2019年06月26日
業務や作業の見える化で生産性向上を目指そう!
労使が一体となって生産性向上に励み、その利益を享受しあう関係が構築できる理想的な会社にしたいものだ。だが時折、自分がいないと会社が回らない状態にして、会社に対して優越的な地位を濫用する悪徳社員がいる。中小企業でよくある「属人的対応」に依存した業務スタイルだ。今日は担当者不在だからと断られるのはよくある話である。
今の時代、属人的業務をなくし業務や作業の見える化は当然であろう。「あの人しかできない」はその人にとっては存在感になるだろうが、会社にとっては大きなリスク要因である。
会社を第一に考え、組織対応する為に、仕組みの確立と協働意識を喚起しなければならない。個々で対応できる事でも、不測の事態の備え組織対応する仕組みを確立せねば業務が停止し顧客に迷惑がかかる。
組織対応に向けては協働意欲の喚起が必要だが、金銭的報酬と非金銭的の両立が重要。特に会社に対する帰属意識と忠誠度を高める為にクレドの活用が必要であろう。
クレドとは、「信条」や「志」という意味であり、経営理念や価値観(組織文化・行動規範・行動指針など)である。クレ度は会社の社会における存在価値や意義を明文化したものであり、このクレドを会社や全社員が共有することで、持続した成長企業として価値向上に向けて活動できるものである。「会社の為=自分の為」を念頭に業務遂行をしていかなければならない。
クレドの効果として、
@社員のパフォーマンスが向上する。(社員が会社の存在意義が価値観を共有し共感すれば、高水準のモチベーションで行動することになる。その結果、会社が社員の行動にあれこれ言うこともなく、会社の為に自ら考え行動する集団形成が可能になる。)
Aコスト削減ができる。(クレドによって会社の将来目指すべき方向が示されるのでることなく明確な計画に基づき行動されるので無駄なコストの発生がなくなる。)
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Bコミュニケーションが効率化する。(余計なことを話す時間が削減できるから。何故そうするのかについては、社員みんなが共通の認識を持っているのでイチイチ細かい説明を必要としない。要は阿吽の呼吸があるという事)
Cコンプライアンスが徹底できる。(クレドに行動指針・行動規範などが明示されるので、社員はクレドに反した行動をしなくなる。)
D社員の定着率が向上。(クレドにより社員は会社に対する帰属意識や忠誠度が高まるので、会社と社員の垣根、社員同士の垣根がなくなり、良好で明確ン目標のある同市として絆が深まることで社員の定着率向上につながる
E競争上の差別的優位性が発揮できる。
(クレドによって社内は活性化し、顧客に向かっていく集団として常に、改善・改良の意識を持って顧客満足度を高める活動を展開することとなり、他社との優位性が明確になった組織で持続的な成長が可能となってくる)
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*クレドのデメリット
但し、クレドのデメリットとして価値観の押し付けがある。意に反した押し付けは選択の自由を有する社員の不満を煽ることがある。もしも強制されるようだと社員の中に「やらされ感」が生じて、クレドが逆機能化してしまう。その際は「傘下の原理」に基づき、みんなの意見を吸い上げ、民主的な意思決定の元でクレドの内容を決めていく工夫も必要である。
以上からクレドを有効に活用して社員全員を効率的に束ね、会社の目的達成に向けベクトルを合わせていかねばならない。
自分が不在でも組織や業務が円滑に機能するようにするのが各自が持つ役割と責任である。自分の組織における存在価値をアピールする為に、わざと人にその業務を譲らない者、奪われて自分の存在価値をなくすようなことをしない者など、保身を第一の目的としてはいけない。自分しかできない業務はつくらず、自分がやっていた業務を早く後進に任せて自らは更に付加価値の高い業務につくなど、会社と自分の成長に向けた仕事をしていきましょう。
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