やはり一緒に居て共通項が多いことは大事だ。それが酒と食であればなおさら。一緒に旅した人たちはまさにそうだ。奈良駅で待ち合わせ旅はスタートした。
今回の旅は鑑真和上像の公開に合わせてなのだが、有名なお寺も巡るレンタカーの旅。といっても近場のお寺だけだが。
奈良は去年の5月に行ったばかりだ。その時が何十年ぶりかの訪問だった。
着いた日は東大寺と薬師寺。
東大寺の近くの柿の葉寿司店でさっそくビールで乾杯。久しぶりの再会を祝った。柿の葉寿司と天ぷら、そうめんの定食は思いのほかボリュームがある。
東大寺は昨年も行ったので記憶に新しい。ただ去年と違うのは人。多くの外国人旅行者と修学旅行生が訪れていた。薬師寺はこれまで訪れたことがあるかどうか、全く定かでない。そんな程度なのだ、寺の名前や有名な建造物は座学として知っていても行ったかどうかさえ覚えていない。つまりはそれほど関心を持っていないということなのだろう。
夕方から角打ちで奈良酒。夕食は奈良野菜いっぱいの‘草鍋’を予約していた。
角打ち、草鍋は去年の奈良旅で行ったところ。こんなに早く再訪できるとは思っていなかった。角打ちでは日本酒のチーズと夏酒を購入。
夕食の予約までは時間があり、カジュアルな居酒屋で軽く呑んで過ごす。
奈良の野菜がてんこ盛りの草鍋は好評だった。旅のメンバーは“食”に関わる人たちなのだ、食べるものにはこだわりがある。草鍋と同時に各種の奈良酒を楽しむ。
ホテルに戻ってからも部屋呑み。帰りの商店街では食べきれないほど目についたものを買っている。
この日の歩数は16000を超えた。いつものペッタンコの靴でなく底が薄く硬いスニーカーを履いてきたことを後悔した。脚はパンパンだ。
翌日は唐招提寺と法隆寺。
鑑真像の公開ということで開門前に100人を超える人が並んでいた。鑑真像は教科書で見た通り。東山魁夷の襖絵がなによりも見事だった。
法隆寺は確実に小学校の修学旅行以来だ。もちろん何も覚えていない。ただただ歩くのが辛い。お寺の参拝は歩く修行だ。この日は11000歩程度なのだが昨日の疲労もあるのでかなり疲れたように感じる。
この日はもう一つのメイン。ホテルで宮廷料理。
平城京の時代に食べられていた料理の再現。遺跡から発掘された木簡の記述などから再現された料理の数々。お酒は当時呑まれていた白酒(しろき)と呼ばれる酒しか提供されない。でも吞み放題なのだ。
食べながら担当者が宮廷料理の説明をしてくれる。その説明をアテにお酒のお代わりが進む。おそらくこの宮廷料理のコースでこれだけ無遠慮に呑むグループはこれまで少なかったことだろう。
部屋に戻ってまた呑む。
3日目は興福寺。
昨年も入った国宝館で阿修羅像と再会。もうみんな歩く気はないのでそれで終了。4人の中で自分が一番年下なのだ。
雨予報、レンタカーを返した時に雨が降り始めた。12時から15時まで駅構内で呑んで過ごす。
15時に3人と別れた。何年の付き合いだろう、受傷してから出会った人たち。受傷しても仕事への影響はないどころか、前よりも良い仕事ができたように思う。退院してすぐに取り組んだ業界だった。
特にこの3人にはお世話になった。プライベートでも呑んで楽しく時間も過ごした。
でもこうやって一緒に旅行をすることになるとは思いもしなかったが。
次は台湾に行こうと誘われた。ぜひもう一度一緒に旅をしたい。
やはりたくさん歩くと身体への影響はあるようだ。
股関節の柔軟性が無くなるのだろうか、筋肉が張るのだろうか、関節が詰まるのだろうか。真っすぐに地面に座れない。足を合わせると膝の位置が高い。身体が硬い状態。
寝ていると脚が痙攣することもあった。まあ何か深刻な状態ではない、一時的だろう。これはある程度ストレッチで解消できたのだろうが、ずっと呑んでいたのでやっていない。
今日歩くとそれほど歩くことは苦でない。それほど歩かないからだろう、逆に脚の進みはスムーズだ。
明日はジムでしっかりストレッチをすれば調子が良くなりそうな気がする。
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