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2023年11月09日

死にたい気持ちと脳内代謝物の関係が明らかに


2016年12月16日、九州大学病院や大阪大学、他の国内研究機関などの共同研究チームが
うつ病や躁うつ病での精神症状別の代謝物とそのアルゴリズムを同定したことが
国際科学雑誌「PLOS ONE」に発表された。

うつ病や躁うつ病には吐き気や腹痛、下痢、などの胃腸障害、睡眠障害、頭痛や関節などの体の痛みや倦怠感などの身体症状を呈することが一般的と言われている。
一方で精神的な症状として不安感や恐怖感、焦燥感、緊張感以外に以下の5つの症状があるといわれている。
1、抑うつ気分
2、興味や喜びの喪失
3、落ち着きのなさや思考抑制
4、自分の価値の無さ、罪悪感
5、死にたい気持ち(自殺念慮)
研究結果からこれらの症状別にある特定の脳内代謝物質の多少が顕著である傾向が分かった。
検査方法として多くのうつ病並びに躁うつ病患者から採血し、血液内に含まれる100種類以上の物質を
一度に検査できる「質量分析-メタボローム」という解析手法でうつ病や躁うつ病患者だけに
特に多い代謝物、少ない代謝物を特定できた。
死にたい願望である自殺念慮を例にとれば、
キヌレン酸、3ヒドリキシキヌレニン、キヌレニン、などの代謝物質が低下し、
クエン酸、アラニンなどの代謝物質が高い傾向が顕著であるとの結果が報告された。
人が死にたいと思う感情はどのように生じるかはいろいろあるだろうが、
自分が過去に経験した内容だと以下のような心理だと考えられる。
耐えがたい苦痛が2から3か月程度続くとうつ状態になり、快感を感じる神経が鈍化し、
楽しさを感じたり興味を持ったり、食欲や性欲などを主体とした生理的な欲求が減退し、
仮においしい食べ物を食べるてもおいしく感じなくばかりか、睡眠での安らぎの快感を感じなくなる。
一方で苦痛を感じる神経はより敏感になり日中には苦しさやつらさ、ぐわい悪い不安な感情が多くなり、
それに拍車をかけるのが睡眠時の悪夢や睡眠障害での苦痛である。
このような状況が長く続くと精神的に追い詰められ、死んで楽になりたいような気分になる。
それが自殺念慮や死にたいという気持ちになると思う。
そのような心理には激しい疼痛が慢性的に伴う癌などの患者でもなることが報告されている。
つまりはそのような精神状態になる際には脳内物質の代謝の偏りや神経の過剰興奮があるために、
ある特定の代謝物が血液内に排出されるということだ。
今回の研究成果で、死にたい気持ちなどの自殺念慮以外の上記の他の4つの精神症状もそれぞれ他の関連物質の多少が顕著であることが判明した。
そのおのおのの代謝物名と症状の関連性の詳細は九州大学病院のWEBで公表しているので見れる。
特定の代謝物が多いということは代謝前物質もある程度特定できるし、
代謝するための酵素などもわかるため、私たち一般人からすれば食べ物の種類と自分の体調を調べることで、
自分の体調管理や精神的なコントロールに利用できる可能性があると思う。
これは画期的な研究成果であり、今後のうつ病や躁うつ病の診断精度の向上、
代謝産物が増えることから創薬や食事療法などの応用でうつ病並びに躁うつ病治療に大きな期待が持てると論じられた。
食べ物と情緒や性格の関係は以前から指摘されており、
例えばアメリカの刑務所での犯罪者の傾向として、受刑者の血液検査ではノルアドレナリンやドーパミンの代謝物が多く、
セロトニン代謝物が少ない傾向にあるという過去の研究結果がある。
つまりは精神的に興奮しやすく、衝動的で攻撃的な傾向であることは言われていた。
その中で、犯罪者の多くが肉食やファーストフードを好み、野菜類を好まない傾向は顕著であったと昔読んだ本に書かれていた。
アメリカの場合、犯罪者の家庭的な傾向として、幼少期より貧困である場合が多く、
貧困であると栄養バランスの悪い食生活になりやすかったり、
食事のリズムが不規則になるなどのほか、家庭料理での食事が少ないことなど親と一緒にいる時間が少ないなども原因になっている可能性が考えられる。
今回の日本での研究結果から、うつ病に関していえば以前は精神症状との相関関係が大きいといわれた
ノルアドレナリンやアドレナリン、ドーパミンやセロトニンなどの脳内物質の多少だけでなく、
それ以外の必須アミノ酸だったり、研究者しか知らないような物質が人の感情に大きく影響していることが判明したことはすごい発見だと思う。
例えば死にたい気持ちに関係するキヌレン酸、3ヒドリキシキヌレニン、キヌレニン、などの代謝物質は
セロトニンの代謝に関係しているので、脳内でセロトニンが少ないことが原因として考えられる。
それなら、脳内にセロトニンを増やす食品や薬が有効と考えることもできる。
20年ほど前に治療困難なうつ病や強迫性障害の画期的な治療薬としてSSRIやSNRIなどのセロトニンのみや
セロトニンとノルアドレナリンだけに選択的に作用する薬を処方できるようになったことは画期的だった。
しかし、今回の研究結果から、うつ病や躁うつ病はセロトニンなどの特定物質だけでなく、
他のアミノ酸が脳内の神経で作用している可能性が見いだされた。
私も海外の研究成果や自分の経験でストレス耐性や精神状態と食べ物の種類の関係、食べる時間と量の関係に
相関関係があることを主張してきたが、どうして関係があるのか科学的な根拠として説明するには
十分な客観性が乏しかった。
なぜなら私は大学などの医療機関の研究者でもなければ、それでメシを食っている専門家でもないからだ。
私が知っている知識は市販されている専門書と自分での経験とWEBページの知識でしかないので研究には限界がある。
しかし、今回の研究成果でこころと脳内物質の一端が更に明らかになるつつあり、
今後、他の身体症状や精神症状、代謝物質の増減のメカニズムがわかればさらに治療法が期待される。
4年前に日本の大学病院で光トポグラフィーという脳に検査装置を付けて発音と指示された内容を
考えることをするだけで、
約6割から8割の精度で、「うつ病患者」「躁うつ病」「統合失調症」「健常者」という4っの病態を発見する装置が開発され、
それに専門医の問診を組み合わせることで病気の診断精度が大きく向上する研究結果がでた。
現在は早くも、全国の精神医療機関にその装置が配置され診断で成果を上げ始めている。
今回の研究結果から、食べ物での栄養と精神症状やストレス耐性に相関関係があきらかになったと言える。
必須アミノ酸であるセロトニンの材料になるトリプトファン、代謝酵素として働く各種ミネラルやビタミンなどは
薬でないから即効性はないと考えられるが、早いものだと2週間程度で症状を改善させる可能性があると
細胞の新陳代謝サイクルなどから考えられる。
よって、SSRIなどの抗うつ薬の効果が出るまで2週間は必要だとする臨床ともほぼ一致する。
今後は更に食べ物と健康について自分の体を使って試行錯誤して有用な情報発信をしてゆきたいと考えている。

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ひでお
50歳で仕事のストレスでうつ病と不安障害を併発して、 5年仕事を休み、もうだめかと思っていたのでしたが 資格を数種類取得していたので社会復帰出来ました。 資格取得のコツ、体験談、有利だったことなど記載しております
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