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2019年07月17日

早期胃癌に対して非治癒的内視鏡的粘膜下層剥離術後(ESD)に根治的切除術を追加しなかった症例の再発パターンとサルベージ手術のアウトカム

(早期胃がんに対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が行われるようになったが、
完全切除できなかった場合は追加切除が当然必要だと医学的に確認された。
1万5,785例中1,969例が完全切除できなかった(1969/15785=12.4%)。
905例は追加治療を受けず、453例目のフォローアップ期間が64ヶ月の検討で、
27例が再発した(2例欠失、27/903=2.76%)。
ESD選択症例は、高齢、基礎疾患などで手術を選択できない症例がかなり含まれるはずなので、
1群リンパ節が郭清できる体力があれば、腹腔鏡下、開腹でも系統的な郭清を含む胃切除術を薦めたい)


早期胃癌に対して非治癒的内視鏡的粘膜下層剥離術後(ESD)に根治的切除術を追加しなかった症例の再発パターンとサルベージ手術のアウトカム
胃ESD.jpg

原題
Recurrence Patterns and Outcomes of Salvage Surgery in Cases of Non-Curative Endoscopic Submucosal Dissection without Additional Radical Surgery for Early Gastric Cancer.
著者
Takizawa K, Hatta W, Gotoda T, Kawata N, Nakagawa M, Takahashi A, Esaki M, Mitoro A, Yamada S, Tanaka K, Matsuda M, Takada J, Oka S, Ito H, Ohnita K, Shimoda R, Hoteya S, Oyama T, Shimosegawa T

Impact factor 1.94
サマリー
目的・背景
早期胃癌に対して非治癒的ESD後に根治的切除術を追加しなかった場合の,
再発に対するサルベージ手術のアウトカムは明らかになっていない

多施設後ろ向き研究における該当症例のデータを用いて,
再発パターンおよびサルベージ手術のアウトカムについて検討した

デザイン
2000年1月〜2011年8月に19施設において,
早期胃癌に対してESDを受けた1万5,785例のうち,
1,969例が現在の治癒基準を満たしていなかった

そのうち905例は追加治療を受けておらず,
これらの患者について再発パターン,サルベージ手術後の臨床経過,長期生存率を評価した

結果
中央値64ヵ月のフォローアップ期間において27例で再発が認められた
2例はデータ欠失のため除外した

3例で胃内再発,7例で所属リンパ節転移,15例(60%)で遠隔転移が認められた

再発に対する一次治療は,内視鏡治療1例,サルベージ手術7例,化学療法6例,ベストサポーティブケア11例であった

サルベージ手術後,1例は31ヵ月無再発生存し,1例は術後1ヵ月で急性心筋梗塞により死亡し,5例は術後0,2,3,5,30ヵ月後にそれぞれ再発し最終的に死亡した

サルベージ手術後に再発した7例の生存期間中央値は,再発からは5ヵ月であり,術後からは7ヵ月であった
(和文サマリー作成:m3 シーアイワークスグループ)
Digestion. 2019;99(1):52-58
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田中松平
元消化器外科医で,頭からつま先まで診れる総合診療科医です. 医学博士 元日本外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器内視鏡学会専門医, 日本医師会認定産業医, 日本病理学会認定剖検医,
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