2019年05月04日
創業家のお家騒動は見苦しい!
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中小企業診断士/行政書士 中村事務所
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創業家一族が「会社第一」と掲げながらもやはり身内を大切にし、会社を成長発展させた立役者である雇われ社長とその息子を追放した。
人事権や予算権などの権限を委譲して会社を任せ、そして会社の成長を「よしよし」と傍観していたが、その雇われ社長が我が子を取締役に抜擢した途端、乗っ取られる危機感を抱いた創業家がその貢献者親子を追放する大胆な行動に出る。
会社を任せっきりにして成長させるだけ成長させ、甘い汁を吸ってきた創業家が、我が子を社長にしたいばかりの理不尽な要求であることを指摘されている。創業家から経営を任せられ、今の日本を代表とする巨大企業に成長させたのはその雇われ社長の功績である事は誰もが認め、従業員を含め利害関係者のみんなから尊敬されていた社長である。
こういった大企業は多いのが実情ではなかろうか。
セブンイレブンも二年前、こういうお家騒動があったと記事になっていた。
私はセブンイレブンが好きでよく利用している。コンビニの中では大概が先駆者でコンビニ業界を常にリードし、もちろん店舗数も業績もbPである。しかしそのセブンイレブンがこの度、東大阪の店舗が反旗を翻し、世論を味方に本部に営業時間などの是正要求をして話題になった。
鈴木会長が存在していればこんな問題にならなかったのではとの声が大きい。消費者を相手に商売している小売業の代表格がこういうことをしていたらイメージが悪いと思うがどう考えているのだろう。
コンビニの過酷な現場を各オーナーはひたすら頑張って鈴木会長についてきていたのが実情だ。人手不足による運営上の悩みはここ最近、急に発生したものではない。ずっと人手不足でありながら各加盟店オーナーは必死になって頑張ってきたのであろう。それが創業家を中心としたお家騒動で尊敬する鈴木会長が事実上の追放となり、みんなの集中力が切れたのではなかろうか。
2万店舗まで店舗数を増やし、多店舗化の仕組みを確立させた鈴木会長率いるセブンイレブン。米セブンイレブンに加盟したもののアメリカのマニュアルは日本で活用できずに日本版マニュアルに作り直し、日々改良しながら、またPOSレジを活用しいつどんなお客様が何を購入されたか、リアルタイムに把握できるシステムも開発し、それらの情報をメーカーや卸など供給業者と共有し効率的な仕組みも作った。
業界の慣行を無視した多頻度小口配送など、無謀な提案も取引先を繰り返し説得し、実現させた粘りは相当な成功に対する執念である。
それらをすべて鈴木会長の主導の元に実現したことが加盟店オーナーからの支持につながり今のセブンイレブンがあるのではなかろうか。
私の昔からの友人も大阪市内にドミナントで7店舗出店しており、相当もうけているようで、経営の基礎をつくった鈴木会長には「足を向けて寝れない」と言っていた。米セブンイレブンが経営危機に陥った時に救済し子が親を買収した親子逆転は有名な話だ。
他のコンビニと平均日販の差をつけ、首位を快走していたが、ここで大きく躓いた結果となった。「企業は人なり」と当たり前の言葉が心にしみる結果となったようである。
創業家社長に求心力と卓越した経営カがあれば大政奉還もいいが、世襲重視に社員や関係者はついて来ず会社は円滑に機能しなくなる。今の時代、当然に禅譲とはいかないことをいくら会社は創業家の物と言いながらも理解しないといけない。
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