2019年05月02日
将来の収益を担保にした資金調達(2)
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南都銀行に相談に行くと、さすがに大阪にも攻勢をかけている積極果敢な銀行だけに融資残高を増やすのに躍起になっているのが話をしていてよく分かった。私の読みが当たったもので話を進めやすく、決してこちらがお願いしますと低姿勢でなくても、対等の精神で交渉ができたのが良かった。
普通、高齢の定年退職者が今まで培った経験・知識・ノウハウを元に独立開業するのではなく、まったくの未知の世界に参入するのに無資金・低担保価値で「一億円貸してください」と言えば門前払いが当然なはずである。
また担当者も人柄が良く「中小企業診断士」に対して敬意を表して頂き、話を進めやすかった。打ち合わせをする度、話も盛り上がり早い段階で人間関係構築ができた事も追い風であったと思う。銀行も中小企業に融資するための専門知識として「中小企業診断士」を保有している人も多く、また銀行も取得を奨励しているので、その資格を持っている自分としては話がしやすく助かるものである。
しかしまだ実績のない太陽光と言った再生資源エネルギーでの資金調達をするには乗り越えなえればいけない分厚い壁があった。
ちょうど売電価格が42円の頃で収入も多いが、収入が良いだけに太陽光パネルの設置需要も高く、パネルの値段も高かった時期で、費用対効果も綿密に計算しなければ、その顧客からも投資決断するか否かや、銀行からも融資決定がされないので、事業計画書と自然災害など不測の事態も想定した精度の高い採算シミレーションには尽力したものだ。
電力会社もあまり過剰な発電事業者からの売電は必要なく、電力供給の制限から申請がそのまま、すんなり許可されるものでもない。電力会社も送電のための設備投資が必要で、それは結局は消費者が負担することになるので、あまり積極的に進められない事情もあった。
担保価値の低い農地・自宅・定年退職後になくなる安定収入・将来にわたって得られる売電収入、及び設置費用の減価償却や保険・メンテナンスが主となるランニングコストによる収益予定表を提出して、停止条件付の業務請負契約を顧客と締結することになった。
そして難儀な農地転用を同時並行的に進めることとなった。行政書士でない者が見よう見まねで手続きをしたが、これも苦労の連続であった。橿原市役所の別館にある農業委員会に大阪から何度も足を運び手直しをさせられた。しかし農業委員会は奥でご高齢の方々がお茶を飲みながら煙草を吸って談笑しているなど、のどかで気楽な雰囲気の場所。大阪市内から高速を飛ばしてきている私の立場になって欲しいものであった。
続く・・・・・
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