しかし、これは明白に間違いです。
そもそも破綻とは何か
破綻というのは年金が全く支給できなくなり、加入者つまり国民から見れば支払った年金保険料が全く無駄になってしまうような最悪の事態です
しかしそんな「破綻」の事態に本当になるのでしょうか
現実的に考えて、少子高齢化等により、公的年金による保障は縮小していきます。
これはほぼ間違いありません
逆に言うと、保証を際限なく縮小させていけば、数字上ゼロになるような破綻は起こりえません。
現在年金制度には、保障を縮小させていくメカニズムが制度上組み込まれているといえます
制度が維持出るよう、これから年金はどんどん減っていく。
だから年金は破綻するわけがないのです
破綻はしないけど・・
すみません、実にインチキな説明、詭弁ですよねw
際限なく減らせば結局、年金で生活することは不可能になるのではないか、それは破綻と同じじゃないか
という声が聞こえてきそうです
公的に説明される「年金は破綻しない!」論もまた、要はそういうことなんですよ
はっきりいって、公的年金で生活するのは今後不可能になっていきます。
いや、不可能と言い切ってはいけない。ほぼほぼ無理かも、無理なんじゃないかな
勘違いしてほしくないのは、年金は老後の大切な収入源であることも間違いないということ
公的年金の大きな特徴は、亡くなるまで、毎月受給できる、極めて貴重な固定収入であること
高齢になっても、亡くなるまで固定収入がしっかりある、なんて人は多くはありません
やはり年金は将来不安を少なくするための大切な存在です。
しかし特別に悲観的な見方をしなくても、国民年金・厚生年金だけでは、老後の生活を豊かに送ることは極めて困難なことも事実なのです。
私たちは、老後に不安を持たざるを得ない時代を生きている、といってもよいでしょう。
年金を含めて資産状況を考えよう
大切なことは、自分が現在、将来にいくら保険料を支払い、高齢になったときにいくら受給できることが想定されるのかを計算し、
それが足りないと考えるのであれば、足りない部分を自分なりに確保することです。
将来不安を解消するのは年金だけじゃない
意識しないかもしれませんが、皆さんが加入している公的年金による将来の年金受給権は、手元に持っている現金、預金などと同じような「財産」です。
数ある財産の種類のうち、年金のメリットとしては、少ない額をコツコツ(半強制的に)支出することによって比較的無理なく財産形成ができること、
そして上記の通り、年金は狭義では「破綻」しないといえ、価値がゼロになることがないこと、
そして、基本的に高齢になればなくなるまで毎月受給でき、恒久的な固定収入となることがあります。
この機能は、公的年金・企業年金・個人年金等、一般に「年金」と呼ばれるものの強みです
そして、その年金の強みを生かしつつ、自分の手元の資産をうまく運用し、殖やしていくこともまた、年金不安に対応するための手段となります。
年金はほかにないメリットを持つ財産であり、ほかの資産の特徴と合わせ、全体で自分の資産の持ち方を検討すべきだということを覚えておきましょう
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