読み方に関し、Eラーニングや東証のセミナーで勉強したことがありますが、まだまだ身に付いておりません。

改めて勉強したいと考えています。

金利に関しては、現在の日本では低金利ですが、今後のことに関しては新聞等の報道で確認していけばよいでしょう。

需要に関しても、市井の人間にとっては、報道等からしか判断するしかありませんが、いろいろ見聞きすることでしょうね。

それと、街に出かけたときに何となく感じる空気、これは重要でしょうね。

自らが実感したものも大切な判断材料となります。

市場心理に関しては、現在、なかなかの強気となっております。

強気がいつまで続くかは分かりませんが、当分は続いてほしいといったところです。

注意したいのは、いつまでも強気が続くと感じはじめたときが危ないということでしょうね。

株式投資は、単なるマネーゲームではありませんね。

自分自身の全知全能をフル稼働させてはじめて成り立つものでしょうね。

真剣に取り組んでいきたいと思います。

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posted by lawful at 22:32| お金

貯金、寄付、金銭感覚

「まずは、「明確な目標」を設定し、「お給料の10%を貯金」すること。次に、「お給料の1%を寄付」すること。
 “あなたたち”はおそらく私のように自分で事業をするでしょうから、「仕事とプライベートの「お金」を混合することなく管理」すること。
 これだけは、絶対に約束してほしい。この3つが出来れば、こころ豊かな金銭感覚を身につけることが出来ると信じている」(竹内秀一『お金のことを真剣に考えているあなたへ』明日香出版社 178頁)

最初に貯金の話が出てきます。

収入の10%という数字を出しています。

10%であれば無理をしなくても貯金が可能ですね。

この10%の貯金ができないようであれば、何もはじまらないといってよいでしょうね。

理想を言えば、収入の25%ぐらいの貯金はしたいところですが、難しいですね。

10%であれば、できないこともないという絶妙なパーセンテージです。

貯金の話は基本中の基本ですから驚きはしなかったのですが、次の「お給料の1%を寄付」というのには驚かされました。

正直なところ、その発想はなかったですね。

うっかりしておりました。

寄付をするとなると、どこに?と考えはじめます。

今まで動いたことがなかった部分の脳が動きはじめます。

たった1%といっても収入の1%となると数万円ですから、これはこれで大きなお金です。

どこに寄付をしようかと考えることが大切なのでしょうね。

また、実際に寄付をすることによってお金の有難味、価値を実感することができるのかもしれません。

寄付をしたと言えば、東日本大震災の義援金を支出したぐらいであり、定期的な寄付をしておりませんでした。

ネット銀行では、東日本大震災の義援金を受け付けていますので、定期的な寄付が可能です。

寄付をしようと考えると今まで見過ごしていたものが見えてきます。

3つ目は、「仕事とプライベートの「お金」を混合することなく管理」することですが、自営業者の方で仕事のお金とプライベートのお金とが混合している人がいますが、はっきり言って、みっともないですね。

せっかくお金がたくさんあっても、顔が貧層になってしまっています。

もったいないことです。

お金はたくさんあった方がいいのですが、適切な金銭感覚がなければ、お金も生きてきません。

ほどほどのお金しかなくとも、真っ当な金銭感覚があれば、豊かな生活をすることができますし、無理なく豊かさを実感することができます。

自分が為すべきことを「明確な目標」として定め、精進をしていきながら、別途、お金のことにも目を配るという姿勢が大切ですね。
posted by lawful at 21:26| お金

2013年01月27日

悪い人間への対処法

悪影響を及ぼす人間、所謂、悪い人間が一定数いますが、このような人間に対してどのように対処するのがよいのでしょうか。

日如御前という女性信徒に宛てた日蓮の消息文にヒントがありましたので、みてみましょう。

「相構え相構えてとわりを我が家へよせたくもなき様に謗法の者をせかせ給うべし、悪知識を捨てて善友に親近せよとは是なり」(『日蓮大聖人御書全集』1244頁)

ここで悪い人間を表す言葉が3つ出てきます。

「とわり」
遊女のことらしいですが、女性に限らず平和な家庭に混乱をもたらす邪悪な人間と考えておけばよいでしょう。

「謗法の者」
謗法とは、誹謗正法のことで、真理を正しくあらわした法(正法)をけなすことやそしること(誹謗)をいいます。

物事を正しく見ることができない根性がひん曲がった人間ということですね。

「悪知識」
知識とは、中国古典では知人・知り合いの意味だそうで、仏教においては、通常、知識といえば善知識をいいます。

善き信仰仲間ということですね。

悪知識はその反対ということです。

善き信仰仲間の邪魔をし、人々を不幸に陥れようとする悪い奴と考えればよいですね。

このような「とわり」「謗法の者」「悪知識」への対処法も3つあります。

「寄せ付けない」
よせたくもなき様に、ということですから、とにかく、近づけない、近寄らせないということですね。

「防ぐ」
せかせ給うべし、ということで、防ぐということですね。

防衛という次元、所謂、安全保障の観点をも動員して防ぐということを考えておくべきなのかもしれません。

「捨てる」
寄せ付けないようにしても、防ごうとしても、悪い人間は近寄ってきます。

最終的には、捨てておくことですね。

日蓮は、法華経譬喩品の文を通しながら、善友(善知識)とは親しく交わっていきなさいと言っています。

ここで法華経譬喩品の文を確認してみましょう。

「又、舎利弗よ、若し人有って、
悪知識を捨てて、善友に親近するを見ん
是の如き人に、乃ち為に説くべし」

Burton Watson 氏の英訳もあるようですから、確認してみましょう。

Again, Shariputra,
if you see a person
who thrusts aside evil friends
and associates with good companions,
then to a person such as this
it is permissible to preach it.
(The Lotus Sutra and Its Opening and Closing Sutras p.114)

悪い人間は、一見するところ分かりませんが、よくよく観察すると悪い人間と分かるものです。

しっかりと観察したいですね。

また、自分自身が善知識、善友という人間になるべく精進しながら、善知識、善友と親しくしていきたいものです。

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posted by lawful at 21:27| 御書

2013年01月26日

家計管理の能力

「老後生活への準備は、お金を貯めるだけではありません。贅沢に慣れた生活を見直すことも、重要な老後への備えの一つです。その意味で、年収が低くても堅実に暮らせる家計管理の能力は、安心な老後を迎えるための大きな財産と言えるのです」(『荻原博子の金持ち老後貧乏老後』毎日新聞社 33頁)

お金を貯めるにしても、贅沢をするためであるならば、いくらお金があっても足りません。

お金が足りないために不安になるわけですが、贅沢をしなければよいだけの話ですね。

贅沢をしなくても豊かに暮らせるようにすればよいだけで、その方法は人それぞれでしょう。

大切なことは、お金をほとんど使わなくても生活ができるよう、スリムな家計を形作ることですね。

自分の身の回りを見渡せば、無駄なものが多いことに気付きます。

そのひとつひとつを取り除いていけば、無駄な出費が減ります。

また、無駄に使用していた空間が空きます。

物を持ちすぎているのではないかと考えることが重要でしょうね。

あれも欲しいこれも欲しいと思っていないかどうか、自分自身に問い掛けたいものです。

人間が生きていく上で必要なものはさほど多くはありません。

物が多くなりすぎて息苦しくなっているだけなのかもしれませんね。

年収が高かろうが低かろうが堅実な家計で生活できる人が本当の財産家といえるでしょう。

収入ではなく、堅実でありながら豊かに家計を切り盛りできる能力があるかどうかがポイントですね。

もちろん収入が多ければそれはそれで結構ですが、浪費家になってしまっては意味がありません。

あくまで財産家になる心構えが必要ですね。

質素でありながら、堅実でありながら、極めて豊かで文化的な生活を送りたいものです。

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posted by lawful at 15:07| お金

2013年01月19日

ユダヤの格言(英語付き)

烏賀陽正弘『ユダヤ人ならこう考える!』PHP新書という本にユダヤ人の格言が数々紹介されていますが、その中から、気になった格言を見ていきたいと思います。

「バカとは決して商売をするな」
“Never do business with a fool.”

バカな人間は、お金の勘定ができず、ビジネス、商売というものがよく分かっていませんから、相手にしないことですね。

バカな人間と商売をしていると損害を被ります。

さすが、ユダヤの格言は見事ですね。

はっきりしております。

「バカに決して腹を立ててはならない」
“Never be offended by a fool.”

この指摘は重要ですね。

つい、腹を立ててしまいますが、バカな人間に腹を立てて時間とエネルギーとを取られてはいけないということですね。

難しいことですが、是非、実践したいですね。

「バカはいつまでたってもバカだ」
“A fool is a fool forever.”

これも思い切った格言ですね。

その通りなので反論できません。

「バカを直す療法はない」
“There is no remedy for a fool.”

手厳しいですが、この通りですね。

混じりっ気のない格言といってよいでしょう。

「もっともバカなのは、自分を賢いと思い込んでいるバカだ」
“The biggest foolishness of the fool is who thinks he is smart.”

これは極め付きですね。

あまりの洞察力に驚きますし、鋭さも尋常ではありません。

全くその通りと首肯する次第です。

「豚に椅子を差し出したら、今度はテーブルに乗りたがる」
“Give a pig a chair, then he will want to get on a table.”

なかなか辛辣な格言ですね。

今までこの格言に言う豚のような人間に嫌な思いをさせられてきましたが、この格言通りですね。

厚かましい人間は調子に乗ってきますので、気を付けなければなりません。

この格言を見てから、いろいろ思い出しました。

そうか、彼ら彼女らは豚だったのかと。

しっくりきました。

「学習することは、一生涯の仕事だ」
“Learning is a lifelong occupation.”

学生時代だけが学習の時期なのではなく、卒業してからも学習の時期ということですね。

いつまでたっても学習ということですね。

ユダヤ人と日本人との共通点を見るようです。

「学習を怠る人はすべてに欠ける」
“The man who lacks learning lacks everything.”

お金がない、機会がない、人脈がない、あれがないこれがないと言い訳する人が多いものですが、根本的にそのような人は、この格言が示しているように学習を怠るという傾向性があります。

確かに、学習を怠る人には何にもありませんね。

「無知な人には、老年は冬だが、学習を重ねた人には、それは収穫期だ」
“For the ignorant, old age is winter, but for the learned, it is the harvest.”

高齢化社会だなんだと世間ではうるさいですが、騒いでいるのは無知な人なのでしょう。

高齢化社会の何が問題なのでしょうか。

学習を重ねた人からすれば、いよいよこれからということですね。

「学べば行動したくなる」
“Study leads to action.”

学べばそれなりの動きに連動するものです。

口だけで行動、行動と言う人がいますが、行動が見受けられません。

そもそも学んでいないから行動に至っていないのでしょうね。

「口数を少なくして行動せよ」
“Say little and do much.”

無駄口をたたかず、為すべきことを為すというのがよいですね。

ただ、然るべき言論はこの限りではないでしょう。

「共同社会から自分を決して切り離してはいけない」
“Do not separate yourself from the community.”

社会性のない人は、やはり、おかしい。

変に浮いてしまってはいけません。

社会のルールを踏まえない人は困ったものですからね。

「時間ができたら勉強をする、と言っていたのでは、いつまでたっても時間はできない」
“You say when I have time I will study, you may not have time.”

耳の痛い言葉です。

心してこの格言をかみしめたいと思います。
posted by lawful at 20:25| 英語

2013年01月06日

宮本照夫『ヤクザな人びと』

現在、景気が上向きになりかけていますが、景気一つで人の人生はいかようにもなります。

「一寸先は闇。これが飲食店である。とりわけ飲み屋がそうだ」(宮本照夫『ヤクザな人びと』文星出版 227頁)

水商売は難しいと言われますが、難しいどころか闇の世界といってもいいかもしれません。

魑魅魍魎の世界ですね。

「この世界はまことにはかないのである。景気次第で店の一つや二つはすぐ吹っ飛ぶ。手形一つですぐ倒産する」(同書 228頁)

よく、景気が悪くなって商売がうまくいかないと嘆き、ぼやく人がいますが、水商売の世界では、嘆き、ぼやく前に吹っ飛んでしまっているのですね。

手形が落ちず倒産していなくなってしまうのですね。

ある意味、景気が悪いと文句を言えている業界の人の方がよっぽど恵まれているといえましょう。

まだ、生き延びているのですから。

「前途有望な青年に、おまえの人生をおれにくれ、おれと一緒にやっていこうなどと景気よく言う。そんな飲み屋のおやじがいたら、ほとんど詐欺である」(同書 228頁)

宮本氏の指摘は、極めて冷静ですね。

所詮、水商売は、変転極まりない世界ですよということがよく分かります。

宮本氏は、暴力団お断りで商売をし続けてきた人ですが、暴力団を以下のように分析しています。

「人はなぜ暴力団になるのでしょうか。私はよくそんなことを考えます。いろいろなヤクザを見てきて、ひょっとしたら私だって暴力団になっていたかもしれない、いや、みなさんだってヤクザにならなかったとはいえない、と思うからです。
 一足飛びに結論を申しますが、「貧困」「差別」「虐待」「偏見」、この四つが暴力団という存在を生む下地だと私は思っています」(同書 262頁)

「貧困」「差別」「虐待」「偏見」の四つが原因のようです。

「貧困」を脱するために、どのような方法であれ金銭を得るという行動になるのでしょう。

確かに「貧困」は苦しい。

どうにかしたいともがくことになることは容易に理解できます。

ただし、安易に金銭を得るために犯罪をしているようでは、人を傷つけると共に自分自身をも傷つけることになります。

真っ当な生き方をすればよいと言いたいところですが、真っ当な生き方を困難にするのが、「差別」「偏見」なのでしょう。

所謂、普通の仕事に就きたくても「差別」「偏見」で仕事が思うようにいかない。

「虐待」により、人格に問題が生じている等々の理由で、真っ当な生き方から排除されているのが暴力団ともいえます。

真っ当な生き方とは、宮本氏が指摘するような生き方ですね。

「人情は自分と相手の絆を大切にするということ、義理は自分と社会、自分と世間の因果をいつも念頭に置くということですね」(同書 265頁)

義理人情とは、関係性を大事にするということでしょう。

仏法でいえば、縁ですね。縁を大事にしたいものです。

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posted by lawful at 21:42| 雑感

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