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2018年11月09日

アルツハイマー病の遺伝子治療、発症後でも改善可能!

アルツハイマー病の遺伝子治療、発症後でも改善可能!
 アルツハイマー病は、アミロイドβというたん白質が脳に蓄積して発症すると考えられてきた。
ところが、アミロイドβを除去しても症状が改善しないことが判明し、他のたん白質に着目する手法が増えつつある。
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アルツハイマー病の遺伝子治療、発症後でも改善可能!
東京医科歯科大、マウスへの「PQBP1」の補充で記憶力テストの成績を顕著に回復

化学工業日報2018年10月10日 (水)配信 一般内科疾患神経内科疾患

 東京医科歯科大学の岡澤均教授らの研究グループは、アルツハイマー病の発症後でも効果が見込める遺伝子治療の可能性を、マウス実験で見いだした。

複数の発達障害の原因遺伝子である「PQBP1」を補充することで、記憶力テストの成績を顕著に回復できた。

その前提として、「SRRM2」というたん白質に異常が生じてPQBP1が減少する仕組みも解明した。

 アルツハイマー病は、アミロイドβというたん白質が脳に蓄積して発症すると考えられてきた。

ところが、アミロイドβを除去しても症状が改善しないことが判明し、他のたん白質に着目する手法が増えつつある。

 岡澤教授らのアプローチはその一環。脳サンプルを解析した結果、アミロイドβが蓄積し始める前の段階で、3種類のたん白質が変質していることが示唆された。

その一つがSRRM2で、部分的にリン酸化していた。

 たん白質は通常、鎖状のアミノ酸が折りたたまれた立体構造をとる。

しかしリン酸化されたSRRM2は立体構造にならず、本来の働きをしない。

その結果、脳の神経伝達部位シナプスの形成にかかわるPQBP1が減ることが分かった。

 研究グループは次に、PQBP1を欠損させたマウスとアルツハイマー病モデルマウスを作成。

そして2種のマウスを比較して、どちらもシナプス形成に異常があることを確認した。

さらにPQBP1をアデノ随伴ウイルスというベクターに入れて投与する遺伝子治療を行ったところ、記憶力テストでマウスが良好な結果を出した。

 これらの実験結果は、不足するPQBP1を補充することで、発症後でもアルツハイマー病から回復できる可能性を示唆している。

!成果は科学誌「Molecular Psychiatry(モレキュラー・サイキアトリー)」オンライン版に10月3日に掲載された。
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田中松平
元消化器外科医で,頭からつま先まで診れる総合診療科医です. 医学博士 元日本外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器内視鏡学会専門医, 日本医師会認定産業医, 日本病理学会認定剖検医,
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