ただその言葉で患者はどれだけショックを受けるか。もう治る見込みがないというコトバをキレイにしたのが症状固定だ。
自分もそうだった。かなりのショックを受けた。諦めの悪い自分はそれを受け入れなかった。
急性期から回復期の6か月、それで症状固定は正しいのか。自分はそう思っていない。
リハビリの保険内治療は6か月と国が定めている。6か月経つと「障害」らしい。そのあとは通院で短い時間のリハビリになる。(全員が対象になるかどうかは不明)それ以外は介護認定を受けて介護施設でどうぞということらしい。
保険医療である以上、期限が付けられるのは仕方ないことだろう。
6か月までが「回復期」と定義づけられている。確かに意欲的でない人にダラダラとリハビリをやっても効果などないだろう。実際にそんな人を目の当たりにしたから言うのだが。
症状によっては半年で回復の見込みがないと確実に判断される症状もあるのだろうが。
自分の6か月はどうだったか。
2014年12月24日からだから2015年6月24日までの間になる。退院したのが4月の上旬だった。左半身は動くようになっていたが力は入らなかった。モノを掴むということも左手は使っていなかった。
短い距離は歩けたが、いかんせん体力と筋肉がなかった。
痺れや痛みを症状というのなら症状は変わっていないかもしれない。広義の機能回復ということでいうなら、自分の感覚では受傷3か月目くらいから進んでいったという感覚だ。リハビリ時間以外に階段を歩いたり自転車マシンに乗ったり。日に日に良くなるといった実感はないにしろ、月単位で見ると大きく回復していった。
退院した時の機能と1年後の機能なんて大きな差がある。このブログを書き始めたのが2017年5月。それから7年経った今はどうか。症状固定なんていうコトバは自分にはあてはまらない。
そうは言うもののこの1年ではどうだろう。
それほど機能の進化はないように感じる。新たなことをやっていないからなのだろうか。いや、そうではない。今の状態でちゃんと過ごせているからなのだ。不自由なのだがその不自由さが我慢できないほどの不自由さでないということ。それに甘んじている。
次のステップが思いつかないのだ。例えば1時間歩き続けられる身体を作るとか。
ひとつひとつの機能だけの話ではないのだ。体力と気力、これこそが結果的に全体的な機能を向上させるのだろう。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image