「老後生活への準備は、お金を貯めるだけではありません。贅沢に慣れた生活を見直すことも、重要な老後への備えの一つです。その意味で、年収が低くても堅実に暮らせる家計管理の能力は、安心な老後を迎えるための大きな財産と言えるのです」(『荻原博子の金持ち老後貧乏老後』毎日新聞社 33頁)
お金を貯めるにしても、贅沢をするためであるならば、いくらお金があっても足りません。
お金が足りないために不安になるわけですが、贅沢をしなければよいだけの話ですね。
贅沢をしなくても豊かに暮らせるようにすればよいだけで、その方法は人それぞれでしょう。
大切なことは、お金をほとんど使わなくても生活ができるよう、スリムな家計を形作ることですね。
自分の身の回りを見渡せば、無駄なものが多いことに気付きます。
そのひとつひとつを取り除いていけば、無駄な出費が減ります。
また、無駄に使用していた空間が空きます。
物を持ちすぎているのではないかと考えることが重要でしょうね。
あれも欲しいこれも欲しいと思っていないかどうか、自分自身に問い掛けたいものです。
人間が生きていく上で必要なものはさほど多くはありません。
物が多くなりすぎて息苦しくなっているだけなのかもしれませんね。
年収が高かろうが低かろうが堅実な家計で生活できる人が本当の財産家といえるでしょう。
収入ではなく、堅実でありながら豊かに家計を切り盛りできる能力があるかどうかがポイントですね。
もちろん収入が多ければそれはそれで結構ですが、浪費家になってしまっては意味がありません。
あくまで財産家になる心構えが必要ですね。
質素でありながら、堅実でありながら、極めて豊かで文化的な生活を送りたいものです。