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2017年10月14日
【お前もか!どこの会社も同じ?】神戸製鋼の強度偽装
1.はじめに
世の中のニュースは、衆議院選や北朝鮮のミサイルが注目されていますが、とんでもないニュースが入ってきました。
神戸製鋼のアルミ製品や銅製品の一部で強度などのデータの偽装が発覚しました。東洋タイヤや日産に続き、日本の製造業を代表する企業である「神戸製鋼」も偽装・・・。
今回は、コレの問題について、ブログに記載したいと思います。
出典:神戸製鋼公式サイト
2.神戸製鋼のデータ改ざんの概要
今回、判明した内容を報道の情報を元に、以下のとおりまとめてみました。
・(神戸製鋼の発表によると、)今年8月末までの1年間に出荷した「アルミ」や「銅」製品の一部で各メーカーに事前に約束した強度を満たしていないにもかかわらず、検査証明書のデータを書き換えていた(のちに、鉄鋼事業も改ざんしていたと発表)。
・出荷先は200社以上(のちに「500社」に拡大)。→影響が大きいので、「神戸製鋼」側は公表せず。
・現時点で判っている出荷先は、「三菱重工業」、「IHI」、「川崎重工業」、「三井造船」、「コマツ」、「防衛省」、「トヨタ自動車」、「日産」、「ホンダ」、「三菱自動車」、「マツダ」、「スバル」、「スズキ」、「ヤマハ」、「テンソー」、「タカタ」、「住友電装」、「米GM」、「米テスラー」、「独ダイムラー」、「仏ルノー」「JR東海」、「JR東日本」、「JR西日本」、「JR九州」、「東京メトロ」、「米ボーイング」、「米GE」、「欧エアバス」、「英ローレス・ロイス」、「パナソニック」、「ダイキン工業」、「三菱電機」、「日立製作所」、「東芝」、「米インテル」です。
・データの改ざんは子会社も含めた国内4つの工場で管理職を含む数十人が不正と知りつつ行われ、会社側は、不良品を減らしたり納期を守ったりする目的だったと見られると説明。
・製品によっては少なくとも10年ほど前からこうした不正が行われていたとのこと。
・「13日公表した鉄鋼についての4件は、不正を知っていて隠したのか」の問いに対して、「隠したわけではない。取締役会でも取り上げられたが、法令違反かどうかの判断で即時公表はしなかった。原因分析を徹底してやるなら過去分も分析すべき、と公表した」と説明。
・「社長は前日の12日、「鉄鋼(の不正)はない」と話していたが、知っていたのか」の問いに対して、「当然、取締役会でもあがっていたので認識していた。「ない」と言ったのは、アルミや鉄粉(の不正)が見つかった緊急監査や自主点検の中では、鉄鋼(の不正)は見つかっていなかったからだ」と説明。
上記の情報が10月13日時点の情報です。偽装は会社の組織ぐるみとのことです。この問題は、今後大きな問題に発展する可能性があります。エアバッグの欠陥リコールにより、経営破綻した「タカタ株式会社」の負債総額はおよそ1.7兆円を超えるかもしれません。
以下は、神戸製鋼に掲載されていた。お詫び文です。
当社が製造したアルミ・銅製品の一部に関する不適切な行為について2017年10月8日株式会社神戸製鋼所
このたび、当社のアルミ・銅事業部門(同部門傘下のグループ会社を含む。)において、お客様との間で取り交わした製品仕様に適合していない一部の製品につき、検査証明書のデータの書き換え等を行うことにより、当該仕様に適合するものとして、出荷していた事実(以下「本件不適切行為」といいます。)が判明しました。
本件不適切行為は、当社が過去1年間に出荷した製品を対象として実施した契約遵守状況の自主点検及び緊急品質監査を通じて判明したものです。本件不適切行為の対象として現時点で判明している製品(以下「本件不適合製品」といいます。)の概要は以下のとおりです。
主な製品:
アルミ板、アルミ押出品、銅板条、銅管及びアルミ鋳鍛造品
出荷期間:
2016年9月1日〜2017年8月31日
数量等 :
アルミ製品(板、押出品) 約19,300t
銅製品(板条、管) 約 2,200t
アルミ鋳鍛造品 約19,400個
現在、当社は、本件不適合製品の出荷先のお客様に対し、逐次、ご連絡及びご説明を開始するとともに、本件不適合製品を使用したお客様の製品に対する品質影響(安全性含む)についての技術的検証をお客様とともに行っております。また、本件不適切行為に係る事実関係の調査及び他の事業部門における同種の不適切行為の有無に関する調査を行っております。これまでの検証・調査において、本件不適合製品の安全性に疑いを生じさせる具体的な問題は確認されておりませんが、万が一、本件不適合製品の安全性に疑いが生じた場合には、迅速かつ適切に対応する所存です。
また、当社は、事態の重大性に鑑み、当社会長兼社長である川崎博也を委員長とする品質問題調査委員会を設置するとともに、外部法律事務所に対し、本件不適切行為に係る事実関係の調査を依頼しており、現在、この調査が進められているところです。今後、この事実調査の結果等を踏まえ、適切な対応を迅速に進めてまいります。
なお、本件による業績への影響は現時点で不明です。今後、影響の程度が判明した時点で公表を行う予定です。
このような重大事案を生じさせたことは慙愧に堪えず、深く反省するとともに、お客様をはじめ、関係者の皆様に多大なご心配、ご迷惑をお掛けしますことを心よりお詫び申し上げます。今後調査が進展し次第、改めてご報告をさせていただきます。
プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。
なお、神戸製鋼の「社訓」には、「KOBELCOの3つの約束」と「KOBELCOの6つの誓い」というものがあるようです。残念ながら、この約束と誓いは実践されていなかったようです。
KOBELCOの3つの約束
神戸製鋼グループの社会に対する約束事であり、グループで共有する価値観。
1.信頼される技術、製品、サービスを提供します。
2.社員一人ひとりを活かし、グループの和を尊びます。
3.たゆまぬ変革により、新たな価値を創造します。
KOBELCOの6つの誓い
神戸製鋼グループに属する全社員がKOBELCOの3つの約束を果たすための誓い。
1.高い倫理観とプロ意識の徹底
2.優れた製品・サービスの提供
3.働きやすい職場環境の実現
4.地域社会との共生
5.環境への貢献
6.ステークホルダーの尊重
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