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2018年11月08日

「保育園児や保護者、保育園スタッフに対する手指消毒剤を用いた手指衛生教育は、園児の保育園欠席、かぜウイルス罹患、抗生物質処方を減らす」

「保育園児や保護者、保育園スタッフに対する手指消毒剤を用いた手指衛生教育は、園児の保育園欠席、かぜウイルス罹患、抗生物質処方を減らす」

子供のかぜ対策にせっけんより有効なのは?
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 せきや喉の痛み、鼻水といった症状が現れる小児の呼吸器感染症(Respiratory infection;RI)の対策には、せっけんによる手洗いよりも『手指消毒剤』の方が有効であると、スペイン・Distrito Sanitario de Atención Primaria AlmeríaのErnestina Azor-Martinez氏らがPediatrics(2018年10月8日オンライン版)に報告した。

手指消毒液使用群で罹患率や保育園欠席率が低い

 小児のRIは、罹患者数が多いことや、抗生物質の過剰使用の一因となっていることから、
公衆衛生上重要な問題といえる。

 せっけんを使った手洗いは感染防止に最も有効とされており、
アルコールジェルなどの手指消毒剤の殺菌・殺ウイルス効果も実証されている。

しかし、特に感染リスクが高い保育園における、手洗いや消毒剤などを用いた手指衛生教育の重要性を調べた研究はほとんどない。

 そこでAzor-Martinez氏らは、
保育園や園児の家庭における手指衛生教育の効果を検討することを目的に、
スペイン・アルメリアの24の保育園に通う0〜3歳の小児911例を対象にランダム化比較試験を実施。

対象を
@指導を受けせっけんで手を洗う群(せっけん手洗い群、274例)
A指導を受け手指消毒剤を使う群(手指消毒剤群、339例)
B指導なしで普段通りに手を洗う群(対照群、298例)
ーの3グループに分け、2013年11月から8カ月追跡した。

せっけん手洗い群と手指消毒剤群では、
試験開始前、園児やその親、保育園のスタッフはワークショップなどを通じて
研究者からせっけんでの手洗いや手指消毒剤使用の正しい方法などの指導を受けた。

 その結果、園児のRI罹患と抗生物質処方のリスクは、

対照群に比べて『手指消毒剤群』でいずれも有意に低く
(IRR 0.77、95%CI 0.68〜0.88、同0.69、0.57〜0.84)、

『手指消毒剤群』に比べてせっけん手洗い群で有意に高かった
(同1.21、1.06〜1.39、同1.31、1.08〜1.56)。

また、RIによる園児の保育園欠席率は、
対照群(4.2%)やせっけん手洗い群(3.9%)に比べて『手指消毒剤群(3.25%)』で有意に低かった
(いずれもP<0.001)。

 以上の結果から、同氏は
「保育園児や保護者、保育園スタッフに対する手指消毒剤を用いた手指衛生教育は、
園児の保育園欠席、RI罹患、RI罹患に伴う抗生物質処方を減らす」
と結論した。(今手麻衣)

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田中松平
元消化器外科医で,頭からつま先まで診れる総合診療科医です. 医学博士 元日本外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器内視鏡学会専門医, 日本医師会認定産業医, 日本病理学会認定剖検医,
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