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2018年11月15日

歯周炎と脳梗塞,肩こりや頭痛だけでなく,認知症にも関連!  まず,歯医者さんにかかりましょう! 歯周炎とアルツハイマー病リスクが関連

歯周炎と脳梗塞,肩こりや頭痛だけでなく,認知症にも関連! 
まず,歯医者さんにかかりましょう!
歯周炎とアルツハイマー病リスクが関連

提供元:ケアネット 公開日:2018/10/18
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歯周病が、

軽度認知障害(MCI)・
主観的認知低下(SCD)・
アルツハイマー病(AD)

のリスク増加の一因となるかどうかを検証するために、
スウェーデン・カロリンスカ研究所のJacob Holmer氏らが症例対照研究を実施した。

その結果、辺縁性歯周炎と早期認知障害およびADとの関連が示唆された。

Journal of Clinical Periodontology誌オンライン版2018年10月5日号に掲載。

 本研究は、スウェーデンのHuddingeで3年間にわたって実施された。

カロリンスカ大学病院のカロリンスカ・メモリークリニックで、
連続した154例を登録し、
3つの診断群(AD、MCI、SCD)をまとめて「症例」とした。

年齢および性別がマッチした76人の認知的に健康な対照を、
Swedish Population Registerを介して
無作為にサンプリングした。

すべての症例および対照は、臨床検査およびX線検査を受けた。
潜在的な交絡因子を調整したロジスティック回帰モデルに基づいて統計解析を実施した。

主な結果は以下のとおり。

・対照群より症例群で、口腔健康状態不良および辺縁歯槽骨喪失が多くみられた。

・症例群は、

広範な辺縁歯槽骨喪失(オッズ比[OR]:5.81、95%信頼区間[CI]:1.14〜29.68)、
深い歯周ポケットの増加(OR:8.43、95%CI:4.00〜17.76)、
う蝕(OR:3.36、95%CI:1.20〜9.43)

に関連していた。(ケアネット 金沢 浩子)
原著論文はこちら
Holmer J, et al. J Clin Periodontol. 2018 Oct 5.[Epub ahead of print]

2018年11月14日

今年(2018年)の新規がん患者は世界で1,810万例、 がんによる死亡は960万例に上ると推算され、発症、死亡ともに肺がんが1位!  男性では新規肺がん,女性では新規乳がんが,第1位!!

今年(2018年)の新規がん患者は世界で1,810万例、
がんによる死亡は960万例に上ると推算され、発症、死亡ともに肺がんが1位! 
男性では新規肺がん,女性では新規乳がんが,第1位!!

肺がんは発症、死亡とも世界第1位 IARC、2018年185カ国36種がん統計
2018年10月16日 06:10

 世界保健機関(WHO)のがん専門研究機関である国際がん研究機関(IARC)は、
世界各地のがんの発症や死亡に関するデータベースGLOBOCAN 2018を用いた185カ国36種のがん統計を発表した。
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統計によると、今年(2018年)の新規がん患者は世界で1,810万例、
がんによる死亡は960万例に上ると推算され、発症、死亡ともに肺がんが1位となった。
IARCのFreddie Bray氏らが結果をCA Cancer J Clin(2018年9月12日オンライン版)で報告した。

アジアでがんの発症と死亡が最多

 がんの発症と死亡は世界で急速に増加している。
IARCの前回(2012年)の報告では、新規がん患者は1,410万例、がんによる死亡は820万例としていた。
世界各国の平均余命を延ばす上で、がんは21世紀における大きな障壁となっている。

 最新のがん統計によると、今年の新規がん患者は1,810万例
〔非黒色腫皮膚がん(NMSC)を除くと1,700万例〕、
がんによる死亡は960万例(同950万例)に上る。

男性の5人に1人、女性の6人に1人が生涯にがんを発症し、
男性の8人に1人、女性の11人に1人ががんで死亡する計算になる。

 男女を合わせると、新規がん患者の約半数(48.4%)、
がんによる死亡の半数以上(57.3%)がアジアに集中している。

その理由の1つとして、世界の人口の約60%がこの地域に集中していることが挙げられる。

 アジアに次いで発症率が高い欧州では、
新規がん患者の23.4%、がんによる死亡の20.3%を占めるが、人口は世界の9.8%にすぎない。

世界人口の13.3%を占める南北米大陸では、
新規がん患者の21.0%、がんによる死亡の14.4%を占める。

またアフリカ(世界人口の16.9%)では、
それぞれ5.8%、7.3%となっている。

アジアとアフリカでは、がんによる死亡の割合が新規がん患者の割合よりも高い。
これは予後が不良ながんの発症が多く、
加えて適切な診断と治療を受ける機会が限られる国が多いためである。

発症率と死亡率が高いがん、性別や国の経済状況などでも変動

 男女合わせた発症割合が最も高いのが肺がんと乳がん(女性)で、
これに大腸がんが続く。

これら3種のがんはがん死亡に占める割合も高く、
それぞれ1位、5位、2位である。これら3種のがんで、
全体で新規がんおよびがん死亡の3分の1を占める。

 今年の新規がんに占める割合は、
最も高い肺がんと乳がんの11.6%(210万例)に次いで大腸がんの10.2%(180万例)、
前立腺がんの7.1%(130万例)、胃がんの5.7%(100万例)となっている。

 一方、がん死亡に占める割合は肺がんが18.4%(180万例)で最も高く、
次いで大腸がんの9.2%(88万1,000例)、
胃がんの8.2%(78万3,000例)、肝がんの8.2%(78万2,000例)と続く。

乳がんは6.6%(62万7,000例)で、
先進国では乳がんの予後が比較的良好なため、がん死亡の割合は5位となっている。

 男女別に見ると、男性の新規がん患者に占める割合が最も高いのは肺がんで14.5%、
肺がんはがん死亡に占める割合も22.0%(がん死亡全体の5分の1に相当)と最も高い。

男性の新規がん患者の割合が次に高いのは前立腺がんの13.5%、
大腸がんの10.9%。

がん死亡に占める割合は、肺がんに続き、肝がんの10.2%、胃がんの9.5%であった。

 女性の新規がんの割合が最も高いのは乳がん(24.2%)で、
統計対象185カ国中154カ国で最多となっている。

乳がんは、女性のがん死亡に占める割合も15.0%と最も高い。

新規患者の割合が乳がんの次に高いのは
大腸がんの9.5%、肺がんの8.4%。

がん死亡に占める割合は乳がんに続き、肺がんの13.8%、大腸がんの9.5%となっている。

 ただし、新規発症や死亡の割合が高いがんは、
その国の経済状況、社会や生活様式などの因子により変化する。

低所得国では、質の高いがん登録やエビデンスに基づいたがん対策の立案と実施は困難である。

そこでIARCの主導の下、がんの実態把握が遅れている地域を支援する国際協力事業として、
2012年にがん登録・統計の国際支援計画(Global Initiative for Cancer Registry Development)が開始された。IARCの6カ所のハブセンターがアフリカ、アジア、中南米などの地域のがん登録を支援している。

 IARC長官のChristopher Wild氏は「今回の知見は、
世界で驚異的に増加しているがんに早急に取り組む必要があること、
予防が重要な役割を果たすことを強調するもの。

この生命を脅かす疾患を制御するには、
効果的な予防と早期発見のための政策を早急に実施し、
治療を完全なものにしていかなければならない」と述べている。
(森下紀代美)

2018年11月13日

食事で乳がんを予防? 地中海食が乳腺内微生物叢に好影響

食事で乳がんを予防?
地中海食が乳腺内微生物叢に好影響

米国女性(40〜49歳)が一般的に摂取する食事
〔蛋白質と脂質は主に動物由来、飽和脂肪酸およびナトリウム(Na)量が多く、
一価不飽和脂肪酸(MUFA)およびn-3脂肪酸が少ない〕
地中海食:豆類、ナッツ、野菜、魚が中心の食事
(蛋白質と脂質は主に植物由来、Naおよび精製糖が少なくMUFAが多い)
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たぶん日本古来の食事は、オリーブオイル以外当てはまると思う。
日本の栄養学を科学的データで検証し、世界に向けて発信してほしい!

 近年、腸内細菌叢と同様、乳腺にも微生物叢が存在し、
その構成は食事の影響を受ける可能性が報告されている。
米・Wake Forest Baptist Medical CenterのCarol A. Shively氏らは、
地中海食が乳腺の微生物叢および代謝産物のプロファイルに直接影響を及ぼすことを
動物実験によって発見したと、Cell Rep(2018; 25: 47-56.e3)に報告。
乳がん予防における新たなアプローチの可能性を示唆した。

地中海食で乳酸桿菌、胆汁酸代謝物が増加

 Shively氏らは、
乳腺組織に特異的な細菌叢に影響を及ぼす食事パターンがあるかを調べるため、
メスのカニクイザルに西洋食※1または地中海食※2を31カ月間与え、
試験開始前後の乳腺組織の微生物叢などについて解析し、比較検討を行った。

 その結果、西洋食群と比べ、
地中海食では細菌の総菌数や多様性に差はなかったものの、
明らかに異なる乳腺組織の微生物叢を呈していた。

 乳酸桿菌は乳がんの負の調節因子とされているが、
地中海食群の乳腺組織ではLactobacillaceae(乳酸桿菌)が西洋食群の約10倍に増加していた。

一方、西洋食群では乳腺組織中のRuminococcus、Lachnospiraceae、Oscillospira、Coprococcus属の数が
地中海食群に比べ有意に多かった。

 また、地中海食群の乳腺組織では乳がんのリスクを低下させる可能性がある
胆汁代謝産物および微生物が産生した生理活性物質の増加が認められた一方、
活性酸素代謝産物は減少していた。

食事やサプリが乳がん予防アプローチとなるか

 今回の結果について、
Shively氏は「食事の内容が乳腺特有の微生物叢および代謝産物に影響することが確認され、
その影響は乳腺など腸管以外の微生物叢に直接及ぶことが示された。

食生活が乳房の炎症に影響を及ぼし、
乳がんのリスクを調節する可能性が考えられる」
と述べている。

 同氏らは、
特定の食事パターンやプロバイオティックサプリメントが乳がん予防のアプローチとなるかどうか、
これらが乳腺や乳房腫瘍の微生物叢に及ぼす影響について調べる追加の前臨床研究を実施している。

さらに、乳がんの腫瘍増殖、治療反応性および炎症に対する
胆汁酸代謝産物や微生物が産生する生理活性物質の役割についても研究を重ねているという。

※1米国女性(40〜49歳)が一般的に摂取する食事
〔蛋白質と脂質は主に動物由来、飽和脂肪酸およびナトリウム(Na)量が多く、一価不飽和脂肪酸(MUFA)およびn-3脂肪酸が少ない〕
※2豆類、ナッツ、野菜、魚が中心の食事
(蛋白質と脂質は主に植物由来、Naおよび精製糖が少なくMUFAが多い)
(宇佐美陽子)
posted by 田中松平 at 07:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 食事

2018年11月12日

最も寿命を延ばすスポーツは?

最も寿命を延ばすスポーツは?
テニスやバドミントンなどのラケットスポーツが最も平均余命を延長している。
その理由について、「ラケットスポーツが"インターバルトレーニング"
(不完全な回復を挟んで運動を繰り返すトレーニング)に当てはまるからではないか」
2018年10月11日 06:05
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 運動に寿命を延長する効果があることは、これまでの研究で明らかにされている。
デンマーク・Frederiksberg HospitalのPeter Schnohr氏らは「坐位中心の生活で運動不足の人に比べて、
スポーツを行っている人は平均余命が長く、特にテニスをしている人では9.7年も長かった」
とMayo Clin Proc(2018年9月4日オンライン版)に発表した。

水泳やランニングなどの個人スポーツより、
特にテニスやサッカーなどのソーシャルスポーツ
(他人と行うスポーツ)で長寿の傾向が見られたという。

8,500例超を25年追跡し全死亡率を検討

 Schnohr氏らは、スポーツに参加することと平均余命の関連について評価するため、
デンマークの大規模コホート研究、コペンハーゲン市心臓研究(CCHS)の参加者のうち
8,577例について、1991年10月または1994年9月から2017年3月まで約25年間追跡し、
全死因死亡率を検討した。

CCHSでは、さまざまな種類のスポーツや余暇の運動などに関する詳細なアンケートが行われた。

 その結果、坐位中心で運動不足の人と比べた定期的にスポーツ(8種類)を行っている人における
平均余命(多変量調整後)は、
テニスが最も長く9.7年。
次いでバドミントン6.2年、
サッカー4.7年、
サイクリング3.7年、
水泳3.4年、
ジョギング3.2年、
健康体操3.1年、
スポーツジムでの運動1.5年であった。

 同氏らは「今回の研究から、いずれのスポーツも平均余命の著明な改善と関連していることが分かった。

しかし、これは観察研究のため両者の関連が因果関係であるかどうかは不明」と述べ、
「興味深いことに、個人スポーツより
ソーシャルスポーツ(チームスポーツ含む)の方がより長寿
と関連していた」と説明している。

インターバルトレーニングの効果か

 この研究に参加していない米・Mayo Clinicスポーツ医学のEdward R. Laskowski氏は、
長寿傾向を示したソーシャルスポーツの中でも、
テニスやバドミントンなどのラケットスポーツが最も平均余命を延長していることに着目。

その理由について、「ラケットスポーツが"インターバルトレーニング"
(不完全な回復を挟んで運動を繰り返すトレーニング)に当てはまるからではないか」と考察している。

 同氏は「例えばテニスでは、1ポイントのプレーにおいて30秒間非常に激しい運動をした後に、
次のポイントプレーまでに不完全回復時間を持つことができる。

そのようなインターバルトレーニングは
身体機能の強化において非常に効率的であることが知られており、
実際に効果を上げている」と述べている。

 しかし、同氏は「水泳やランニングなどの個人スポーツを行っている人であれば、
それらを続ければよい。
スポーツをしない人に比べて長生きできる。

ただし、テニスなどのラケットスポーツを始めるなら、
もっと長生きできる可能性がある」と指摘している。
(慶野 永)

2018年11月11日

 コーヒーをよく飲む人では死亡リスクが低いことが知られている!

 コーヒーをよく飲む人では死亡リスクが低いことが知られている!

今回、約5,000人の慢性腎臓病(CKD)患者を対象とした研究により、
CKD患者においても、1日当たりのカフェイン摂取量が多い人は、
摂取量が少ない人に比べて全死亡リスクが低い可能性のあることが、
北リスボン病院(ポルトガル)のMiguel Bigotte Vieira氏らの研究で示された。

研究の詳細は「Nephrology Dialysis Transplantation」9月12日オンライン版に掲載された。
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 研究グループは、1999〜2010年の米国民健康栄養調査(NHANES)のデータを用い、
CKD患者4,863人を対象に、
カフェインの摂取量およびカフェインを含む飲料の種類(コーヒー、お茶、清涼飲料水)を評価した。

対象患者をカフェインの摂取量の4分位値
(1日当たりそれぞれ28.2mg未満、
28.2〜103.0mg、
103.01〜213.5mg、
213.5mg超)で4つの群に分け、
死亡との関係を検討した。

 その結果、5年間(中央値)の追跡期間中に1,283人の死亡が確認された。

解析の結果、『死亡リスク』は、カフェイン摂取量が最も少なかった群に比べて、
最も多かった群では『22%低く』、
摂取量が2番目、3番目に多かった群ではそれぞれ『26%低い』
ことが分かった。

 今回の研究では因果関係は明らかになっていないが、
カフェイン摂取量が多いとCKD患者の寿命が延びる可能性が示された。

こうしたカフェイン摂取量と死亡リスクが反比例する関係は、
年齢や性、人種、喫煙習慣、その他の併存疾患、食生活などの因子で調整後も一貫してみられた。

また、カフェイン摂取量が多いグループは、白人の男性で学歴が高く、収入が多い人が多かったほか、現在喫煙しているか過去に喫煙歴があり、飲酒量が多い傾向がみられたという。

 Vieira氏らによると、米国ではCKD患者は成人の14%を占め、医療費の増大や死亡リスク上昇の一因となっているという。

同氏は、コーヒーやカフェインを含む飲料の摂取は、
簡便で臨床上有益な選択肢となる可能性があると述べる一方、
カフェイン摂取の有効性については今後、ランダム化比較試験で検証する必要があると強調している。

 また、専門家の一人で米ニューヨーク・サウスサイド病院のRobert Courgi氏は、今回示されたカフェインの効果の背景には生理学的な要因がある可能性を指摘している。

「コーヒーの摂取にはこれまで有益性だけでなく有害性も報告されているが、
今回の研究では、コーヒーを飲むCKD患者では死亡リスクが低いことが示された。

コーヒーには一酸化窒素を通して血管機能を改善する作用があるのかもしれない」と話している。
[2018年9月14日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay.

原著論文はこちら
Bigotte Vieira M, et al. Nephrol Dial Transplant. 2018 Sep 12. [Epub ahead of print]

2018年11月10日

5秒で正確判定可能なインフルエンザ検査機器を発売 大塚製薬とデンカ生研

5秒で正確判定可能なインフルエンザ検査機器を発売
大塚製薬とデンカ生研

昨年7月発売の検査キット「クイックナビ−Flu2」の専用品

化学工業日報2018年10月17日 (水)配信
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 大塚製薬とデンカ生研は、
最短5秒でインフルエンザ検査を行える
医療機器「クイックナビリーダー」を10月23日に発売する。

喉や鼻腔から採取した検体中に
インフルエンザウイルスが含まれているかどうかを
デジタル表示で正確に判定する。

昨年7月に発売した検査キット「クイックナビ−Flu2」の専用品で、
目視判定に加えて機器判定が可能になる。

 Flu2はイムノクロマト法に基づく
手のひらサイズのプレート。

穴に検体を滴下し、現れるラインの本数に基づいて感染の有無を判断する。
だが目視で本数を調べる場合、感じる色の濃さなどが異なるため、
判定者によってばらつきが生じることがある。

 今回発売するクイックナビリーダーは、
Flu2を差し込むと陽性か陰性かをデジタル表示する。
ラインの本数に頼らないため正確性が高い。

ライン目視と同じくA型ウイルスとB型ウイルスとの判別も可能。
4万円前後の競合品に対し、2万8000円と価格も抑えた。

 使い方は2種類から選べる。

検体滴下から十分な時間が経過したFlu2を挿入して5秒で判定するのがモード1。
一方、検体滴下直後のFlu2を挿入して1分間で判定するのがモード2。

ライン目視の代替ならモード1が、大量の検体を同時に調べるような場合はモード2が向く。

 大塚製薬とデンカ生研は「クイックナビ」シリーズとして
インフルエンザウイルスのほか
ノロウイルス、
アデノウイルスなどの検査試薬を展開している。

デジタル表示キットはインフルエンザウイルス向けが初めて。新製品の製造はデンカ生研が、販売は両社が行う。

2018年11月09日

アルツハイマー病の遺伝子治療、発症後でも改善可能!

アルツハイマー病の遺伝子治療、発症後でも改善可能!
 アルツハイマー病は、アミロイドβというたん白質が脳に蓄積して発症すると考えられてきた。
ところが、アミロイドβを除去しても症状が改善しないことが判明し、他のたん白質に着目する手法が増えつつある。
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アルツハイマー病の遺伝子治療、発症後でも改善可能!
東京医科歯科大、マウスへの「PQBP1」の補充で記憶力テストの成績を顕著に回復

化学工業日報2018年10月10日 (水)配信 一般内科疾患神経内科疾患

 東京医科歯科大学の岡澤均教授らの研究グループは、アルツハイマー病の発症後でも効果が見込める遺伝子治療の可能性を、マウス実験で見いだした。

複数の発達障害の原因遺伝子である「PQBP1」を補充することで、記憶力テストの成績を顕著に回復できた。

その前提として、「SRRM2」というたん白質に異常が生じてPQBP1が減少する仕組みも解明した。

 アルツハイマー病は、アミロイドβというたん白質が脳に蓄積して発症すると考えられてきた。

ところが、アミロイドβを除去しても症状が改善しないことが判明し、他のたん白質に着目する手法が増えつつある。

 岡澤教授らのアプローチはその一環。脳サンプルを解析した結果、アミロイドβが蓄積し始める前の段階で、3種類のたん白質が変質していることが示唆された。

その一つがSRRM2で、部分的にリン酸化していた。

 たん白質は通常、鎖状のアミノ酸が折りたたまれた立体構造をとる。

しかしリン酸化されたSRRM2は立体構造にならず、本来の働きをしない。

その結果、脳の神経伝達部位シナプスの形成にかかわるPQBP1が減ることが分かった。

 研究グループは次に、PQBP1を欠損させたマウスとアルツハイマー病モデルマウスを作成。

そして2種のマウスを比較して、どちらもシナプス形成に異常があることを確認した。

さらにPQBP1をアデノ随伴ウイルスというベクターに入れて投与する遺伝子治療を行ったところ、記憶力テストでマウスが良好な結果を出した。

 これらの実験結果は、不足するPQBP1を補充することで、発症後でもアルツハイマー病から回復できる可能性を示唆している。

!成果は科学誌「Molecular Psychiatry(モレキュラー・サイキアトリー)」オンライン版に10月3日に掲載された。

2018年11月08日

「保育園児や保護者、保育園スタッフに対する手指消毒剤を用いた手指衛生教育は、園児の保育園欠席、かぜウイルス罹患、抗生物質処方を減らす」

「保育園児や保護者、保育園スタッフに対する手指消毒剤を用いた手指衛生教育は、園児の保育園欠席、かぜウイルス罹患、抗生物質処方を減らす」

子供のかぜ対策にせっけんより有効なのは?
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 せきや喉の痛み、鼻水といった症状が現れる小児の呼吸器感染症(Respiratory infection;RI)の対策には、せっけんによる手洗いよりも『手指消毒剤』の方が有効であると、スペイン・Distrito Sanitario de Atención Primaria AlmeríaのErnestina Azor-Martinez氏らがPediatrics(2018年10月8日オンライン版)に報告した。

手指消毒液使用群で罹患率や保育園欠席率が低い

 小児のRIは、罹患者数が多いことや、抗生物質の過剰使用の一因となっていることから、
公衆衛生上重要な問題といえる。

 せっけんを使った手洗いは感染防止に最も有効とされており、
アルコールジェルなどの手指消毒剤の殺菌・殺ウイルス効果も実証されている。

しかし、特に感染リスクが高い保育園における、手洗いや消毒剤などを用いた手指衛生教育の重要性を調べた研究はほとんどない。

 そこでAzor-Martinez氏らは、
保育園や園児の家庭における手指衛生教育の効果を検討することを目的に、
スペイン・アルメリアの24の保育園に通う0〜3歳の小児911例を対象にランダム化比較試験を実施。

対象を
@指導を受けせっけんで手を洗う群(せっけん手洗い群、274例)
A指導を受け手指消毒剤を使う群(手指消毒剤群、339例)
B指導なしで普段通りに手を洗う群(対照群、298例)
ーの3グループに分け、2013年11月から8カ月追跡した。

せっけん手洗い群と手指消毒剤群では、
試験開始前、園児やその親、保育園のスタッフはワークショップなどを通じて
研究者からせっけんでの手洗いや手指消毒剤使用の正しい方法などの指導を受けた。

 その結果、園児のRI罹患と抗生物質処方のリスクは、

対照群に比べて『手指消毒剤群』でいずれも有意に低く
(IRR 0.77、95%CI 0.68〜0.88、同0.69、0.57〜0.84)、

『手指消毒剤群』に比べてせっけん手洗い群で有意に高かった
(同1.21、1.06〜1.39、同1.31、1.08〜1.56)。

また、RIによる園児の保育園欠席率は、
対照群(4.2%)やせっけん手洗い群(3.9%)に比べて『手指消毒剤群(3.25%)』で有意に低かった
(いずれもP<0.001)。

 以上の結果から、同氏は
「保育園児や保護者、保育園スタッフに対する手指消毒剤を用いた手指衛生教育は、
園児の保育園欠席、RI罹患、RI罹患に伴う抗生物質処方を減らす」
と結論した。(今手麻衣)

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2018年11月07日

歯のない高齢者は、寝すぎ、寝不足の危険が増す!引いては死亡率が上昇する!! 歯がない高齢者、長時間・短時間睡眠のリスクが1.4倍以上に

歯のない高齢者は、寝すぎ、寝不足の危険が増す!引いては死亡率が上昇する!!
歯がない高齢者、長時間・短時間睡眠のリスクが1.4倍以上に

QLifePro 医療ニュース2018年10月11日 (木)配信
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 東北大学は10月5日、高齢者における歯の本数と睡眠時間の関係を明らかにした研究結果を発表した。

この研究は、同大大学院歯学研究科の小山史穂子非常勤講師らによるもの。

研究成果は、「Sleep Medicine」電子版にて公開されている。

 高齢者において、睡眠の問題は重要だ。

睡眠時間は短すぎても長すぎても、死亡率が上昇するなど健康問題に影響を及ぼすことが多数報告されている。

歯は噛み合わせを保つ役割も担っており、歯が0本の人では下の顎が上方回転し、気道に影響を与えて睡眠時の呼吸を妨げる可能性があるとされている。

そこで今回、研究グループは歯の本数と睡眠時間の関連について検証した。

 今回の研究は、65歳以上を対象に行った日本老年学的評価研究の2010年度調査を使用し、横断研究を行ったもの。

睡眠時間の質問は無作為に「2万3,444人」に対して行われ、その中の「2万548人」から回答を得られた。

目的変数には睡眠時間(4〜10時間を1時間ごとに区分け)、
説明変数は現在歯数(20本以上、10〜19本、1〜9本、0本)とした。

睡眠時間7時間を基準にして現在歯数と短時間睡眠または長時間睡眠のリスク関連の検証を多項ロジスティック回帰分析で行った。

結果は、性別、年齢、BMI、教育歴、等価所得、メンタルヘルス、外出頻度、糖尿病の有無、歩行時間、日常生活行動(ADL)、喫煙歴が調整された。

 解析に用いた2万548人のうち、
歯が0本の人たちは
短時間睡眠(4時間以下)が3.3%、
長時間睡眠(10時間以上)が9.0%
であったのに対し、

歯が20本以上の人たちは、
短時間睡眠が2.3%、
長時間睡眠が2.8%と、

短時間睡眠・長時間睡眠共に少ない傾向にあったという。

さらに、歯の本数と睡眠時間についてU字型の関係性が存在することが判明。

現在歯が20本以上の人に比較して、現在歯が0本の人たちは、短時間睡眠のリスクが1.4倍、または長時間睡眠のリスクが1.8倍であることが認められたという。

また、残っている歯が1〜9本の人たちでも同様の関連(短時間睡眠=1.3倍、長時間睡眠=1.5倍)がみられたとしている。

 この研究結果は、高齢者を対象に、現在歯数と睡眠時間との関係について初めて明らかにしたもの。

研究グループは、「より多くの歯を残せるよう歯の健康を保つことが適切な睡眠時間の維持、ひいては健康長寿につながる可能性が示唆される」と述べている。

2018年11月06日

結核菌の培養に時間がかかるので(4週以上)、安価でできるようになる日が待ち遠しい! DNA 配列決定による一次抗結核薬に対する感受性の予測

結核菌の培養に時間がかかるので(4週以上)、安価でできるようになる日が待ち遠しい!
DNA 配列決定による一次抗結核薬に対する感受性の予測

Prediction of Susceptibility to First-Line Tuberculosis Drugs by DNA Sequencing
The CRyPTIC Consortium and the 100,000 Genomes Project

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背 景
世界保健機関は,治療決定の指針とすることと,転帰を改善することを目的として,
すべての結核患者への結核菌群の薬剤感受性検査を推奨している.

一次抗結核薬に対する感受性プロファイルの正確な予測に
DNA 配列決定を用いることが可能かどうかは,まだ明らかになっていない.

方 法
6 大陸 16 ヵ国の分離株について,
全ゲノム配列を決定し,
一次抗結核薬であるイソニアジド,リファンピン(rifampin),エタンブトール,ピラジナミド
に対する耐性または感受性の表現型を関連付けた.

各分離株について,
9 遺伝子の薬剤耐性および薬剤感受性に関連する変異を同定し,
関連が不明の変異も存在する場合を除き,個々の表現型を予測した.

全ゲノム配列決定によって
どの程度一次抗結核薬療法が方向付けられうるかを明らかにするために,
4 剤すべての感受性プロファイルを予測した.

これらのプロファイルは,
イソニアジドとその他の薬剤のそれぞれに対し感受性があると予測された場合,
あるいはその他の薬剤に対する感受性に影響を及ぼす遺伝子に関連が不明の変異が含まれていた場合に,
4 剤すべてに対して感受性がある(全感受性 [pansusceptible])と予測された.
薬剤耐性の保有率によって陰性反応適中度がどのように変化するかをシミュレーションした.

結 果
10,209 株の分離株を解析した.表現型をもっとも多く予測できたのは,

リファンピン(10,130 株中 9,660 株 [95.4%])で,
もっとも少なかったのは
エタンブトール(9,794 株中 8,794 株 [89.8%])であった.

イソニアジド,リファンピン,エタンブトール,ピラジナミドに対する耐性は,
それぞれ 97.1%,97.5%,94.6%,91.3%
の感度で正確に予測され,

これらの薬剤に対する感受性は,
99.0%,98.8%,93.6%,96.8%
の特異度で正確に予測された.

4 剤すべての表現型の薬剤感受性プロファイルが得られた 7,516 株の分離株のうち,
完全な遺伝子型予測が揃っていたのは 5,865 株(78.0%)で,
そのうち 5,250 株(89.5%)のプロファイルが正確に予測されていた.

全感受性であると予測された 4,037 株の表現型プロファイルのうち,
3,952 株(97.9%)のプロファイルが正確に予測された.

結 論
一次抗結核薬に対する結核菌の感受性の遺伝子型による予測は,
これらの薬剤に対する感受性の表現型と相関することが見出された.
(ビル&メリンダ・ゲイツ財団ほかから研究助成を受けた.)
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田中松平
元消化器外科医で,頭からつま先まで診れる総合診療科医です. 医学博士 元日本外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器内視鏡学会専門医, 日本医師会認定産業医, 日本病理学会認定剖検医,
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