あー、今日も疲れたなぁ。
ちょっと飲んで帰りたい気分。
今のご時世あんまり混み合ってない店がいいよね。
あっ、この店なんか良さそう。
ガラガラ
「いらっしゃい！！お好きなお席へどうぞ」
メニューを開く
あれ？「本日のおすすめ」としか書いてないや
アルコールの種類も数える程しかない。
「どうぞ、ご注文は？」
おかみがおしぼりを持ってきてくれた。
「えーっと、じゃぁシークワーサーサワーとお料理は本日のおすすめ？で」
他の客は一人もいない。
なんだか落ち着く店だなぁ。
そう、ここは私以外一人も客がいないおうち居酒屋。
基本宅飲み、一人飲みの私が頭の中で作り上げた都合のいい居酒屋です。
登場人物は店の大将とおかみと自分だけ。
妄想全開、おうち居酒屋本日開店です。
まずは冷やっこと飲み物が出てきた。
「お料理、少々お待ちを」
「今日は仕事帰りですか」
大将が声をかけてきた。
「はい、ちょっと疲れちゃって飲んで帰ろうかなと思って」
料理を皿に盛りながら大将はにこやかに言った。
「こんなご時世ですから、なかなか外食も気を使いますよねぇ。
その点うちならいつでも空いてますから、お気楽にどうぞ」
自粛自粛で籠りがちだったこともあり、安心してよれる店を見つけられてなんだか嬉しくなった。
「お待たせしました、ごゆっくり」
おかみが料理を出してくれた。
「本日のおすすめ。豚肉と玉ねぎのケチャップ煮、カボチャのサラダ、春菊のお浸しとスライストマトです。うちはメニューは決まってないの。その日にできるものをお出しします。食べられないものがあったら教えて下さいね」
上げ膳据え膳最高だ
おかみの心遣いにも感動。
「ありがとうございます。私好き嫌いは全くないんです。わーおいしそう」
どれも手間はかかってないけどいい味付けだ。
濃い目に作ってもらったシークワーサーサワーともとても合う。
結局この後、シークワーサーサワーの焼酎をウィスキーにかえてもう一杯頂いてしまった。
程よく酔ったところで、おかみがスープを出してくれた。
「鶏団子と大根のスープ、締めにどうぞ。胃にやさしいわよ」
う〜ん、中華風のスープに鶏団子の出汁がよく出てる。優しい味だ。
「どれもおいしかった。ご馳走さまでした」
「またいつでもいらして下さい、お待ちしてます」
寡黙そうな大将と、物腰柔らかいおかみのもてなし、居心地のいい自分だけの居酒屋が見つかったようで嬉しくなった。上げ膳据え膳、本当に最高ですよね。
ただこちらおうち居酒屋です。料理も飲み物もすべて私が用意しております。
それをあたかも提供されたていで味わうと、気分もまた違うんだろうなぁと考え思いついた設定です。
そう、ただの酒好きの妄想を妄想のままにその日の料理とともに載せていけたらと思います。
あくまでも頭の中の居酒屋で、会話もすべて架空の物です。
そんなやばい妄想遊びなので、子供たちがタイミング悪く降りてくると写真を撮れなかったりしますので、
今回は飲み物の写真が撮れませんでした。
自分でもなかなかやばい奴だな、と思ってますが、やってみると想像以上に楽しいのでしばらく続けてみようと思います
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