2022年04月06日
香港政府が全世帯に配った新型コロナウイルス対策パックに入っている中国政府お墨付きコロナ漢方薬、連花清瘟膠囊とは?
2022年4月、香港政府はコロナに効く漢方薬として「連花清瘟膠囊」を約270万世帯に無料配布しました。
今回はコロナ漢方薬「連花清瘟膠囊」がどんな薬なのか?また、「連花清瘟膠囊」以外の中国政府が推奨する漢方薬「清肺排毒湯」などを香港のコロナ事情と共に紹介していきます。
香港のコロナ事情
人口約750万人の香港ですが、3月上旬には1日の新規陽性者数が2万人を超える日々が続き、市民の7人に1人の割合まで爆発的に陽性者が増えました。
隔離施設や病院は満床。感染者や濃厚接触者は自宅待機&療養。PCR検査を受ける各地区のコミュニティーセンターも逼迫。その為市販のキットを使った抗原検査が認められ、陽性だった場合はインターネットにて申告登録が行える。などと言った措置が取られていました。
日本のニュースでも報道をされていたので、病院の外で寒空の下、ベッドに寝ながら診察を待たされた高齢者の映像など、ご覧になった方もいらっしゃると思います。
この記事を書いている4月上旬には1日の新規陽性者数が1万人を切り、第5波のピークは過ぎたものと思われています。
香港でも「モルヌピラビル(MSD社)」と「パクスロビド(ファイザー社)」の飲み薬の使用が始まりましたがまだまだ限定的です。
厳しい水際対策や防疫対策にてゼロコロナを目指していた香港ですが、最近は徐々にwithコロナへとシフト中で、4月21日から防疫対策がだいぶ緩和される予定です。
香港政府が全世帯に発送した「新型コロナウイルス対策パック」
そんな香港ですが、「防疫服務包(新型コロナウイルス対策パック)」と言うものが、4月2日以降、政府より約270万の全世帯に向け発送されています。1世帯3人で計算された1週間分の
抗原検査キットー20個
KN95のマスクー20枚
連花清瘟膠囊(漢方薬)ー2箱
KN95のマスクー20枚
連花清瘟膠囊(漢方薬)ー2箱
がセットになっています。
連花清瘟膠囊とはどんな漢方薬?
「連花清瘟(れんかせいおん)膠囊(=カプセル)」は2003年にSARSが大流行した時に開発され、2020年
中国国家中医薬管理局が発行した新型冠状病毒肺炎治療方案(新型コロナウイルス感染症治療法案)に収められている漢方薬の1つです。中国政府お墨付きという事ですね!
ウイルス感染による呼吸器系疾患の軽症または中度の患者向けで、抗炎症作用、解熱、咳止め作用があり、免疫機能を調節し回復力を高める。と記載されています。
◆効能・効果
発熱、筋肉痛、鼻づまり、鼻水、咳、頭痛、喉の乾き、痛み、舌紅、苔薄黄など
◆成分
板藍根、金銀花、連翹、魚腥草、綿馬貫衆、石膏、紅景天、広藿香、炙麻黃、甘草、炒苦杏仁、大黄、薄荷醇
◆禁忌
組成成分に対してアレルギーがある人は服用できない
◆副作用
吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、膨満感、反胃、発疹、かゆみ、口渇、めまいなど
◆注意
服用期間は辛い物、生もの、冷たい物、脂物、飲酒、喫煙は控える
高血圧、糖尿病、心臓、肝臓、腎臓疾患などの持病持ちの人は医師の指導の下服用する
小児、妊娠、授乳中、高齢者は医師の指導の下服用する
運動選手は要確認(麻黄の成分がドーピング違反になります)
など。。。
詳しく知りたい方は製薬会社の商品ページ(参考URL)を参照ください(中国語)
連花清瘟膠囊は日本でも買えるの?
残念ながら現在のところ、厚生労働省から承認されている医薬品の中に「連花清瘟」はありません。ですので漢方外来にて煎じ薬を処方してもらうか、「連花清瘟」の組成のベースとなる「麻杏甘石湯」「銀翹散」を服用します。
咳、肺炎の症状には麻杏甘石湯、のどの痛み発熱には銀翹散ですが、どちらも服用したい場合は医師、薬剤師に相談して下さい。
因みに、体質改善や予防医学に強い漢方薬ですが、「連花清瘟」は予防薬としての効果はありません。コロナに罹ってから飲む薬です。
その他のコロナ漢方薬
中国政府は「連花清瘟膠囊」の他に「清肺排毒湯」「金花清感顆粒」「藿香正気散」等を治療法案に記載しています。ですが、日本では未承認の薬ばかりなので、先の連花清瘟の様に元になっている漢方薬を体質や症状に合わせ服用する対応がとられています。「麻杏甘石湯」「射干麻黃湯」「小柴胡湯」「五苓散」「銀翹散」などになります。
中医師クリニックではコロナ予防の漢方茶が売られてたりします。
また、Yahooなどの検索エンジンにて「連花清瘟 組み合わせ」や「清肺排毒湯 組み合わせ」で検索すると漢方を専門とする方達の、これら漢方薬の代用処方などが出てきて参考になります。
外出したくない。外出できない。
感染しても行く施設がなく自宅待機、自宅療養。
自宅に何か、コロナ用の薬を備えておきたい。
感染しても行く施設がなく自宅待機、自宅療養。
自宅に何か、コロナ用の薬を備えておきたい。
そんな方の薬を購入する際の参考になれば幸いです。
また、以前書いた「【保存級!】その体調不良冷えが原因かも!?冷え性改善に行きたい医療機関まとめ(東京23区) 」記事内の医療機関情報を更新しましたので漢方薬に興味のある方はどうぞ。
※今回当ブログでは「連花清瘟膠囊」「清肺排毒湯」「金花清感顆粒」等を日本人に馴染みのある【漢方薬】として記載していますが、これらは実際には【中薬、中医薬、中成薬】などと呼ばれます。
【全国発送対応】PCR検査はTケアクリニック
▼参考URL▼
●中华人民共和国中央人民政府 国务院部门文件「新型冠状病毒肺炎诊疗方案(试行第七版)」
●以岭药业(以嶺薬業)「連花清瘟膠囊」
●農本方「"清肺排毒湯" 對抗肺炎」
▼参考文献▼
●謝 心範, 山本 理 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と戦う現場の漢方薬 - 三薬三方- 日本補完代替医療学会誌 2020年 17 巻 1 号 P. 73-81
●高山 真, 有田 龍太郎 漢方および中医学関連分野 日本統合医療学会誌 2020年 13 巻 2 号 P.79-81
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